少年シリウス11月号掲載『怪物王女ナイトメア』第23話の感想です。
今回は、今月からはじまったW新連載のすぐ後に載っておりました。
【これまでの感想】
今月で連載2周年を迎えた『怪物王女ナイトメア』。
そんな今回はリザと令裡の出番が多めの内容となっていました。
異世界と学校のトイレが繋がってしまい、人の体を怪物にしてしまう虫が出現することがわかった前回。
幸いにもあの虫はこちらの世界だとあまり長く生きられないらしく、
姫様の推測では、虫をすべて駆除した上で発生源であるトイレを壊すだけで解決するとのことだった.。
深夜の学校には人もいないですし、虫の駆除自体はそんなに難しくはなさそうである。
作業自体は地味だけど、満月の夜の日のリザや姫様たちががんばれば、朝までには確実に終わる案件でしょう。
よし、これならもう安心だな! 風呂入ってこよう!
しかし、ここで新聞部が乱入してきた!
彼女たちは特ダネをもとめて夜の学校に潜んでいたようですが、
リザ達の忠告もむなしく、メガネの女の子・立夏さん(上の画像参照)が虫を飲み込んでしまい、怪物へと変化しはじめていた。
この時点で立夏さんを殺めておけば被害は最小限で済んでいそうでしたが、
リザも令裡も「人間を殺したくはない」という意見が一致。
そうこうしているうちに、怪物になりかけの立夏さんが学校から勝手に出て行ったり、
他の新聞部の子たちを学校から逃がしているうちに窓から虫たちが逃げ出してしまい、事態は際限なく悪化してしまった。
そして、不気味な静寂の後、街じゅうから異形のものたちが学校に向かってぞろぞろと歩き出してきた。
あの虫たちによって、怪物に変化してしまった人間たちの姿であろう。
体からは触手のようなものが生えており、怪物化の進行はかなり進んでいると思われます。
そして異形のものたちは学校に入り込んでくると、
体を溶解させ、1匹の巨大な怪物へと変化してしてしまった。
どうやら、姫様たちが異世界に巻き込まれた際にスーパーマーケットの前に出現していた怪物と同じ存在だとおもわれる。
虫の影響で怪物になってしまった者たちが学校に再び戻ってきたのは、彼らに帰巣本能があるからなんだろうか?
あの時スーパーマーケットの前に現れたあの怪物も、
もともとはこのスーパーマーケットで怪物になってしまった者たちの成れの果てだったりして。
状況的にかなり最悪な感じになっておりますが、
街じゅうにいっぱいいた異形のものたちが、勝手に合体してくれたおかげで倒すこと自体は容易になったとは言えるでしょう。
「怪物王女シリーズ」は、人の命がそれなりに軽く扱われているのが持ち味である。
果たして、この世界に形を成して現れた狂気を相手に、姫様たちはどう立ち向かうのか。
というわけで、今月はここまで。
物語は次回へとつづきます。
なお、次号の『怪物王女ナイトメア』は休載となります。
なんてこった。
連載お休みは『ナイトメア』になってからだと、初めての事態である。
今月から連載の始まった『時間停止勇者』は次号のシリウスにも掲載されるので、W連載の影響で休むことになっちゃったんだろうか?
スケジュールの都合で本編のほうを休むくらいなら、
おなじくシリウスでW連載をやっているヤスダスズヒト先生の『ブーツレグ』みたいに不定期連載でもよかったのになあ。
まあ、ここでいくら文句を言ってもしょうがないので、大人しく続きを待ちましょう。
そんなわけで、次回の掲載は1号休んで2か月後です。
おたのしみに。