少年シリウス2020年1月号掲載『怪物王女ナイトメア』第24話の感想です。
先月は休載だったので、2か月ぶりの掲載となります。
【これまでの感想】
異界からやってきた謎の虫たちが1匹の巨大な怪物になって終わった前回。
異界でしか生きられない彼らは、
この世界に住む生物への寄生による繁殖をもくろんでおり、
南久阿さんによると、学校の屋上から胞子をばらまいて、
地域のすべての動植物たちを内部から取り込んで自分たちの仲間にしてしまおうというのが、その怪物の目的のようだ。
実際にこの異界からやってきた謎の虫たちの繁殖によって「N県S郡」は既に奴らの世界になっており、
現在、南久阿さんの仲間や警察・自衛隊によって全力の封じ込め作業がその地で行われているなど、
日本各地でこのような事件が多数発生しているらしい。
てっきりこの学校に出てきた虫だけ退治しておけば終わりだと思ってたのに、
まさか異世界の虫が他の地域にも出没していたせいで日本がちょっと詰みかけているとは思わんかった。
なんだかつらくなってきたぞ。
とはいえ、今は目の前にいる怪物を倒すことに専念しないといけません。
幸いにも、今回は姫さまにリザ、令裡などといったいつものメンバーに加え、
さらに「日本の国土を穢す者は赦さぬ」と語る南久阿さまも参戦と、
この場には『怪物王女』における最強のメンツがそろっていたため、今回はいうほど苦労することなく敵を倒せたような気はします。
ヒロくんも怪物の触手に貫かれて死ぬという通常ノルマをしっかりとこなしていたのでもう言うことはありません。
そして最後は、王族さんの登場によってすべて解決したようです。
最初から出てきてくれればよかったのに、やっぱり「やべえ」と思って現地に来ちゃったんだろうか?
そもそも異界の生物がやってきた原因は王族のみなさんにもあると思うので、
どうせならN県S郡にも出向いて、ボランティアで浄火していただきたいところですね。(謎の上から目線)
ラストで南久阿さんから告げられた
「これはこの世界の覇権を巡る戦いなのだ」
「負けた世界は」「滅ぶしかない」
という意味深な言葉。これはいったい何を意味しているのか?
「負けた世界は滅ぶ」ってどういうことなんだろう?
よくわからないなりに考えてみると、
『怪物王女ナイトメア』の世界は『怪物王女』のパラレルワールドのひとつってことだったりするのかも。
第7話で蠅の女王様が言っていた「リリアーヌ姫 お前は 別の組に入れられたのだ」という言葉を見るに、
もしかしたら『怪物王女』世界の姫さまが、何らかの思惑でこの『ナイトメア』世界に入ってしまったのかもしれません。
なんにせよ、『怪物王女ナイトメア』がこんな『ドラゴンボール超』の力の大会みたいなことになるとは思いませんでしたわ。
というわけで、これからの展開が非常に気になるところですが、
次号は休載のため、2019年の『怪物王女ナイトメア』はここまでとなります。
『時間停止勇者』執筆の都合もあるんだろうけど、実質隔月連載みたいになってる現状はいかんともしがたい。
これから先も、2か月に1回ペースの連載だったらどうしよう。
『怪物王女ナイトメア』は載っていませんが、
次号の月刊少年シリウスは12月26日(木曜日)発売です。おたのしみに。