2022年8月13日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
台風8号の関東地方接近に伴い、今週のアニメ『ドラえもん』は、
全編にわたって、台風関連のニュースを報じるL字型画面が表示されていました。(関東地方のみ?)
しずかちゃんをとりもどせ(コミックス40巻収録)
「自分は将来しずかちゃんと結婚できる」との余裕に甘え、怠惰を極めまくっていたのび太くんに痛恨の一撃!
未来のしずかちゃんの元に、何故か出木杉くんの息子・ヒデヨがいて・・・。
暇つぶし感覚で『タイムテレビ』を見てしまったばっかりに、
「自分がしずかちゃんと結婚できていないかも?」という、悲しい未来を突きつけられたのび太くん。
もともと、ドラえもんがやってきていなければ、
のび太くんはジャイ子と付き合うことになって、それなりの結婚生活を送っていたハズだったわけですからね。
ドラえもんがいても、のび太くんが怠け癖を一切直さなかった結果、
すべての因果が元に戻ったと考えれば、意外とツジツマの合う話ではある。
衝撃の未来予想図を知ったことで、のび太くんは完全にパニックに陥っていたようですが、
今回は完全に「手おくれ」になる前に、我がフリを直すキッカケになったと考えれば、むしろプラスの出来事だったのかもしれません。
といっても、暇つぶし感覚で、他人の私生活を『タイムテレビ』で覗き見するのは非常によろしくない。
某藤子短編には、『タイムテレビ』で不倫現場をうっかり見ようとしたことが原因で殺されてしまう・・・というお話もあった。
気ままに過去の世界や未来の世界を見るのは、たしかに楽しそうだけど、
単なる暇つぶしで、知りたくもない事実を知っちゃったり、よけいな揉め事を起こしちゃったりでもしたら、たまったもんじゃないぞ。
人間誰しも、他人には見られたくないプライベートな部分があるのです。
もしかしたら、今このブログを読んでいるアナタの後ろ姿も、『タイムテレビ』で未来人に覗かれているかも・・・・?
原作は約31年前の話なので、今では当たり前の感覚になっているかもしれませんが、
その当時は、男性がキッチンに立つのはまだまだ恥ずかしいという時代であった。
出木杉くんの「これからは男性も家事をする時代」という発言も、そんな時代を反映してのセリフでありましたが、
2022年の今だと、出木杉くんの言葉に共感する女性の方は、当時よりもさらに多くなっていることでしょう。
そして、小学生ゆえの発想とはいえ、その少し前にのび太くんの口から、
「結婚したら(家事をしずかちゃんに)全部やってもらうもん」と、亭主関白丸出しな発言が飛び出していたことを考えると、
しずかちゃんがのび太くんではなく、出木杉くんと結婚しようと考えるのも、フツーに当たり前なように感じてきました。
仮に、のび太くんとしずかちゃんが奇跡的に結婚できたとしても、
「夫が家事・育児を手伝わないこと」が原因で、早々と離婚していた可能性もありえたぞ。
もう一度同じことを言ってしまいますが、
今回、のび太くんが『タイムテレビ』で未来の野比家を見ることができたのは、本当にラッキーだったんじゃないかと。
夫婦間のもつれで、のび太くんとしずかちゃんがあっさり離婚しちゃっていたら、未来でノビスケが生まれなくなっていたかもしれない。
たとえ離婚をしただけでも、「未来」というものはドンドン変わっていってしまうものなのである。
こうして、出木杉くんに自分の嫁を寝取られたショックで茫然自失に陥ったのび太くん。
心を入れ替えて『家庭科エプロン』で、身の回りの家事に励むようになったのですが、
実は、のび太くんが見ていた「未来の野比家の様子」は、出木杉くんの仕事の都合で、野比家が息子さんを預かっているだけだった・・・というオチ。
この事実を知ったら、のび太くんはまたグータラな少年に戻ってしまいそうなので、
ドラえもんの判断で「真相はしばらく言わないでおくこと」になったのでした。
あとこれは、本編とあまり関係のないどうでもいい話かもしれないけど、
『家庭科エプロン』の柄がヒヨコ柄なのって、やっぱり『めぞん一刻』を意識しているんだろうか?(どうでもいい話)
3DCG映画『STAND BY ME ドラえもん』の世界だと、
かつて出木杉くんは、のび太くんと結婚する前のしずかちゃんに告白するも、「あなたは一人でも大丈夫だから」という理由で交際を断られている設定があった。
過去に自分が好きだった相手と家族ぐるみの付き合いができる出木杉くんは、大人になっても人間ができている。
もしくは、映画とちがって、漫画のほうだとそんなに恋愛のもつれがなかったのかも。
あと、この回の原作を見る限りだと、出木杉くんは外国の人と結婚しているようにも見えるんですよね。
今回のアニメに登場した出木杉くんの奥さんも、青い目をした金髪の女性だったし、
アニメスタッフ側も「出木杉くんのお嫁さんは外国人」と認識しているんだろうか?
野比家夫婦も交えて、出木杉くんの結婚エピソードも聞いてもらいたかった。
出木杉くんの恋愛事情がどうしても気になってしょうがないので、
もしも自分が『タイムテレビ』を手に入れたら、出木杉くんが結婚するまでの様子をひたすら覗いていきたいと思います。
もしも、出木杉くんの不貞なシーンを覗いてしまった時は、自分を土の下に埋めてもいいぞ!
というわけで、一本目の感想はここまで。
人の身になるタチバガン(コミックス44巻収録)
2本目は、2018年6月22日放送分の再放送。
詳しい内容については、上のリンクから当時の感想をご覧ください。
Bパートが再放送なこと自体は珍しくないけど、
2017年のスタッフリニューアル後のエピソードを放送するのは、なかなか珍しい気がします。
もう、今のアニメ『ドラえもん』も15年以上やってるんだから、もっと昔の回とかやればいいのに。
とはいえ、4年前のお話でも「この回は再放送だな」と覚えている人は、
毎週『ドラえもん』を見ているような、重度のドラえもんファンしかいなさそうなので、
働き方改革も進んでいる昨今、手を抜けるところはなるべく抜いておいたほうがいいですよね。
昔のエピソードは、今の『ドラえもん』と作画が違っていたりもするので、
なるべく近年に放送された回のほうが、視聴者にも再放送だとバレなさそうですし。
個人的にも、アニメ『ドラえもん』のBパートが過去の再放送だと、
エピソード1本分の感想を書く手間がはぶけるので、ちょっと嬉しかったりもします。
上記の文章を読んで「あぁ? 2本とも新作のほうがいいだろ!?」と思った方も、
来週から、アニメ『ドラえもん』の感想記事を書きはじめてみれば、この気持ちも絶対に理解できるはずです。
自分だって、他人の『ドラえもん』感想を読んでみたいので、ドラえもん感想ブロガーはもっと増えてくれ!
で、4年ぶりにこの回を見てみたわけなのですが、
普段より口が悪かったり、のび太のランドセルを猛犬のいる家に放り込んだりと、
この回のジャイアン達のいじめ描写は、ギャグ漫画でやっていいレベルをはるかに超えていた。
もちろん、「いじめ」自体がそもそもよくないのは当然の話ですが、
あまりにも陰湿すぎるいじめ行為は、「ギャグ漫画だから」で許されるものじゃないぞ。
「これでジャイアン達を撃っちゃうの?」と、物騒すぎる発言をしてしまうわけだ。
のび太くんも、普段はあんな能天気な顔をしているけど、
ジャイアンを銃殺したいと思うほど、精神的によっぽど追い詰められていたんでしょうなあ・・・。(過大解釈)
ジャイアン達をギャフンと言わせた後、のび太くんも調子に乗らず、
素直に『タチバガン』をドラえもんに返していたところにも、物語の勧善懲悪らしさを感じました。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
・『テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION』のドラえもんアトラクションの宣伝
・木村昴さん出演「ジャイアンスーパーリサイタル」開催のお知らせ
・9月3日放送『ドラえもん誕生日スペシャル』のお知らせ
今週の本編終了後、いつもの宣伝4連発のあと、
いつものエンディングテーマ『ジャイアントドリーム』に突入。
それでも放送時間がちょっと余っていたので、どうするのかと思っていたら、
まさかの『ジャイアントドリーム』をフルコーラスで流す構成をとっていました。
前述の『ジャイアンスーパーリサイタル』の開催日(8月13日)が、もうすぐだからなのか?
スタッフクレジットが終わっても、さらにジャイアンの歌唱シーンが続く異常さに、すっかり度肝を抜かれてしまいました。
■次回予告■
次回の放送は8月20日。
「お願い!アニマループ」「ダジャレでやっつけろ!」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(のび太の息子が家出した&ゆめふうりん)