少年シリウス2020年8月号掲載
『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』第10話の感想です。
またしても感想が遅れました。すみません。
【これまでの感想】
・【漫画感想】光永康則先生の新連載『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』が始まりました。
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第2話「捜索停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第3話「武装停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第4話「小鬼停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第5話「御使停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第6話「女湯停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第7話「混沌停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第8話「王女停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第9話「領域停止」
闇の王の攻撃からベルツリー王国を守ったセカイであったが、
封印が解かれてしまった影響からか、神殿付近の街が「闇の領域」にとらわれてしまった。
闇の領域にとらわれた場所は昼と夜が境目のようになっており、
状況をわかりにくく例えると、『スーパーマリオブラザーズ3』でゴールしたときに場面が急に夜になる感じになんとなく似ていたりもします。
自分が子どもだったら、「昼と夜が境目のところ」に直立して謎の興奮を覚えていそうだ。
そして、その「闇の領域」には、
「闇のもの(フォー・ダークネス)」とよばれるゲームのザコ敵みたいなキャラたちと、
前回のお話にも登場し、
戦隊ヒーローの女幹部っぽいイデタチをした闇のもの・ザラザがひそんでいた。
ザコ敵である 「闇のもの(フォー・ダークネス)」は、
それこそ『のび太の魔界大冒険』に出てくる魔界のハイエナみたいな見た目だったのに、
女幹部(?)であるザラザだけは、ふつうに人間みたいな見た目なのは何故なんだろう。
闇の王自らが「ザラザという存在」を生み出したのか、
どっかからスカウトしたのかはわかりませんが、これも闇の王の趣味なんでしょうかねえ。
もしくは光永先生の趣味なのか。
これまでのキャラの例に漏れず、時間停止で脱がされてしまったザラザさん。
しかし、強気な性格ゆえなのか、
素っ裸にされても「私にはこんなの何て事ない!」と内面に潜む恥じらいを隠してしまうところは、これまでのキャラには無かったところである。
あの見た目のわりに、おだてられたら何でもやってしまうタイプなんだろうか?
ザコ敵の風格を漂わせていたフォー・ダークネスも、
闇の領域内ではすさまじい瞬発力でセカイを圧倒するなど、なかなかあなどれない存在ではあった。
闇のもの達は、この先の戦いでセカイ達にとって手ごわい相手になりそうな気がします。
そういえば、
あの「あいことばの子供のくだり」はちゃんと解決されずに終わっちゃった気がする。
いかにもRPGっぽいイベントだったけど、あれも今後の伏線として回収されるんでしょうかねえ。
一方、アリシア姫は、
神殿の破壊によって欠けた結界を張りなおすため、「王女の祈り(プリンセスプレイ)」に特化することとなった。
100日間にわたって不眠不休で祈りをささげることで結界が完成するらしいのですが、
トイレにも行かず、食事もしないで祈り続ける行為は、
セカイくんよろしく「こっちの方が奇跡だろ・・・!」という感じではある。
トイレにも行かないなら、アリシア姫は100日間垂れ流し状態になっちゃいそうだけど、
アリシア姫は光の神官の才能を受け継いでいるらしいので、おそらくそこらへんの問題は光の神官のパワーで無に還されていくのでしょう。
ファンタジー漫画で過度のリアルを考えるのは、やめておいた方がいいぞ!
それにしても、再び結界ができるまで実時間で100日かかるということは、
余命3日しかない時間停止勇者がアリシア姫に会えるのは、もしかしたらセカイの過ごす時間で数十年後とかになってしまうかもしれない。
ヘタしたら、セカイがミッションの途中で死んでしまった場合、これが今生の別れになってしまう恐れもある。
セカイが言っていたように、
100日間ずっと祈りっぱなしのアリシア姫の護衛イベントもそのうち来そうだけど、
あるとしても、そこらへんの大事そうなイベントは最終回間際にやってきそうだ。
時間停止勇者が次にアリシア姫に会えるのは、一体いつになるのか?
アリシア姫のことも気になるところですが、
勇者セカイはマウントケープ国の王の頼みで一路、7日間の船旅へと出発する。
今回のミッションは「制限時間が10日間」だったのでどういうことなのかと思っていましたが、海上移動の時間も含めたら実質3日。
まあ、いつも通りってワケです。
この世界のゲームマスターが、
ちゃんと移動時間のことも考えて制限時間を設定しているの、ちょっと性格が見えるところがありますね・・・。
新天地「マウントケープ国」に向かうセカイ達に、いったい何が待ち受けているのか。
といったところで、次回に続く。
次回の『時間停止勇者』が掲載されている少年シリウス9月号は、
祝祭日の関係により、いつもより早い7月22日発売です。もう出てます。
でも、8月号の予告の時点だと「9月号は7月25日発売」になっていました。
どういうことなんだ、これは。