少年シリウス2020年6月号掲載『怪物王女ナイトメア』第26話の感想です。
今月もいつものように感想が遅れてしまったので、内容もかなり短くなっています。
ごめんなさい。
【これまでの感想】
謎の人造人間が目覚めたと同時に、空から何かがやってきそうな気配が大爆発だ!
幸いにも今回のサブタイトルで「黒箱」と称されていた
黒く継ぎ目のない立方体の形をした電源装置をフランドルが引っこ抜いてくれたおかげで、動作が停止。
それと同時に「空から何かがやってきそうな気配」もおさまってくれたので、どうやら最悪の事態は回避できたようです。
それにしても、前回の終わりと今回の始まりがこんなだったので、
自分はてっきり「巨大UFO」が空からやってくるものだとけっこう本気で思いこんでいたんですが、
この「何かがやってきそうな気配」の正体については、今回は最後まで明かされずに終わっていきました。
あの「気配」は一体なんだったんだろう?
もしかしたら、アレの正体は本当に巨大UFOだったりするのか?
さらに、この人造人間の電源とされる「黒箱」の存在とともに、様々なこともわかっていった。
フランケン・シュタイン博士が実は人造人間を開発していなかったとか、
その人造人間たちは自由を得ると、起動装置の「黒箱」が「元の文明世界」と交信をはじめてしまうとか、
元の文明世界との交信を許してしまうと「得体のしれない何か」がやってきてしまうので、
黒箱(人造人間)に自由を与えぬよう、主人として王族をおくことにした・・・など、続々と判明していく新事実。
『怪物王女ナイトメア』で新事実が明らかになっていくたびに思うことですが、
これらの設定はすべて、前作『怪物王女』の頃に明らかにしないまま、あたためてきた伏線なんでしょうか?
個人的には、新作がはじまったから後付けでつくった伏線にしか思えないときがたまーにあったりするので、ちょっとだけ困るときがあります。
「前作で明らかにできなくて、今回はじめて明らかにした設定」って、一体いくつくらいあるんだろう?
まあ、別に後付けで新しい設定を付け加えるのは別にかまわないんですが、
それらの伏線はちゃんと最終回までに回収してくれるのか?という大きな不安もある。
光永康則作品は伏線をたっぷりと出しておいたのに、
予想より早く最終回がやってきてしまったせいで、作中で描いた伏線がいくつか回収できずに終了、みたいなことがよくあるから怖いんですよね・・・。(トラウマ)
あ、ちなみにこの人が、謎の人造人間の主人だった人物のようです。
姫様がやってきた頃には、すでに誰かに殺されていた状態だったとか、
主人が殺されたのに何故か人造人間が自爆しなかったとか、
前回屋敷にやってきた「暗視ゴーグル装備のヤギ型獣人」は黒箱が交信をし始めてしまうことを恐れたフランケン博士が送り込んだ私設部隊だったとか、
あのヤギ型獣人たちは人造人間が動作を停止した後にすぐ帰って行っちゃったけど、行きと帰りの交通手段は何を使っていたのか?など、
こちらでも前述の新事実以外にも、けっこうな謎が生まれていったわけですね。
あの暗視ゴーグルヤギ獣人たち、普通に電車に乗って姫様の屋敷まで移動してたらどうしよう。
こうして、この世界の謎がさらに広がったところで、物語は次回へと続きます。
次号の少年シリウス7月号は5月26日(火曜日)発売ですが、『怪物王女ナイトメア』は載っていなかったので注意してください。
うーむ、また休載か・・・。
【インフォメーション】
最新巻となる『怪物王女ナイトメア』第6巻が、5月8日(金曜日)に発売されています。
今巻はページ数の都合なのか、
巻末恒例の「地獄に道連れ!ケルベロッテちゃん」が載っていなかったのが、かなり残念でありました。
こりゃ、第7巻でケルベロッテちゃんが荒れること間違いなしですな。