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NHK地上波『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2』感想(12月9日~12月13日放送分)

 

 

どうも、こんにちは。

 

 

NHK地上波では初の放送となる、

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2』の感想(2週目)をお送りします。

 

 

 

 

<過去記事>

genshiohajiki.hatenablog.com

 

 

(※先週書いた1週目の記事はこちらから。)

 

 

 

 

 

なお、前回の記事でも言っておりますが、

この感想記事において、そんなに大したことは書かれていないのでそのへんはご了承を。

 

 

見たドラマの感想すら他人の意見を参考にするのはやめて、

「どこが面白かったか」「どこがつまらなかったか」くらいは自分で考えるクセをつけてみよう!

 

 

 

 

では、本末転倒な発言をしちゃったところで、感想のほうへうつります。

 

 

 

 

 

 

◆3万3千平米(12/9)

 

マイホームの土地を探すサラリーマンのもとに、謎の男があらわれて・・・。

大人向けのSF短編らしく「不動産」にまつわるお話である。

 

 

 

自分は恥ずかしながら、今年人気になったドラマ『地面師たち』をまだ見ていないのですが、

あの作品も「地面詐欺」が題材になっているらしいので、おそらくこれとソックリなお話なのかもしれません。(多分ちがう)

 

 

 

キャストに山寺宏一さん劇団ひとりさん関智一さんと、

さりげなく『映画ドラえもん』に声優として出演経験のある人たちが多数登場しているところも、このドラマの見どころのひとつである。

 

原作の時も謎の存在であったエビちゃん」の電柱広告も無駄に完全再現されているぞ!

 

 

 

 

予想こそしてはいましたが、原作のころとちがい、

主人公の寺主(じぬし)が手に入れた土地の大きさは、24坪からたったの20坪に。

 

しかも、会社まで1時間半の距離という、嫌な付加価値までついていた。

もはや都内の土地は、一般のサラリーマンでは手が出せない程に値上がりしてしまったのか・・・。

 

 

 

個人的には、そんなせまい家を無理して建てるより、

その金でアパートでもいいから、都心になるべく近くて広い場所に引っ越したほうがいいんじゃないか?とも思ってしまうのですが、

まあ、こればっかりは、それぞれの価値観や家庭環境しだいになってしまう。

 

 

作中でも家族の持ち家に対する思いの相違が描かれているシーンがありましたが、

あれを見るに、自分は一郎(寺主の息子)タイプの人間なんですかね。

 

 

 

 

劇団ひとりさんが演じる「謎の男」も、かなり必死のパッチで土地の売却を求めていた。

今にして思えば、あの謎の男も寺主と同じく、組織では、上司に逆らえないサラリーマンのような立ち位置だったのかもしれない。

 

 

謎の男が話す、収用法うんぬんの話の意味自体はよくわからなかったけど、

何やかんやで、寺主は十億円相当の物品(宝石?)を元手に、りっぱな家が手に入ったし、あの男も火星の土地を手に入れられたから、双方納得のいく取引ができたんじゃないかと。

 

 

 

あ、そういえば、原作だと時価三億円相当の「物品」が、今回のドラマでは時価十億円相当」になっていました。

都内の土地だけでなく、火星の土地もいつの間にか価値が上がっていたとは!

 

 

 

 

 

 

◆じじぬき(12/10)

 

<外部リンク>

 

 

 

本来であれば、12月10日(火曜日)に放映されるはずだった『じじぬき』ですが、

ニュース枠拡大のため、放送日が来週月曜日(12月16日)に変更となっていました。

 

 

当日はノーベル平和賞の授賞式があったので、おそらくそれ関連なのかな・・・とは思っているのですが、

それなら放送エピソードを一日ずらして、翌日あらためて放映する等の編成も出来そうではあるけれど・・・はてさて。

 

 

 

 

<外部リンク>

 

 

「リアルタイム視聴はしんどいので、録画して後でドラマを見る派」の方の中には、

翌日こうなっちゃった人もけっこういそうではあります。(自分含む)

 

 

 

 

 

◆あいつのタイムマシン(12/11)

 

原作のほうも、なかなかにSF(すこし・ふしぎ)な話ではあるのですが、

このドラマでは、より直接的に『あいつのタイムマシン』を怖い話として描いていた。

 

鉄夫役の奥野瑛太さんの演技も、実によかったです。

 

 

 

ドラマではじめて『あいつのタイムマシン』を知った人は、はたして鉄夫のことをどう思ったのだろうか?

ちなみにあの人、藤子・F・不二雄ミュージアムに行ったら見ることができるアニメにもちょっとだけ出てたりするんですよ。(豆知識)

 

 

 

 

鉄夫は自らの意志によって、未来と過去を捻じ曲げ、タイムマシンを完成させた。

『あいつのタイムマシン』は、鉄夫の狂気の話であるともいえるし、

 

鉄夫の立場から見たら、彼の強い執念が見事に実った話であるともいえる。

 

 

 

「自分勝手に未来を変えるのはよくない!」と思う人はいるかもしれませんが、

あの『ドラえもん』だってタイムマシンを使って、同じようなことをやってるわけですからね。

 

好きな異性と結婚するために、タイムマシンのひとつも作れないようではどうする!

 

 

 

 

昨今は『負けヒロイン』という、新しい概念も生まれていますが、

そのうち「一度負けたヒロインがタイムマシンで過去に遡り、意中の彼に先に告白してしまおうとするSFラブコメだって、そのうち出てくるかもしれないぞ。

 

 

そもそも、手塚治虫先生の『大あたりの季節』という短編が、たしかそんな話だった。

約50年前からそんなエピソードを思いついていた手塚先生はやっぱりスゴイ!

 

 

 

 

 

そしてこのドラマでは、鉄夫のつくったタイムマシンが完全再現されていたところも素晴らしい。

 

 

あのタイムマシン。

せっかく作ったんだからFミュかどこかで展示してもらえないのかしら。

 

 

 

どうせなら、来場者ならだれでもタイムマシンに乗れるような仕様にしていただけると非常に嬉しい。

自分もタイムマシンに乗って、どうどう巡りの輪の中に入りこめるよう一回念じてみたいです。

 

 

 

 

 

 

◆旅人還る(12/12)

 

今もなお、無限に広がりつづけている大宇宙。

そして、そんな宇宙へ飛び出した一人の男の、無限の孤独を描いたお話である。

 

 

 

原作からして、かなり壮大なスケールの物語を、15分の尺でドラマ化できるのか?と思っていましたが、

自分が見た分には、うまく実写に落とし込めていたのではないかと。

 

 

 

 

<外部リンク>

www.nhk.jp

 

 

 

番組ホームページで公開されているブログを見ても、

今回のドラマ化には、かなりの労力がかかっていることがヒシヒシと伝わってきます。

 

 

宇宙が舞台でも、ロボットが戦ったりするような分かりやすい盛り上がりもほぼ無い、

ただひたすらに「孤独」を描き続けるこの作品のドラマ化は、NHKでなければ実現できなかったかもしれません。

 

 

 

べつに宇宙の果てを観測したいだけなら、

「それこそ自動運転のロボットでも載せておけばよくないか?」とも思ってしまうけど、

 

この物語の世界では、自分が想像している以上に、

「たとえ地球に戻れなくなってもいいから、宇宙の果てを見てみたい!」と志願する人間は多かったようです。

 

 

 

ロボットの乗った宇宙船を打ち上げてもしょうがない。

「宇宙の果てに人類を送り込むこと」こそが、何よりのロマンなのでしょう。

 

 

 

 

とはいえ、自分はこんな孤独な旅には絶対行きたくありませんが、皆さんはどう思われますか?

「宇宙の果てまで行けば、確実に歴史に名を刻むことができる」と考えれば、そこはちょっとしたメリットなのかも。

 

それでも、自分は絶対に行きませんが・・・。

 

 

 

 

そして主人公の男は、作中で『脈動宇宙説』というものにふれていた。

 

 

 

<外部リンク>

ja.wikipedia.org

 

 

 

その説のより深い詳細を知りたくて『脈動宇宙説』をググってみたのですが、

とりあえず、なんだかそれっぽい名前のWikipediaの記事をチェックしてみた結果、書いてある内容が難しすぎて、脳みそがパンクしてしまいました。

 

 

私のような人間が宇宙のすべてを把握するのは、まだまだ早すぎたようです・・・。

 

 

 

 

 

◆じじぬき(12/13)

 

<外部リンク>

 

 

 

というわけで、シーズン2のオーラスを飾るのは『じじぬき』。

 

本来の放送予定がニュース枠の拡大で飛んでしまったため、

週末の一挙放送でようやく地上波初放映という、かなり変則的な流れになってしまいました。

 

 

 

 

で、ドラマの感想のほうなのですが、

モブ役として柴田理恵さんがいきなり出てきたのがすごく面白かったです。(感想終わり)

 

同じような役割で元ソフトバンクホークス川崎宗則氏も登場したりと、やけに配役が豪華なエピソードであった。

 

 

さすが地上波における、シーズン2の(実質)最終回なだけのことはあります。

 

 

 

 

 

ふつう、死んだばかりの自分のおじいちゃんが生き返ったら、

これまでの行いを反省し、改心しそうなものなのですが、

 

わずか一カ月で元通りになっていたのは、じつに人間らしいというか、何というか。

 

 

 

 

原作やドラマでは、あの嫁さんが悪く見えるように描かれていたけど、

もしかしたら、穴黒巌三(演:泉谷しげる)の普段の生活面にも問題があったんじゃないかとも思えてくる。

 

自分も老人になったら、家族から邪険に扱われないような生き方を心掛けたいものです。

 

 

 

そして、自分に非がないのに虐げられた場合に備え、

巌三のように、実の息子に訴訟を起こすくらいの行動力と反骨精神は持ち続けていきたい!

 

 

 

 

 

今回「巌三の若い頃」として、旧友が昔の写真を取り出すシーンがあったけど、

あの写真に写っていた人物が誰なのかが気になってしょうがない。

 

まさか、本当に泉谷しげるさんの若い頃の写真だったりするとか?

もしくはこの手のドラマでいつでも使える、フリー素材みたいな写真たちNHKにはあったりするのかも。

 

 

 

 

<外部リンク>

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

 

 

ヤフー知恵袋にも、上記の自分の疑問と似たような質問がありましたが、

そこに寄せられた回答を信じるならば、劇中に出てきた一連の写真の人物は若かりし頃の泉谷しげるさんか、現在の顔を加工したものだった可能性が高い。

 

 

でもこれは、あくまでネット情報なので、真偽のほどはわからないままです。

熱烈な泉谷しげるファンの方であれば、あの写真が本当に若かりし頃の泉谷さんの姿だとわかったりするのかなあ。

 

 

 

 

 

 

・・・というわけで、感想は以上です。

 

 

 

 

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ シーズン2』の地上波初放映はこれですべて終了となりましたが、

12月16日(月曜日)の午後10時45分から、代替となった分の『じじぬき』の放送が。

 

 

 

そして、12月18日(水曜日)から、

藤子・F・不二雄SF短編ドラマ  選』として、

 

シーズン1のエピソードであるメフィスト惨歌』『定年退食』『おれ、夕子』の3作品がアンコール放送されるそうです。

 

 

 

 

<外部リンク>

www.nhk.jp

 

 

 

各話の詳しい放送スケジュールについては、上記の公式サイトをチェックしてくださいね。

(※『おれ、夕子』の回は、放映が土曜日&放送時間がいつもと違うことに注意!)