少年シリウス2020年6月号掲載
『時間停止勇者 －余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる－』第8話の感想です。
![月刊少年シリウス 2020年6月号 [2020年4月25日発売] [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61fdeIDdngL._SL160_.jpg "月刊少年シリウス 2020年6月号 [2020年4月25日発売] [雑誌]")
光永康則作品の単行本が2冊同時発売ということで、
今月の少年シリウスの表紙は勇者セカイさんとリリアーヌさんが表紙を飾っております。
おお、これはめでたいぞ。
ただ、今回も記事を書くのがかなり遅れてしまったので、内容のほうはだいぶ短めでお送りいたします。
ごめんなさい。
物理攻撃がまったく効かない、
闇のもの・ダークショゴスを倒すために勇者セカイさんが取った手段。
それは、国じゅうの聖職者をあつめて、回復の光魔法を一斉に浴びせることでありました。
「闇のものなんだから、光の魔法に弱い」というのは、ゲームのセオリーとして確かに納得のいく倒し方だ。
そして、能力者を集めてマンパワーで敵を倒すやり方は、
かつてヤングジャンプで連載されていた『カコとニセ探偵』のクライマックスを思い出す攻略法でもあります。
光永先生、この手の展開がお好きなんでしょうかねえ。
時間停止によって、何も知らないまま一堂に集められた僧侶のみなさんは当然混乱しますが、
王族であるクラウさんの統率によって、なんとかダークショゴスに最大限の光魔法を浴びせることができた。
怪物王女シリーズを読み続けている人なら、
姫様を通して「王族のスゴさ」というものをだいぶ理解しているはずですが、
セカイさんが「これだよ 咄嗟に命令して行動させるなんて芸当は 王族にしかできないもんな」と評していたりするところを見るに、
どうやらこの『時間停止勇者』における「王族」も、この世界では特別な存在のようです。
普段はセカイさんに時間停止セクハラばっかりされてるせいで、いまひとつスゴさが伝わらなかったクラウさんだけど、
このような非常事態にもまったく動じず、民衆たちに的確な指示を出せるところが、王族たる所以（ゆえん）である。
1人の力では倒せなくても、みんなで協力すればなんとかなる！
でも実際のところ、ダースショゴスにとどめを刺していたのは、
なぜかダークショゴスの体内に潜んでいた、剣聖リーファさん（全裸状態）でありました。
光魔法の威力が足りず、斃せないかも･･･と思われた矢先での大金星でありましたが、
なんでこの人は、ダークショゴスに食べられていたんだろう？
前回のお話の冒頭ではカッコよくダークショゴスを倒していたように見えたけど、
あの後すぐに一瞬のスキを突かれて喰われていたとするなら、「剣聖」としてだいぶ恥ずかしいぞ。
あと、服はすっかり溶かされているのに、肌はまったくのノーダメージだったのも謎だ。
前回、クラウ王女がダークショゴスと戦っていた際は、服や聖衣もドロドロに溶かされていたので、
リーファさんの肌は布とか金属よりも頑丈だということになる。なんかすごい。
まあマジレスすると、
何らかの防御魔法が彼女には備わっていたので体を溶かされずに済んだ・・・と推測することができますが、
「リーファさんの肌が布とか金属よりも頑丈」だってことにしといたほうがおもしろいので、個人的にはそういうことにしておきます。
リーファさんの肌は鉄より硬いから、夏場になっても蚊にさされないぞ！
剣聖になれば、ムヒいらずの体になれる！
まあ、とにもかくにも、ダークショゴスを斃すことはできたので、
これでまたひとつ、この世界の攻略に一歩近づくことができた勇者セカイさんなのでありました。
次回へ続く。
次回の『時間停止勇者』が掲載されている、月刊少年シリウス7月号は5月26日（火曜日）発売です。
もう発売されてますね。すいません。
【インフォメーション】
5月8日（金曜日）に
『時間停止勇者 －余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる－』の第2巻が発売されています。
第2巻は、第4話「小鬼停止」から第6話「女湯停止」までの全3話を収録。
今回大活躍を見せてくれた剣聖・リーファさんの初登場回も見れるぞ！
