少年シリウス2020年4月号掲載
『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』第6話の感想です。
もう5月号が発売されちゃってるけど、今から感想を書きます。
【これまでの感想】
・【漫画感想】光永康則先生の新連載『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』が始まりました。
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第2話「捜索停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第3話「武装停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第4話「小鬼停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第5話「御使停止」 -
勇者セカイさんが、剣聖(ソードマスター)のリーファさんから譲ってもらった依頼(ミッション)に挑む!
漢字に独特な当て字をつけるのも、異世界ファンタジーもののお約束だ!
そのミッションの内容とは、東の塔のてっぺんに巣くう怪物・コカトリスを退治することであった。
向かってくる敵を石化吐息(ストーンブレス)で攻撃してくる非常に厄介な相手を、セカイさんはどう攻略していくのか?
ちなみにこのコカトリスがいる「東の塔」。
一階が大衆浴場になっており、その浴場には石化した女性(全裸)もたくさんいるため、
前回自分が提案した「塔を破壊してコカトリスごとやっつける作戦」は使えないことが判明しました。
「施設の中に大衆浴場がある」と聞くと、なんとなく京都タワーの大浴場を思い出す。
もしかしたら、京都タワーも異世界からの遺物だったりするのかもしれないぞ。
とにかく、ここは素直に塔を登っていくしかなさそうです。
なお、フューリィさんはこの「東の塔」について、
「かつては天空人との交信だか交易だかで賑わっていた場所だったと聞くが」と語っており、昔は神聖な場所として使われているようだった。
もしかしたら今後の展開で「天空人」がセカイ達の目の前にあらわれるフラグなのかもしれないけど、
そこらへんの疑問は一旦置いておいて、今は塔を登ることだけに専念しましょう。
塔を登るためには、階段をひたすら上がっていかなければいけないので、
時間停止中にニーニャとフューリィを運ぶための荷車が使えない。
そこでセカイさんは、
ニーニャ達を塔の屋上まで運ぶためのポーターを生み出すための「ゴーレム錬成魔法」を習得し、時間短縮をはかることを思いついた。
自らのゴーレムに「岩吉(がんきち)」と名付け、塔のスピード攻略を目指すぞ!
第1話に出てきたサンドワームには「酸吉(さんきち)」と名付け、今回のゴーレムには「岩吉(がんきち)」と命名したセカイさん。
どうやらこの人は、「〇〇吉(きち)」という名前をつけるのが好きなようです。
以前からジャンプ作品の「ジョジョ」や「北斗の拳」の話題を出していたセカイさんであるが、
実はこち亀ファンであったりもするのだろうか?
この先、天空人から空を飛ぶモンスターをもらったりしたときには、ぜひ「飛吉(とんきち)」と名前をつけてほしい。
セカイさんはゴーレム錬成魔法を習得するため、
王都の教会で購入した「エントゥラの経典」をたっぷりと熟読して、神官としての資格を持つフューリィからの祝福に臨んでいたり、
塔の屋上にいた石像状態のガーゴイルを、
ノミと木槌をつかって丸一日かけて首を削り落として攻略するなど、
今回も相変わらずセカイさんの地道な攻略っぷりが光っていた。
普段は歪んだ性癖のことばかりが印象に残りやすいセカイさんではあるが、
彼の物事に対する集中力は、本当にすさまじいものがあると思います。
この集中力を生かせば、現世でも十分に活躍できていたと思うのに、
なぜ、現世で生かそうとしなかったんだろうか?
そのうち描かれるであろう、勇者セカイさんの過去回想パートが待たれるところです。
コカトリスを苦戦の末に退治した後、休む間もなく1階の女湯へ全力疾走していった勇者セカイさん。
そして、この煽り文句を見るに、担当編集さんのほうも相当ノリにのっているようでした。
サンキュー相棒!!ウェルカム女体(にょたい)!!
このワード、常人ではなかなか思いつけない言葉ですよ。
勇者セカイもこの漫画の担当編集さんも絶好調なままで、次回につづく。
そして、今号も『怪物王女ナイトメア』は休載でした。
またかよ!
本日発売の月刊少年シリウス5月号は謎の人造人間登場の怪物王女ナイトメア、剣聖さん大活躍?の時間停止勇者の2本が掲載中です。宜しくお願いします。 pic.twitter.com/ezA4K9nJEP
— 光永康則 (@tsunagami_) 2020年3月26日
ただ、先にネタバレをしてしまうと、
次号の少年シリウスにはちゃんと『怪物王女ナイトメア』が掲載されているので安心しました。
たった数カ月程度の休載なのに、
自分の中で「もしかしたらこのまま連載終了になってしまうんじゃ・・・」と、だいぶ不安になってしまいましたよ。
そう考えると、連載が何本も休載になっても全く動じないCLAMPファンの人ってすごいんだなあ。
今後も『怪物王女ナイトメア』の連載がお休みになることが多くなるかもしれないので、
気を引き締めていきたいと思います。まる。