今年も「このマンガがすごい!2017(通称:このマン)」が発売されました。
「マンガが好きな人たちが一番のマンガを決める」という漫画好きの方にはたまらない本となっており、自分も一冊買わせていただきました。
で、読んでみて気付いたんですけど、今年の「このマン」って藤子不二雄作品が一冊も入ってないんですよね。
確か去年は「新装版オバケのQ太郎」がランクインしてた記憶があるのですが、今年は一冊もないんですよね。
まあ、「このマン」は過去の名作より最近の人気作品が多くランクインする傾向にある事はもちろん承知の上ですが、やっぱり藤子作品が入っていないのは寂しいです。
そもそも、そんな最近の人気作品にドラえもんとか他の藤子キャラが登場している事、けっこう多い気がするぞ。
むしろ「このマン」のランキングに入るよりも、何の関係のない漫画に藤子作品のキャラクターが出たり、藤子作品のパロディが入ってる事の方がすごいんじゃないか?
というわけで、こんな企画をやってみることにしました。
輝け!
第1回!!
「この藤子作品と関係ないのに藤子ネタが出てくるマンガがすごい!2016」!!!!!!
(参考:「べーしっ君 完全版」が発売されたぞ! 実はあの藤子キャラも出演していた!? - 原子おはじき)
~企画趣旨・ルール~
今年一年の間に発売された漫画雑誌・漫画単行本に掲載されている「藤子作品のパロディが入っている漫画」を「キャラクター部門」「設定部門」「旧作部門」「特別賞」の4つの部門に分けて自分ひとりで勝手に選考。
その中から自分ひとりで勝手に部門別に大賞を決めて、自分ひとりで勝手に祝うという大変自己満足にあふれた企画である。
今年一年に出た藤子作品のパロディが対象なので本家タイトルと違って「2017」じゃなく「2016」。
「今年一年の間に発売された商業漫画雑誌・漫画単行本に掲載されている~」はあくまでも自分が発見出来た範疇での話になるので、「この作品が無いぞ!」とかの文句は勘弁してください。
むしろ、来年以降に「このマンガに藤子作品のパロディがあったぞ!」ということに気付いた方がこのブログなりTwitterなりでそのことを報告していただければ、来年もやるかもしれないこのコンテストの審査対象になるかもしれません。
なお、「この藤子作品と関係ないのに~」の「関係の無さの基準」としては、
「藤子プロ・藤子スタジオがそのパロディを知っているか否か」を基準とさせていただくので、
本来なら絶対にランクイン確定の、むぎわらしんたろう「野球の星メットマン」や真心一芭「銀十字」などの作品はこのコンテストの対象外とさせていただきます。
(※この2作品については、年内の「今年の藤子不二雄関連本を振り返る」みたいな記事で触れようかと思っています。
ただ、「野球の星メットマン」第2巻掲載のドラえもんパロディ漫画はクオリティ・面白さともに最高でした。)
~部門別レギュレーション~
キャラクター部門:本編の中に「藤子作品のキャラクターっぽいもの」が出てくる作品が対象。
設定部門:本編の中で「藤子作品のタイトル・設定パロディ・キャラクターの名前(キャラクターは出てこない)」が出てくる作品が対象。
過去作部門:今年2016年以前に発表された漫画作品に載っている藤子作品パロディが対象。
特別賞:上の3部門に当てはまらないものの、個人的にグッと来た藤子作品パロディに対して送る賞。
まあ、そんなに権威とかも無い、自分で勝手に決めてる賞なんで気楽に見てもらえれば幸いです。
では、まずはキャラクター部門の発表!
キャラクター部門
というわけで、今年のキャラクター部門大賞は週刊モーニング連載「クッキングパパ」より!
「1ページの中に描かれている大勢のマラソン参加者の中によーく見たらドラえもんがいる」シーンに決定いたしました。
授賞理由としては「ドラえもんがあの有名作品に出ている」という理由もあるのですが、
このドラえもんを見つけた時、ただ単純に自分でも「ホントよく気づいたよなあ」と思ったので大賞に選びました。
普通なら見落とすよこんなの。とにかく受賞おめでとうございます!
なお、惜しくも大賞になれなかったその他のキャラクター部門の次点としては、
パーマン50周年の年にパー○ンっぽいキャラが出てきた谷和也「はっくん」や、
20年の時を経ての藤子パロディ祭り!「スーパーマリオRPG編」が載っている沢田ユキオ「スーパーマリオくん」第51巻、
そこそこ主要なキャラだったはずのエリザベスの育ての親がどっかで見たことのあるオバケだったことが明らかになった空知英秋「銀魂」、
劇中にのび太くんっぽい人が出てくる内水融「サエイズム」などが候補に挙がりました。(自分の中で)
続いて「設定部門」大賞の発表です!
設定部門
大賞:磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜(作:仲間りょう)
「設定部門」大賞は、今年中旬くらいから始まった「こどもチャンバラ大江戸杯編」にて相手キャラに「剛(たけし)」という名前のガキ大将キャラを出しておきつつ、
最終的に「さようなら、ドラえもん」のパロディを行ってその相手キャラに勝つという戦法を描いた週刊少年ジャンプ連載「磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜」が受賞いたしました。おめでとうございます。
この展開、初めからやろうと思って描いてたのかな? だったらすごいぞ。
そしてこの部門の次点としては、
テラフォーマーズのスピンオフ漫画なのに普通にドラ○もんのパロディを描いちゃったフォビドゥン澁川「てらほくん」に、
大沢木小鉄が女子へのうらみはらさでおくべきか!!状態になった回の浜岡賢次「毎度!浦安鉄筋家族」や、
どっかで見た事のあるデザインの机の引き出しの中に魔方陣が描かれていた松本ひで吉「さばげぶっ!」、
成人漫画雑誌掲載なのに藤子パロディを放り込んでくれた縁山「める子のバイト日誌(仮)」、
どこかで見たような漫画家たちの住むアパートが出てくる石黒正数「木曜日のフルット」、
新連載なのに1話目から大量の藤子ネタをかましてくれた週刊少年マガジンのラグビー漫画・枩岡佳範「フルバック」などがありました。
この部門は候補が多かったのでかなりの激戦を見せましたね。見せましたよ。
特に、1話目からラグビーと全く関係なく藤子ネタを入れてくれた「フルバック」はこれからも藤子ネタを入れてくれるのかな?と期待していたのですが、
2話目からはパロディの無いいたって普通のラグビー漫画となってしまったばかりか(当たり前)、つい先日のマガジンにてマガポケ送りにもならずに連載打ち切りというかなり残念な終わり方を迎えてしまいました。
次回作に期待します。
ちょっと記事が長くなってしまったので、気になる「過去作部門」「特別賞」は(その2)にて発表させていただきます。
さあ、どの作品が大賞を取るのかな!? どうでもいいか?
勝手に決定!「この藤子作品と関係ないのに藤子ネタが出てくるマンガがすごい!2016」を発表します。(その2) - 原子おはじき
- 作者: 枩岡佳範
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: コミック
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