記事を書くのがだいぶ遅くなってしまいましたが、
少年シリウス2020年12月号掲載 『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』第14話の感想です。
※今月の『怪物王女ナイトメア』は休載となっております。
【これまでの感想】
・【漫画感想】光永康則先生の新連載『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』が始まりました。
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第2話「捜索停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第3話「武装停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第4話「小鬼停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第5話「御使停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第6話「女湯停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第7話「混沌停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第8話「王女停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第9話「領域停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第10話「姫祷停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第11話「渡航停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第12話「屍鬼停止」
・【漫画感想】『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』 第13話「開門停止」
公式からの世界一わかりやすい「前回までのあらすじ」から、今月の『時間停止勇者』ははじまった。
上記のあらすじからわかるように、
前回ロヴィーサさんから「秘密のメッセージ」を受け取った勇者セカイでしたが、
そのロヴィーサさんによると、
彼女のおこなっていた死者再生の儀式は「闇の王を倒すため」に行っていた行為だったらしく、
これまでの死者再生の儀式は、闇の王をやっつける方法を知っている先王・ツトゥーム・マウントケープをよみがえらせるための実験だったらしい。
で、その先王を復活させるためには、
「ゴッドフォール」という山の頂上の祭壇にある「生命の石(ライフストーン)」が必要になってくるとのことでした。
というわけで、今月から「勇者セカイ、生命の石を取りに行く編」がスタートします。
ご期待ください。
いやまあ、正直な感想を言わせてもらうと、
秘密のメッセージを見た勇者セカイさんがこの事件の黒幕をぶっ飛ばして終わるのかと思っていたので、
ここで、RPGにありがちなお使いゲー展開が挟まってきたのは、けっこう予想外であった。
勇者セカイさんが言っていたツトゥームなんちゃらとかの名前もなんかウソくさいし、
ただ単に、大人の色気にやられてしまったセカイさんがロヴィーサさんにダマされているだけの可能性も十分に考えられるので、
このお使いルートを安直に進むのは、ちょっとヤメたほうがいいんじゃないかなあ、とも。
ロヴィーサさんの謀略によって、
セカイさんが向かう登山ルートの先にトラップとして落とし穴や巨大トラバサミが設置されている恐れもあるぞ。
色気にダマされた勇者を、山中で葬り去る気だ!
でも、セカイさんが「これはお使いルートに向かうのが正しい!」と信じ込んでいるなら、読者もそれに従うしかないでしょう。
この世界は選択肢をひとつ間違えただけでバッドエンドに繋がりそうな世界なので、
たとえ間違ったルートを選んだとしても、自分の信じた道を進んで死んだほうが後悔もなさそうですしね。(ひどい)
もちろん色気のみで自らの進む道を決めたわけではなく、
ロヴィーサさんの目的である「闇の王を倒すこと」がこの世界(ゲーム?)のクリア条件と共通しているかもしれないと考えたことも、
セカイさんが、このお使いルートを選んだ理由なのかもしれません。
というわけで、
さっそく「生命の石」のあるゴッドフォールへと向かう勇者セカイたち。
これまでに数多くの冒険者が命を落としてきた難攻不落の山・ゴッドフォールでしたが、
航海中に仲間にしたバハムートをつかえば山頂までひとっ飛びなので、さほど時間はかからずに目的地へ進むことができた。
おお、少し前のイベントで入手したアイテムや仲間が役に立つ展開は、RPGの正解ルートに進んでいる感じがあるぞ。
これは幸先がいい。
こうして、勇者セカイはあっさりと頂上までたどり着き、生命の石も無事にゲット。
「生命の石も手に入れたし、これでステージクリアだ!」と思いきや、
突然セカイさんの体が「生命の石」ごと浮かび上がり、山のてっぺんから滑落してしまった。
かなりの高さから落っこちたセカイさんであったが、左足の骨とアバラ数本を折っただけでなんとか生きていた。
普通なら体を強く打って死んでいてもおかしくなさそうな状況だったのに、やっぱりこの世界は現実とは引力とかそういうものが違うんだろうか?
しかし、ステージ攻略までにタイムリミットがある勇者にとって、「怪我」はかなりの命取りである。
治療やリハビリ中もずっと時間を進めているわけにはいかないので、
療養生活中も時間を止めて、すべて自分の頑張りで怪我を治さなくてはならない。
第5話で剣聖リーファさんに脇腹を斬られたときは、治癒魔法と根性でカムバックを果たしていましたが、
今回は治癒魔法を使える人もいなければ、左足の骨折のせいで身動きも取れない危機的状況である。
これは大ピンチだ!
と思いきや、野生動物のお出ましを知って姿をあらわしたゴッドフォールに住む「山の民」の女子に対し、
「時間停止で服を脱がす」「生命の石を食べちゃう」などの謎のマウントを取った結果、
なぜか全裸状態の山の民女子に手コキをされてしまうという、謎の展開がくりひろげられていた。
なんなんだ、これは!?
いちおう、その時の一部始終はまだニコニコ静画でも見ることが可能なので、
ご興味のある方はそちらのほうをご覧ください。
はてなブログに同じ画像を載せたら確実にBANされそうなシーンのオンパレードだ!
セカイさんとしては、死ぬ寸前の精いっぱいのイキリでこのような珍行動をとってしまったわけですが、
「生命の石」を飲んだ効果なのか左足の骨折が治っていたり、
その「生命の石」を神として崇めている山の民女子(仮名)が「神を外に出したい」という理由で一物をシゴかれてしまうラッキーハプニングが同時多発的に起こった。
やはり、勇者セカイさんは何かをもっている。
それが勇者としての素質なのか、単なるエロコメ主人公としての素質なのかは、今のところまったく不明ですが。
そんな両者のお取込み中に、何も知らないニーニャとフューリィが乱入。
セカイさんのアへ顔のどアップで、今回の『時間停止勇者』は終わっていくのでした。
うーむ、こんな最低な「次回へつづく」はなかなかないぞ。
でも、あの2人が抜群のタイミングで入ってきたせいで、
セカイさんは登頂停止ならぬ、絶頂停止ってやつになっちゃったかもしれない。
どうでもいいですか。どうでもいいですね。
そんなわけで、
次回の『時間停止勇者』が掲載されている少年シリウス1月号は、11月26日(木)発売です。
お楽しみにー。