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【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第17話「番幌王女」

 

 

少年シリウス5月号掲載怪物王女ナイトメア』最新第17話の感想です。

 

ヤスダスズヒト先生の新連載『ブーツレグ』のリリイさんの見た目がじゅりさんにそっくりなのは、『夜桜四重奏』との繫がりがあったりするからなんでしょうかね。

あ、今月も感想記事が遅れてすみませんでした・・・。

 

 

 

月刊少年シリウス 2019年5月号

月刊少年シリウス 2019年5月号

 

 

 

 【これまでの感想】

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第1話「回帰王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第2話「宿仮王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第3話「人形王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第4話「捕食王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第5話「休眠王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第6話「冬来王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第7話「不詳王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第8話「叙述王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第9話「鮫肌王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第10話「異界王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第11話「流転王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第12話「魔窟王女」 

   【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第13話「謂帝王女」 

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第14話「信託王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第15話「禁忌王女」

 ・【漫画感想】怪物王女ナイトメア 第16話「細蟹王女」

 

 

 

 

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今月の『怪物王女ナイトメア』は、

「美女が殺人鬼から逃げようとするも、車のエンジンがなかなかかからない」というパニック映画によくあるシーンからのスタートだ!

姫様もヒロくんも出てこないこの始まり方に「あれ、読む漫画間違えた?」と思った人もいるかもしれませんね。(いない)

 

 

 

一方その頃。

キャンプに来ていた姫様たちは、その隣のキャンプ場で大量殺人が起きている現場を目の当たりにしてしまう。

物語の冒頭に出てきた美女も、変わり果てた姿で発見されてしまった。

 

うーむ、なんだか姫様たちがどこかに行くたびに毎回誰かしらが死んでいるような気がするぞ。

 

 

 

 

よくネット上で「自分の行った先にコナン君や金田一がいたら死を覚悟したほうがいい」みたいなことが言われてたりしますが、

自分の行った先で姫様ご一行と出会ってしまった時も、充分に死を覚悟しておいたほうがいいと思う。

 

しかもコナン君や金田一と違い、

そのほとんどが怪物がらみの事件なので、普通の人間に殺されるよりもより残忍な殺され方をされてしまうのも悲しい。

町の住人全員ゾンビにされちゃったりとか、一家断絶レベルの大量殺人が起きたりなど、他の2作品とくらべて被害レベルがでかすぎるのも特徴的だ。

 

 

 

 

といっても、キャンプ場で人が殺される程度ならコナン君や金田一で起きても別におかしくなさそうな事件なので、

姫様も人間界との過度の干渉を避けるべく、ここは無難に「警察に通報」という手段をとる。

 

しかし、フランドルの持ってきた携帯電話が圏外でつながらなかったり、

ヒロくんが前述の殺された女性に何故か見覚えがあったり、そもそも自分たちが何故キャンプ場にいるのかすら思い出せないなどといった謎が次々とわいてきたことで、物語は一気に怪物王女らしい展開に変化していく。

 

 

ちゅうか、姫様って携帯電話もってたんですね。

姫様が携帯電話を使っている印象あんまりなかったけど、前シリーズでも携帯使ってるシーンがどっかにあったかしら。

 

 

 

 

そして、巨大な園芸バサミを持った殺人鬼が家に乗り込んできたことで、

いま現在、目の前で起きている出来事のすべてが、以前自分が見たホラー映画「恐怖のバンボロギロチン」の内容と全て一緒であることにヒロくんが気づく。

 

どうやら、姫様たちは「映画の世界」の中に取り込まれてしまったらしい。

 

 

またしても新たな悪夢へと迷い込んでしまった姫様たち。果たして切り抜ける術はあるのだろうか?

といったところで、次号へ続きます。

 

 

 

 

今回の物語のカギは、以前この映画を見た事のあるヒロくんが握っていることはまず間違いない。

 

「その世界のことを知り尽くしている」ということは、最近流行りの異世界転生モノでも大きなアドバンテージになりますからね。

ついこの前まで、イブニングでやっていた『転生したら島耕作だった件』と同じノリです。

 

 

映画鑑賞済みのヒロくんがあの殺人鬼の倒し方を知っているなら、事態は割と簡単に終結しそうだ。

でも実は、あんまりにも怖くて途中で見るのやめちゃってた・・・みたいな展開もフツーにありそうだから困る。

 

 

 

あと、殺人鬼の倒し方を知っていたとしても、

「吊るしてマチェーテで殺す」「殺人鬼が幻影だと信じ込む」などの特殊な手段をこなさないといけない方法だったりしたら、かなり大変なことになりそうだ。

「宇宙に浮かんでいる巨大な心臓に銀のダーツを打ち込まないといけない」みたいな方法だったら、完全に積んでしまうぞ。

 

今回登場した殺人鬼の正体が『魔界大冒険』の大魔王デマオンじゃなくて、本当によかった。

 

 

映画の世界に入ったとみせかけて、本当は「映画を見たヒロくんの記憶の世界の中に入っているだけ」という展開もありそうなので、

そうなってくると、またややこしいお話になってきそうですなあ。

いや、でもそれは流石にややこしすぎるか。

 

 

 

なお、今回のサブタイトルにもなった「番幌(バンボロ)」にも、ちゃんと元ネタがあるらしい。

 

自分は映画に詳しくないのでまったく知りませんでしたが、いかにも光永先生が好きそうな感じの映画だなーという印象を受けました。

武器として、巨大な園芸バサミを持っているところもいっしょですね。

 

 

ただ、ウチの姫様も扱う武器の多様さでいえばまったく負けていないので、いい勝負にはなりそうである。

殺人鬼 vs. 怪物の王女。平成最後の大勝負を制するのは、果たしてどっちだ!?

 

 

次号のシリウス6月号は4月26日(金曜日)発売です。どうぞよしなに。

 

 

 

 

【おまけの話題】

 

怪物王女ナイトメア(4) (シリウスKC)

怪物王女ナイトメア(4) (シリウスKC)

 

 

怪物王女ナイトメア』最新第4巻も、だいぶ前に発売されています。

今回は第13話から16話までを収録。

 

 

「第4巻はニセモノばっかり出てくる巻だ」と言って、怪物王女ナイトメア未読の友だちの興味をさそってみよう!

 

 

そして毎巻恒例のおまけ漫画「ケルベロッテちゃん」なんですが、今回はいつも以上に内容がとんがっていたような気がする。

内容もかなりの支離滅裂さを感じましたが、おまけ漫画執筆直前に光永先生の周りでなんかイヤなことでも起きたんだろうか?

 

とりあえず今回のアレで、この漫画がスタジオ〇〇〇でアニメ化される可能性が完全に無くなったと思うと悲しい。

金曜ロードSHOW!で『怪物王女ナイトメア』が地上波初放映されるのを期待していたのに・・・。