少年シリウス7月号掲載『怪物王女ナイトメア』最新第19話の感想です。
先月号の感想記事を今月号の発売日ギリギリにアップしてたら本当意味ないよなあ、と毎回思ってます。すいません。
【これまでの感想】
蝿男から、王族のひとり・サリエリ兄さんが謎の館に入ったまま行方不明になったという情報がはいってきた!
その謎の館とは、
「自らの住む邸宅を無限増築しなければ家族を次々に亡くす」と妄信した家主が生涯にわたって増築し続けたという、実にいわくつきの物件であり、
サリエリは「その館は今でも部屋が増え続けている」という都市伝説に興味を持ったのか、ハンドポケットのままで潜入。
そのまま姿を消したらしい。
うーむ。
「本当に部屋が増えてるのか確かめてみよう!」みたいなノリで入って出られなくなったんだとしたら、サリエリ兄さんにとってはかなり恥ずかしい話だぞ。
兄弟のあいだで、一生ネタにされても不思議じゃないほどのまぬけエピソードだ。
もちろん今回の潜入には他の理由もありそうだけど、
王族のみなさんはフィールドワーク大好きな人も多いので、意外と好奇心旺盛なヒトが多いのかもしれない。
今回出てきた無限増築邸宅は「浮地田家」という和風な名前でしたが、
邸宅の設定を見るに、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスを元ネタにしていると思われる。
テレビや本で何度も取り上げられている有名な場所なので、自分も死ぬまでに一度は行ってみたいスポットですね。
そんな情報を知って放っておくわけにもいかなかったのか、姫様は館に赴いて救出へ向かうことに。
リザや令裡とともに屋敷を探索する一同でしたが、
じつはこの館には地下に大きな迷路空間があり、その事実を知ったリザも「ここは館というよりも迷宮」だと語っていた。
地下に迷路空間があるという設定は、なんとなく「のび太とブリキの迷宮」に出てきたブリキンホテルを思いだしますね。
あの時のドラえもん達とちがって、姫様たちは迷路探査ボールを持ってないので脱出はかなり大変そうだ。
さらにこの迷宮には、もうひとりの王族・カティアもいることがわかった。
何故か「迷宮の番人」としてケンタウロスが中をウロついていたりするなど、この迷宮は明らかに王族たちを狙って作ったものだと思われる要素がいっぱい。
こんな迷宮、いったい誰がつくったんだろう?
そして満を持して、シルヴィア&フランセットが登場だ!
シルヴィア姉さまは「ナイトメア」だと、第7話にも回想でちょこっと出ていましたが、本格参戦はこれが初めてとなりますね。
前作から読んでいる方にとってはお馴染みの人ですが、記憶を失くした姫様にとっては、完全に初顔合わせとなる相手。
それにシルヴィアは「姫ちゃん」と呼び掛けていたので、この世界の真相について何か知っているのかもしれないぞ。
連載がはじまって2年以上。
流石にこの世界の謎もちょっとは明らかになってほしいところなので、ここはシルヴィア姉さまが記憶を失くしていないことを祈るばかりです。
いや、本当に。
そんなところで、次号へ続く。
次号の少年シリウス8月号は、6月26日(水曜日)発売です。
そんなわけで、第一王女・シルヴィア登場である。
これで『ナイトメア』に登場していない王族は、フヒト・ギリアム・セブランの3人だけとなった。
この3人がいつ出てくるのかはまだわかりませんが、
個人的には、セブラン兄さんが『ナイトメア』本編に早く出てきてほしいという気持ちが強い。
あの人が新シリーズでどういった動きを見せてくれるのかが、本当に気になる。
ぶっちゃけ、そんなに登場のタイミングを渋るようなキャラでもないと思いますし。
記憶を失くした状態の姫様でも、セブランと出会ったときに謎の嫌悪感を抱くのかどうかも気になるところです。
もしかしたら、今月出てきたあの地下迷宮をつくった張本人がセブラン兄さんなのかもしれないぞ。
地下迷宮に王族をみんな誘い込んで、出てこれなくしたところで毒ガスかなにかを散布してやろうとか考えているのかもしれない。
それで、あっさり失敗して返り討ちにあうパターンだ!
あと、今月から少年シリウスで
また新しく『はたらく細胞』のスピンオフ作品の連載が始まったところですし、
『怪物王女シリーズ』でも「ケルベロッテちゃん」とは別の、作品の世界観を生かしたスピンオフギャグ漫画の連載を始めてみてはどうだろうか?
セブラン兄さんの虚勢張りまくりキャラを生かしたり、
王族のみなさんに真面目な顔でおかしなことを言わせるだけで、充分スピンオフギャグが成立しそうなので、是非やってみてほしい。
『怪物王女』はキャラクターの立っている人が多いので、スピンオフ作品には向いてると思うんですがねえ。
そんでもって、今月もヒロくんがケンタウロスにやられて「1話1死亡」のノルマを果たしてしまっていた。
本当に『ナイトメア』になってからのヒロくんは、死んでばっかりいるぞ!
このまま『怪物王女』のスピンオフの連載が始まったら、ヒロくんは毎回死ぬことで笑いをとるポジションになりそうだから困る。
これから先、なんとかヒロくんに血の戦士としてカッコいいところを見せてもらって、
スピンオフ漫画ではツッコミキャラや影薄いキャラなどといったポジションについてもらうことを願いましょう。今日は以上です。
【おまけ情報】
光永康則先生が原作を務める『玉キック』4巻が先日発売されました。
今巻でも、綾音さんが探偵稼業の延長でちょっとしたエロハプニングに遭いまくるぞ!
生田緑地かな?