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【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第22話「夜学王女」

 

 

少年シリウス10月号掲載怪物王女ナイトメア』第22話の感想です。

感想書くのがまた遅くなっちゃいました。

 

 

月刊少年シリウス 2019年 10 月号 [雑誌]

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 【これまでの感想】

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第1話「回帰王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第2話「宿仮王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第3話「人形王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第4話「捕食王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第5話「休眠王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第6話「冬来王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第7話「不詳王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第8話「叙述王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第9話「鮫肌王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第10話「異界王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第11話「流転王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第12話「魔窟王女」 

   【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第13話「謂帝王女」 

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第14話「信託王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第15話「禁忌王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第16話「細蟹王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第17話「番幌王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第18話「截頭王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第19話「迷宮王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第20話「露頭王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第21話「彷徨王女」

 

 

 

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今回の『怪物王女ナイトメア』は、前シリーズ『怪物王女』でも定期的に描かれてきた学校の怪談回!

 

南久阿さんの命で寄越(よこ)された姫様たちが、女子高の警備員がエビに殺されているという謎の怪奇現象を追いかけていきます。

甲殻類に殺される人間たち!

 

 

 

前のエピソードでこれまでの記憶をすべて思いだすことのできた姫様たちでありますが、

 

「記憶が混濁している」という状況をうまく利用し、

描かれている時代(たぶん2005年~2013年あたり)的にありえない「スマホ」や「SNS」をさりげなく登場させるという荒業を使っていた。

 

 

たしかに、この手のガジェットを出せば物語の進行がラクになりそうだけど、それにしてもかなりの強引さだ。

 

まあ、長期にわたって続いているシリーズに対して、そういうことをツッコむのはかなり野暮ではある。

連載初期のころはポケベルを使っていた『名探偵コナン』も連載が25年以上にわたった結果、本編にスマホやLINEが登場してたりしますし。

 

 

でも、こうして「そんなの今まであったか?」と言い訳をしたうえでスマホを使わせたと言うことは、

作者の光永先生も「『怪物王女ナイトメア』は前シリーズと同じ時代の話である」と心のどこかで思っているのでしょう。

 

「この作品は前シリーズとまったく関係ない話でもいい」と思ってるんだったら、べつに言い訳無しでスマホを描いちゃってもいいわけですからね。

 

 

最新ガジェットを使うことへの言い訳も済んだことだし、

これからのお話でスマホSNSの使用がヒントになるお話が出てくるのかもしれないぞ。

 

 

 

で、肝心の殺人エビ問題ですが、

あのエビの正体は、ちょっと前に姫様たちが飛ばされた異世界に生息する寄生生物(虫)だった。

その生物に人間が寄生されると異形の怪物(モンスター)に変貌してしまう、非常におそろしい相手である。

 

 

何らかの理由により、

大潮で海面の潮位が最大まで下がったときだけ、向こうの世界とこの学校のトイレとがつながるようになってしまったらしく、

そのせいで、あの世界の虫さんたちがトイレから出てきてしまっているとのことだった。

 

またしても狂った世界に巻き込まれる人類!

 

 

 

 

以前、姫様たちと一部の人間たちが異世界に飛んでしまったのは、

王族がその世界に棲む異形の者たちを攻撃していたことが原因であった。

 

おそらく南久阿さんは、

今回の騒動の元凶かもしれない王族の関係者である姫様に尻拭いをさせるために、この学校に寄越(よこ)したのでしょう。

 

 

人間を怪物(モンスター)に変えてしまう虫が、学校の外に出て行ってしまったらマズいことになるのは火を見るよりも明らかである。

 

幸いにも姫様たちが学校に訪れた日は「満月」であり、

リザの身体能力が絶好調になる日でもあるので、虫たちをやっつける分にはこちら側が幾分か有利なのかもしれません。

 

 

 

 

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でも、明らかに襲ってくださいと言わんばかりの新キャラが登場していたりもするので、油断はまったくできない。

 

この人たちも守護(まも)りつつ、

モンスターや虫さんたちと闘うのはかなりのハンデになりそう。

 

 

今話のラストで

「幸い校舎の中は我々以外 無人なのだから」と余裕をぶっこいていたのに、

次回あたりにこの人たちの姿を目撃して「えっ、人いたの?」と心の中で動揺しまくる姫様の姿に期待したいです。

 

 

 

それと、ヒロくんが異世界で「鎌倉の大仏の頭らしきもの」を目撃していたところを見るに、

 

あの世界が、姫様たちが殲滅に大失敗して人類がモンスター化してしまったバッドエンドの世界という可能性も充分にありそうなのでこわい。

 

異世界かと思ったら、実は未来の日本でした」というオチは、いかにもSFっぽいぞ。

 

 

 

 

そもそも異世界と学校のトイレが繋がっている問題」を姫様たちの手でどうやって解決すればいいのかがよくわからない。

 

今回湧いてきた虫たちを全部倒しても、

また次の大潮のときに虫は出てきちゃうワケだし、完全にやれる範疇をこえている。

とにかく、異世界からの出口をふさげばいいってこと?

 

 

姫様が王族のみなさんに「トイレが異世界に繋がってるの直してください」と直接クレームの電話を入れるなり、

トイレにガムテープで封をして、虫たちが出られなくしてみたらどうだろうか。

 

 

逆に異世界につながっていることを利用して、

こっちからトイレに手榴弾バルサンを投げ込んでみるなどの攻撃を異世界側に仕掛けてみるのもいいかもしれないぞ。

 

 

 

そんなわけで次回の『怪物王女ナイトメア』は、姫様たちが虫を退治するお話になりそうです。

ヒロくんが虫にやられてモンスター化しないか心配だ。

 

 

 

 

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そして次号から『南Q阿伝』以来となる、光永先生のシリウス二作同時連載がスタートするそうです。

 

 

パッと見だけだと、いま流行りの異世界モノっぽい作品だと感じましたが、

『時間停止勇者(仮)』というタイトルと、

あらすじを見る限りでは、なかなか一筋縄ではいかなそうな展開が待ち受けていそうなので楽しみです。

 

はたして、現実世界でSNSを炎上させちゃうようなヤツが、異世界で無双できるのか?

 

 

 

 

そんなシリウス11月号は、9月26日(木曜日)発売です。

もう今週じゃないか。お楽しみに。

 

 

怪物王女ナイトメア(5) (シリウスKC)

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