少年シリウス3月号掲載「怪物王女ナイトメア」最新第15話の感想です。
また今月も感想記事を書くのが遅くなってしまいました。
【これまでの感想】
今月の『怪物王女ナイトメア』は、
ヒロくんを自分の「血の戦士」にしたいサリエリさんと、そのためのクローン実験を重ねる蝿男の姿から始まった。
主人公なのに「主人公、いきなり死亡・・・!?(珍しくはないけれど)」と煽りコメントで書かれてしまうヒロくんが何だかかわいそうだ。
対象者が死んでいないと「血の契約」をすることができないので、
蝿男とサリエリさんは、ヒロくんのクローンを大量に製造しては片っ端から殺戮を繰り返していた。
今回のサブタイトルにある「禁忌」とは、恐らくこのことだと思われる。
蝿男がヒロくんのクローンを作るために使っていた『物質複製装置』という機械ですが、
前作『怪物王女』の「捕獲王女」の回に出てきた『複製製造装置』と名前と見た目がかなり似ている。
もしかしたら、アレと同じ機械なんだろうか?
あの回に出てきた殺人鬼と同一人物らしき男も出てきたので、関係性はありそうなんですがねえ。
クローンヒロくんと血の契約を結ぼうとするサリエリさんでしたが、
何回やってもヒロくんの蘇生がはじまらず、かなり業を煮やしているようだった。
本物の人間ではない複製人間では、血の契約を結んでも王族の加護は受けられないということなんだろうか?
あと、自分の血をあたえて死者を蘇らせることができるのは、王族だけしか出来ない行為でもあるので、
もしかしたら、サリエリさんが実は本物の王族ではないという可能性もある。
今のネット流行語っぽく言うなら、サリエリさんは「自分のことを王族だと思い込んでいる一般怪物」だったりするのかもしれない。
そうなってくると、なんで王位継承権争いに一般人が紛れ込んでるんだ?って話になってきますが、まあそこは一旦置いといて。
そして、前作『怪物王女』でも人気だった南久阿さんがこの回で初登場だ!
でも何だか、見た目がかなり違っている。
見た目や名前がちょっと違う王族の皆さんが出てくる『怪物王女ナイトメア』の世界ですが、
どうやら、神族のみなさんも別人?のようになってしまうらしい。
そう考えると、新シリーズになっても見た目が全く変わってなかった小淵沢くんはけっこうスゴかったのかもしれない。
流石、前作最終回で異能力者として目覚めたことだけはあります。
それにしても屋根の上に佇んでいた謎の人物はいったい誰なんだろう?
見た感じでは、この人のほうが自分の知っている南久阿さんに近い姿をしている。
この謎のキャラクターが物語のカギを握っていそうですが、はてさて。
蜘蛛の化け物によって、姫様が巨大な蜘蛛の巣にとらわれてしまっている。
一見すると、南久阿さん(仮)の主導で姫様を捕まえたように見えるけど、
「地底王女」の回の時の手口と似ていることもあり、自分は蝿男が今回の事件を仕組んだ可能性もあるとニラんでいる。
なんか悪いことをしてそうな顔の南久阿さん(仮)に、すべての罪をなすりつけるのは割とカンタンそうですし。
南久阿さん(仮)だって、
あんな怖い顔しつつも、内心は「何か知らないけど祠の中が荒らされてる・・・?」とか思っているのかもしれないぞ。
そんな南久阿さん(仮)であるが、
「お前に死体を蘇生させる能力が本当にあるのか」
「この目で見るまでは信じられぬのでな」と、
これまたタイミングよく死んでくれたヒロくんの死体をつかって、死体を蘇らせるよう姫様に促してきた。
姫様自身は「これは私の血の戦士ではない」と、いち早くヒロくんのクローンに気付いたようですが、
姫様の血によってクローンヒロくんが蘇生できるかどうかによって、また話が違ってくるので、気になるところではある。
そういえば、本物のヒロくんは今どこにいるんだろう?
新たなキャラクターの登場でさらなる波乱を巻き起こしつつ、物語は次回へと続く。
次号のシリウス4月号は2月26日(火曜日)発売です。お楽しみに。