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【漫画感想】光永康則先生の新連載『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』が始まりました。

 

今月発売のシリウス11月号から、

光永康則先生の新連載『時間停止勇者 -余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』が始まりました。

 

 

月刊少年シリウス 2019年11月号 [2019年9月26日発売] [雑誌]

月刊少年シリウス 2019年11月号 [2019年9月26日発売] [雑誌]

 

 

今回の作品ジャンルは、いま流行りの異世界転生もの

『-余命3日の設定じゃ世界を救うには短すぎる-』と副題をいれることで、異世界モノ特有の長すぎるタイトル文化もきちんと踏襲だ!

 

南Q阿伝』以来のW連載ということで、『怪物王女ナイトメア』とも2本同時連載でやっていくぞ。

 

 

 

 

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そんな期待の新連載ですが、

物語のはじまりは、この作品の主人公が獄中で女の子のパンツをジロジロ観察しているシーンからであった。

 

開始早々、ツッコミどころの多いスタートだ!

 

 

 

この冒頭だけ見ると、

光永先生の最新作はパンティー泥棒が趣味の勇者が主人公なのかと思ってしまう人がいるかもしれない。

 

いや、もちろん違うんだけど、

女の子のパンツを盗んだことには変わりないので、やっぱりパンツ盗み勇者が主人公って認識でもかまわないのかも。

とりあえずパンツを盗んだスピードだけでいえば、異世界漫画史上ナンバーワンの速さだと思います。

 

 

 

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そんなパンツ盗み主人公・葛野セカイであるが、

 

もともとは、自身がSNSでふざけて投稿した画像が人生終了レベルの大炎上をしている様にショックを受け、

「もうこの世界にはいたくない」と思った瞬間に異世界に転移してきた・・・という経緯があるようだ。

 

 

 

手に持っていた謎のコントローラーの存在から「ここはゲームの中の世界なのでは?」と推理した上、

 

さらに、このコントローラーに「時間を止める機能」が備わっていることを知り、

「この能力があるなら事実上世界最強なんじゃねーの?」と、異世界モノ特有のチート設定を手に入れたことで完全に舞い上がってしまっていた。

 

 

 

そして、葛野くんは「本当に時間が止まっているのか?」を調べるべく、

「片っ端から女性のパンツを脱がして恥部を凝視する」という方法で確かめる場面もあった。

 

確認の最中で時間が元に戻ったらどうしよう、とか全く考えてなさそうなところが素晴らしい。

 

 

それにしてもこの主人公は、本当に女性のパンツや恥部に対して異常な執着心がある。

おっぱいよりもパンツ。

パンツよりもアソコ。

 

実は主人公がヘンタイなところが、今後の伏線に繋がったりするんだろうか?

 

 

 

そんなわけで「これから異世界を時間停止能力でチートするぜみたいな物語」が始まるのかと思いきや、

翌朝、葛野くんが視界の端に表示されていた謎のカウントダウンの存在に気づいたところから、状況は一変する。

 

 

時間の表示から計算して、

このままだとカウントダウンは残り3日ほどで終わってしまう。

 

葛野くんは

「仮にここがゲームの世界の中だったとして、このままタイマーがゼロになってしまったら自分が死ぬことになるのでは?」と考え、猛烈な不安に襲われていく。

 

 

 

こうして、パンツ覗き勇者・葛野セカイは、

3日以内にこの世界をクリアーするため、「時間停止能力」を武器に異世界を奔走しはじめるのであった・・・。

 

 

 

 

・・・というのが、この物語の大体のあらすじである。

冒頭で葛野くんが投獄されていたのも、

この町のステージボスかもしれないモンスターを倒すために自分から牢獄に入った、ということらしい。

 

前述の女性の恥部観察中に時間停止が解除されてしまいそのまま逮捕、とかじゃなくて本当によかった。

 

 

 

まあ、さっきまでずっと主人公のことをヘンタイ扱いしてきてしまいましたが、

 

モンスターを倒せる腕力を得るために時間停止して必死に半年間の筋トレに励むなど、

葛野くんは愚直に頑張るタイプの人間だったので、実のところはそんなに悪いヤツでもないんじゃないかと思っています。

 

根っからのクズなのではなく、この世界でいうところの「陰キャ」なのかもしれない。

 

 

彼がSNSでアップして炎上した画像とやらも同級生のいじめ風景とかではなく、

バカッター的なものをあげちゃったんだと考えるとしっくりくる。

 

 

 

今回は「時間停止能力」を使って半年がかりでモンスターを倒したワケですが、

これから更なる強敵が出てくる度に、どんどんとポーズ(停止)の時間が長くなっていってほしい。

最終的にはラスボスを倒すために50年くらい時間停止してたらおもしろいぞ。

 

 

でも、あんまり時間停止しっぱなしだと、体が老化してモンスターが倒せなくなってしまうというリスクも考えられる。

 

 

葛野くんは「(時間停止能力があれば)時間は無限にあるんだ・・・」と語っていたけど、

自己再生能力を持っていない以上、時間停止しすぎて体がおじいちゃんになってしまったら完全に積んでしまう。

 

一見チートに見える時間停止能力も、「時間制限」が加わると途端に使い勝手の悪いものになってしまうもんなんですねえ。

ここらへんの事情も、今後のお話のキモになってきそうだ。

 

 

 

過度な時間停止が出来ないなら、

時間停止能力を生かしてどれだけ突飛な作戦を思いつけるかも重要になってくる。

 

今回みたいに、時間を止めている間に「この街で一番硬い剣」を持ってくるというのもうまい手のひとつではある。

 

 

そういえば、同じく時間停止能力を持つ『魔法少女まどか☆マギカ』暁美ほむらも、

ワルプルギスの夜を倒すために、ヤクザの事務所や米軍基地からピストルやミサイルを盗んで武器にしていた。

 

「時間を止めてどこかから強い武器を持ってくる」というのは、時間停止能力者にとっては結構やりがちな作戦なのかもしれない。

 

 

 

ただ、あの世界に兵器みたいなものはそんなに無さそうなので、

『Dr.STONE』みたいに、時間停止している間に攻撃に使えそうな武器をイチからつくってみるのも手だ。

 

無の状態から突然ピストルが出現したら、周りの人間?たちもかなり驚くに違いないぞ。

でも、手作りでピストルってつくれるのかな?

 

 

 

そして、「残り3日のカウントダウン表示」がどういう意味を示しているのかも気になるところだ。

「カウントダウンがゼロになったら死ぬ」という結論は、ちょっと安直すぎるような。

 

今回のモンスターは倒してもカウントダウンは止まらなかったけど、

王女アリシアの言っていた「闇の王」とやらを倒せばそのカウントも止まるんだろうか?

 

 

 

それと、葛野くんは手に持っていた「この世界はゲームの中の世界」だと思っているようでしたが、

それだと光永先生の過去作『アヴァルト』と内容がかぶってしまうので、これもやっぱり違うような気がする。

 

じゃあ、どういう真相が待っているんだ?と聞かれたら全く思いつかないけど、

とにかく何かスゴイ真相が待っていそうな気がする。とにかくスゴイ何かが。(語彙力消滅)

 

 

 

カウントダウン終了で自分が死ぬどころか、

「この世界自体が崩壊する」みたいな最後が待っていたとするなら、それこそ勇者っぽくなれそうなので、葛野くんには是非がんばっていただきたい。

 

 

世界を破滅から救えたら、

時間停止無しでも女性のパンツ見ほうだいになれるハーレムエンドが待っているかもしれないぞ。

 

 

果たして、葛野くんは異世界ハーレムエンドをこの手で掴めるのか!?

時間停止勇者の冒険は、まだまだ続く。

 

 

 

 

そんなわけで、次号の月刊少年シリウス12月号は10月26日(土曜日)発売です。

おたのしみに。