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ドラえもん感想(アニメばこ&ジャイ子の新作まんが)

 

 

 2022年11月12日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

アニメばこ(コミックス44巻収録)

来週発売のアニメDVD『スーパーコアラッコ』を、

自分ひとりだけ見せてもらえないいつものヤツスネ夫にやられてしまったのび太くん。

 

そのお返しとばかりに、本の内容をなんでもアニメ化してくれる『アニメばこ』で色々な漫画をアニメにしていくぞ!

 

 

 

あと、とりあえずスネ夫のパパは、来週発売のアニメDVDを部外者に流すようなビデオメーカーの社長と、

なるべく距離を置く判断をしておくのが賢明かと・・・。(忠告)

 

 

 

 

 

そんなわけで、このお話では原作でもお馴染みな『スーパーコアラッコ』のほかにも、

『キャプテンうわさ』『しんせきの巨人』『すっぱい×ファミリー』など、どこかで見たことがあるような漫画のアニメを次々と見ることができた。

 

なので最初は、これらのアニメについて、軽く触れていきましょう。

 

 

 

 

『キャプテンうわさ』は、人気者ゆえか、女子から様々なうわさをされてしまうサッカー少年が主人公の作品。

そのウワサの内容も「うわさ君、ブラジルへサッカー留学するって」「スペインに行くと聞いた」と、すべてがサッカー絡みだ!

 

本家のOPでも「あいつのうわさで チャンバも走る」と歌われているくらいなので、

あっちの方の主人公も、影で「うわさ君」と良くないあだ名がつけられていても、意外とおかしくなかったりするのかも。

 

 

 

なお、これはまったくの余談ですが、

上記の「キャプテンうわさ」パロディの後に『アオアシ』のCMが流れたり、2本目のお話でドラえもん必殺シュートを放とうとしていたりと、

今週のアニメ『ドラえもん』は、やけにサッカー尽くしだったことを補足しておきます。

 

ワールドカップ開催がもうすぐだから、『ドラえもん』もサッカー贔屓になりつつある・・・?

 

 

 

 

 

推定身長20メートル超えの男の子が親戚にいる設定の漫画『しんせきの巨人』

今コロコロで人気連載中の『デカ杉デッカくん』みたいな感じの、日常ギャグ作品なんでしょうか。

いちおう、この『しんせきの巨人』に関しては、過去回にも登場しております。

 

 

過去に本家も『ドラえもん』のパロディをやっていたりするけど、思わぬ形で意趣返しを食らってしまう形となった。

作者の諌山先生に今回のパロディの感想を聞いてみたい。

 

 

 

 

 

夫婦とその娘さんらしき人物たちが、梅干しを食べて「すっぱ~い」と言うだけの漫画『すっぱい×ファミリー』

 

家族がそろって、梅干しを食べて「すっぱい」と言う漫画・・・。

この作品は、実質『ウメ星デンカ』といっても過言ではないのでしょうか。スッパッパー!

 

 

 

ウメ星デンカ』も、ストーリーや設定自体はそのままにして、

キャラデザだけ「すっぱい×ファミリー」みたいにしたら、原作を知らない若い子にウケてくれるかもしれない。

ベニショーガもイケおじキャラにして、再アニメ化だ!・・・なんてね。

 

 

 

 

 

 

あと、のび太くんの持っている漫画本ではありませんでしたが、

「まんがで読む シュバイツァーも、『アニメばこ』でアニメになっていた。

 

 

 

約5週間前にも、原作の展開をなぞる形で「シュバイツァーの本」が登場していましたが、

今回はそれとは違い、原作に無い、完全アニメオリジナルの展開である。

 

 

もしや、アニメ『ドラえもん』スタッフの内部に、

原作にはない、シュバイツァーネタをキメたくなってしまうほど、シュバイツァーの功績を啓蒙したい人間がいるのか?

 

ともあれ、あの時は本をナナメ読みしただけでパパから千円を貰えた上に、

今回の『アニメばこ』で、改めてシュバイツァーの人生を学ぶことが出来たのび太くんのひとり勝ちといったところでしょうか。

 

 

 

 

 

アニメオリジナル要素としては、ジャイ子ちゃんの漫画がアニメ化される展開なんかもあったり。

 

クリスチーネ剛田先生の新作『恋する特盛カレー』は、

自身作成の激辛特盛カレーを食べさせて、入院する彼氏の病気を治そうとする彼女の物語となっております。

 

 

 

のび太くん達は「おもしろい」「こんな話はじめてだよ」と褒めていましたが、

いち視聴者である自分としては、あの彼女が単なるクレイジーガールにしか見えなかったので、非常にこまってしまった。

 

 

 

漫画家・クリスチーネ剛田先生は、時期によって、

「ギャグ漫画」を描いていたり「悲しいメロドラマ」を描いていたりと、作風にバラつきがあったりするのですが、

この『恋する特盛カレー』は、はたしてどっちの作風にあてはまる作品なんだろう?

 

 

でも、のび太くんの反応を見るに、やっぱりあれはギャグ漫画をめざして描いたものなのかなあ。

 

 

 

 

 

そして、『ドラえもん』原作ファンの皆さん、お待たせしました。

あの人気作『スーパーコアラッコ』が、2022年秋に満を持しての新作アニメ化だ!

 

 

 

原作では描かれていなかった「カンガルー番長」「ワラビー将軍」などの敵の存在、

スーパーコアラッコの人となりがうかがい知れる新作となっておりましたが、

本編内における『スーパーコアラッコ』のアニメパートが自分が想像していたよりもだいぶ長かったので、ちょっと面食らってしまった。

 

 

もしかして、今回の『アニメばこ』のお話がアニメ化された理由のひとつは、

アニメスタッフの人たちが、劇中劇である『スーパーコアラッコ』の世界観をアニメでたくさん描きたかったからだったりして。

 

 

 

あのクオリティなら、TVシリーズで放送する以外にも、

藤子・F・不二雄ミュージアム」のFシアターの新作として流してもよさそうではあるんですけどね。

 

完全オリジナル脚本で描かれる『スーパーコアラッコ』は、自分も見てみたいぞ!

 

 

 

 

 

ラストは、自分の悪口が書かれているともつゆ知らず、

ジャイアンスネ夫の日記を『アニメばこ』でアニメ化してしまい、無事終了。

 

 

 

自分たちに危害が及ばないことを確認したのか、

怒り狂うジャイアンと逃げるスネ夫の様子を遠くで笑いながら見守っているのび太くんとドラえもんの姿が、とても印象的でした。

 

のび太くんは人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人間です。

 

 

 

 

それにしても、今回のアニメに登場した『アニメばこ』は、

文章内に登場する人物に対しての、書き手の感情まで伝わる仕様になっていたんですね。

 

スネ夫くんは自分をイケメンに。ジャイアンゴリラだと思いながら、日記を書いていたらしい。

 

 

 

自分も気づいていないような、他者への深層心理が暴かれるかもしれないので、

「自分の日記」を『アニメばこ』でアニメ化しようと思っている人は、その点に注意しましょう。

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

ジャイ子の新作まんが(コミックス44巻収録)

2本目は、ジャイアンの妹・ジャイ子が主役のお話!

新作のアイデアが決まらずに悩む妹のために、兄・ジャイアンが、のび太くん達を巻き込みながら頑張る内容となっております。

 

 

 

同じ漫画家志望である、茂手もて夫くんとの同人誌のために描かないといけない新作のまんが。

 

初っ端から、茂手もて夫の自宅前で「締め切りを伸ばしてやれ!」と叫んで暴走していた兄貴に対し、

「無」から発生した金タライでジャイアンの頭をぶん殴るジャイ子の姿は、ギャグ漫画世界の住人らしい行動に感じられて、なかなかよかったです。

 

 

ギャグの範疇に収まりきらない迷惑行為をするジャイアンの行き過ぎた行動を、

「金ダライで頭を殴る」というツッコミで笑いに変えた、ジャイ子ちゃんのお手柄プレーだ!

 

 

 

 

 

ジャイ子先生の新作まんがのアイデアは、

当初は古代エジプトを舞台にした話だったのが、いつの間にか中世ヨーロッパの話になっていたり、

最終的にはそれらのアイデアを全部捨てて、また新しいマンガを描き始めたりと、かなり二転三転していた。

 

 

自分はオリジナルのまんがを描いたことは当然無いですが、

「漫画はシナリオを思いつくまでが一番苦しい」といった話は、ちょくちょく耳に挟んでおります。

いわゆる「生みの苦しみ」というやつですね。

 

 

 

 

藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん誕生』でも、

多少の漫画チックな演出が加えられているであろうとはいえ、F先生が『ドラえもん』の着想を得るまでに、相当の苦労を強いられている様子が描かれていた。

 

この時のジャイ子ちゃんも、新作のアイデアを生みだすことにかなり苦心していたのでしょう。

 

 

 

あの藤子F先生ですら、最終的に「わしゃ破滅じゃー!」とさけぶまでに追い詰められていた。

妹を心配するジャイアンに対して、ジャイ子がちょっとヒステリック気味な言動をとってしまうのも、無理はありません。

 

 

 

 

ここは、ジャイ子ちゃんも押し入れに体育座りしてアイデアが下りてくるのを待つより、

偉大な先人を見習って「わしゃ破滅じゃー!」とさけびながら、階段を上り下りしたら、なにか生まれるものがあるかもしれないぞ。

 

気分に余裕があるなら、飼いネコのダニをとってみるのもおススメです。

 

 

 

 

 

まあそんな、シロウトの戯言とはいっさい関係なく、

ジャイ子ちゃんは『カンヅメカン』でじっくりとアイデアを練って、「おにいちゃん」なる新作を完成させた。

 

 

 

「かわいい妹と、わがままでらんぼうだけど妹思いのお兄ちゃん」のお話であり、

もしも内容がつまらなかった暁には、ジャイアンの手によって茂手くんがバットで殴られる可能性もあった新作ですが、

 

茂手くんが「素晴らしいストーリーだ!」とマンガをホメてくれたおかげで、誰も傷つくことのないハッピーエンドとなったのでした。

 

 

この『おにいちゃん』の着想がどこからきたものかについては、もう説明するまでもないですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

物語はその後完成したと思われる、同人誌のワンショットで締め。

同人誌のタイトルが「同人誌」というタイトルなの、なんかちょっとシュールだ。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

先週に引き続き、2本目のお話の合間に「King&Prince」の永瀬廉さんがVTR出演。

先日公開された『のび太と空の理想郷(ユートピア)』の最新映像をお届けしていました。

 

なお、この映画告知のために時間をとられたためか、今週も「ドラドラMiniシアター」の放送はおやすみ。

来年(2023年)から『空の理想郷』の告知が活発化してきたら、あのコーナーお休みばっかりになってしまうんじゃなかろうか?

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は11月19日。

「宇宙戦艦のび太を襲う」をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ななころびてんとう虫&実感帽)

次回の感想:ドラえもん感想(宇宙戦艦のび太を襲う[再]&イメージベレーぼう)