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【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第11話「流転王女」

 

 少年シリウス11月号掲載怪物王女ナイトメア」第11話の感想です。

 

月刊少年シリウス 2018年 11 月号 [雑誌]

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 【これまでの感想】

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第1話「回帰王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第2話「宿仮王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第3話「人形王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第4話「捕食王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第5話「休眠王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第6話「冬来王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第7話「不詳王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第8話「叙述王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第9話「鮫肌王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第10話「異界王女」

 

 

 

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先月から、狂気の異世界へ突入した「怪物王女ナイトメア」。

姫様と合流した一行は、とあるスーパーマーケットに辿りつきました。


そこには、外からやって来た姫様たちを怪しみ、「悪魔(サタン)の使いが下見に来たぞ!」と言い放つ老婆がいた。

 

確かに「怪物」は人間よりも悪魔のほうに近い気もするけど、もちろん悪魔ではない。
どちらにせよ、初対面の人をいきなり悪魔だと決めつけるのは実に失礼なことである。


この老婆が狂気の世界と化した世界を見て気がくるってしまった可能性もあるけど、
先月号に出てきたマイシェルター男といい、この近辺には何だかアブない人が多い気がするぞ。

 


この扱いに腹を立てたリザによって「悪魔ババア」と直球のネーミングをつけられていた老婆。

 

なんとかしてこの誤解を解ければよかったのですが、
その前に店の外に出てしまった老婆がモンスターに食べられてしまったので、もうどうすることも出来ないのでありました。南無。

 

 

この状況に何かを察した姫たちにも、容赦なくモンスターが襲いかかる!
しかしそこへ、前述のマイシェルター男が装甲車で果敢にも助けに来てくれた。

 


ハンドガンを武器に単身モンスターとの戦いに挑むマイシェルター男であったが、
モンスターの触手に貫かれ、あっさりと死亡。

「くそぉ・・・異世界ハーレムルートまであと一歩というところで・・・」と言い残し、息絶えてしまった。

 

うーむ、やっぱりこの異世界編は、
最近よく見る異世界転生ものへのアンチテーゼとして、光永先生がこの話を描いたんじゃないかと疑ってしまう死に方だ。

彼も、異世界ものの主人公としてチヤホヤされる人生を夢見ていたんでしょうなあ。
良くも悪くも立派な最期だった。合掌。

 

 


さて、今回なんで姫様たちは異世界に飛ばされたのかについてですが、
王族たちがあのモンスターたちを征伐するために次元を超えていたことが原因らしい。

王族の血が流れている姫さまも偶然その場にいたため、周囲の土地ごと変な次元に巻き込まれた・・・というのが今回の見解だ。

 

以前カティアさんは「王位継承権争いで、あまり王族にふさわしくない行為をしたものにはペナルティを与えることがある」と語っていた。(第5話)


もしかしたら彼らモンスター達も、王位を狙う一味だったのかもしれませんな。

 


元の世界に戻れたからまだいいものの、
何の関係のない人間サイドにとってはなんとも迷惑な話である。

これじゃただ単に、マイシェルター男と悪魔ババアといった近所のやっかいさんがいなくなって、ちょっと近隣が平和になっただけだぞ。

 


ラストでヒロくんが言っていた「鎌倉の大仏の頭を見た」発言は今後の伏線なのか、
もしくは某有名映画(ネタバレ注意)のラストのオマージュと解釈すればいいのか、どちらともとれる発言である。


前述の「霧の中にスーパーマーケットがあったくだり」は、
映画「ミスト」を思い出す流れだったので、もしかしたら後者なのかもしれない。

 

でも今後の思いつき次第で、これが伏線になる予感もするので、とりあえず記憶にはとどめておきましょう。

 

 

そんなわけで感想は以上。
次号の少年シリウス12月号は10月26日(金曜日)発売です。お楽しみに。