2022年5月21日放送分 ネタバレ注意!
ママのダイヤを盗み出せ(コミックス第7巻収録)
「幼少期ののび太のママ」がうつっている、懐かしいアルバムを見ている際に、
ママが子どもの頃、謎の男2人組におばあちゃんが大切にしていた「今なら何千万円もするほど」のダイヤの指輪を盗まれていたことを知った、ドラえもんとのび太くん。
それを聞いたのび太くん達は、
ダイヤを盗んだドロボウを追っ払うために、『タイムマシン』でママがまだ子供だった時代へと向かう。
はたして彼らは、ママのおばあちゃんの宝物を守ることが出来るのか?
そして、知ることとなる、ダイヤの指輪を盗んだドロボウ二人組のオドロキの正体とは!?
のび太くんのママの子供時代に隠された衝撃のミステリーが、いま幕を開ける!
・・・と、ちょっとそれっぽく始めてしまいましたが、
「ドラえもんの感想記事」目当てで、こんな地の果てまで来ているような人は、
おそらく全員、原作の内容を知ってそうなので先にネタバレしますが、ダイヤの指輪を盗んだ犯人はドラえもんとのび太くんです。
ママ(玉子)のだらしない性格を心配したママのおばあちゃんが灸をすえる目的で、
のび太くん達に「ダイヤの指輪を持っていってくれ」と頼んだ・・・というのが、事件の真相となっておりました。
あのダイヤの指輪(※本当はガラス玉の安物)だって、別にいらないワケじゃないハズなのに、
娘の将来のことを思っての行動をとった、ママのおばあちゃんの親心を考えると、ちょっとくるものがあります。
ちなみに、今回登場した「おばあちゃん」は、
『おばあちゃんのおもいで』等で有名な「父方のおばあちゃん」ではなく、「母方のおばあちゃん」である。
このお話以外では『グルメテーブルかけ』の回にも、ちょっとだけ登場しています。
上記の「のび太のおばあちゃん豆知識」は、
覚えておいて損はないので、みなさんも是非おぼえてみてください。
ただ、覚えておいて得することもそんなにないぞ!
いまのアニメ『ドラえもん』の世界は、いちおう現代が舞台なのに、
相変わらず、ママの子供時代が原作通りに昭和感丸出しだったのは、もはやお約束の域に到達していそうだ。
仮に「昭和っぽく見えるけど、あの時代も平成ですよ」と言い張ったとて、
近所の電柱がすべて木製だったり、ママの友達にタンクトップ坊主頭少年がいたことについては、どう説明つけるんだろう?
いやでも、「タンクトップ坊主頭少年」に関しては、
日本中をしらみつぶしに探しさえすれば、令和の時代にも存在している可能性もゼロではないか・・・。
ママの年齢を考えると、昭和末期とか平成初期のころを「幼少期」として描いてもいいんだけど、
それだと、イマイチ「昔にやってきた感」が出なくなりそうですしねえ。
もしも、アニメ『ドラえもん』がこの先1000年後も続いていたとして、
1000年後に『ママのダイヤを盗み出せ』が放送された時も、「ママの子供の頃」は昭和の世界になってしまうんだろうか?
ママの子供の頃の時代設定は、公式サイド側に任せるとして、
オールド声優ファンの方からすると、今回のお話は三石琴乃さんの小学生演技を聞ける貴重な回になったのではないかと。
先週の次回予告を見たときは、
てっきり他の声優さんが子供の頃のママ役を演じるのかと思っていたら、まさか三石さん本人が演る(やる)とは。
三石琴乃さんがこういう子どもの役を演じるのって、けっこう珍しかったりするのでしょうか。
そのへんの情報を知っている方がおりましたら、Twitterやブログのコメント欄などで教えてくださると幸いです。
若かりし頃のママは、その気になればセーラームーンの声も出せそうなほどの迫力がありました。
娘のことを思う、ママのおばあちゃんのおかげで、
ママ(今の野比玉子)のだらしない性格は治ったのかもしれない。
でも、そのママの息子であるのび太くんも、
とある回でママの指輪を持ち出して紛失してしまったことがあると考えると、
残念ながら、野比玉子のだらしない性格は見事に子供に遺伝してしまっているのではないかと思われる。
のび太くんがモノを片付けない性格は、実はお母さん譲りだったりするのかも。
でももしかしたら、ママのだらしない性格も、もしかしたらママのおばあちゃん譲りなのかもしれないぞ。
そして、そのママのおばあちゃんのだらしない性格も、実はママのひいおばあちゃんが・・・。(以下略)
野比家(片岡家)の歴史をひもといていったら、
『ジョジョの奇妙な冒険』ばりに、壮大なファミリーストーリーが展開されていってしまいそうだ!
というわけで、一本目の感想は以上です。
ポケットの中のしずかちゃん(アニメオリジナル)
今週の2本目は、2012年5月25日放送分の再放送。
今日はしずかちゃんの誕生日。近所に住む女の子・チカちゃんのために、
のび太くんは『ピッタリフィットカメラ』を使ったサプライズを思いつくも、しずかちゃんが元のサイズに戻れなくなってしまい・・・?
ここ最近は、来月(6月15日)のジャイアンの誕生日を、番組内でしきりに宣伝していますが、
その前に、5月はしずかちゃんの誕生月であることを、ドラえもんファンならば決して忘れてはならない。
視聴者参加型企画や新曲発表など、ジャイアンの誕生日はあんなに盛り上がっているのに、
しずかちゃんの誕生月は、10年前の再放送でお茶を濁されてしまう。
これが、原作で誕生日をしっかりと公表されているキャラと、
誕生日が判明しておらず、出どころがよくわからない誕生月しか設定されていないキャラの違いですか。なんだか悲しいぞ。
とはいえ、この回は再放送でも、
しずかちゃんとのび太くんの関係、そして2人の可愛さやカッコいいところが存分に描かれており、実に良い回でありました。
2人で仲良くケーキづくりしたり、お互いで秘密を共有しちゃったりとか、
これはもう、実質アレじゃないですか。アレ。
物語のラストで、のび太くんとしずかちゃんが、
「自分たちだけの秘密」を確認しあうところもよかったのですが、
そのシーンにおいて、2人の間に割り込んでくるドラえもんが非常にジャマでしょうがなかった。
男女の関係に、第三者が入ってくるんじゃない!
当のドラえもん自身は、今回の一部始終を一切知らなかったのでしょうがないとはいえ、
せっかくのいいムードに水を差すようなマネは、あまりしない方が賢明である。
他のアニメ作品で同じようなことをしていた場合、放送終了後にネットが大荒れしていた可能性もあるぞ。
小っちゃくなってしまったしずかちゃんをポケットに入れて移動するのび太くんの姿は、
なんとなく、内田春菊先生の『南くんの恋人』を彷彿とさせます。
ちょっと昔の作品の話題なので申し訳ないですが、
Twitterを見てみたら、自分と同じようなことを言っている人を多く確認できたので安心しました。
ちなみに、『南くんの恋人』の原作はドラマ版とだいぶ内容が違っているので、ドラマきっかけの人はよく注意した上で単行本を読んでみることをおススメします。
自分も2004年にやってたドラマでちょっと興味を持って、原作を読んだ結果・・・。(経験者は語る)
500円玉を失くしたチカちゃんのために、
自分がしずかちゃんに誕生日プレゼントを買うための500円を渡したのび太くんは、本当にえらい。
普段は冴えない人物であるのび太くんを、
『結婚前夜』においての、しずかちゃんのパパが認めている理由がよくわかる一幕である。
10年前の再放送でも、のび太くんの優しさは今と全く変わっていませんでした。
そして来年のしずかちゃんの誕生月は、今回のようなステキな新作回が放送されることを期待していますよ。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
●ドラドラニュース●
今週の『ドラえもん』のエンディングテーマも、「ドラえもん・えかきうた」だ!
というわけで、今回のドラえもんです。
なんだか今週のしずかちゃんばりに、ちっちゃい仕上がりのドラえもんになってしまいました。
(※はじめての人へ)
このブログでは、アニメで「ドラえもん・えかきうた」が流れるたびに、
毎回ドラえもんを描くマイルールが設けられています。
■次回予告■
次回の放送は5月28日。
「地図ちゅうしゃき」「おもかるとう」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(デビルカード&みたままベレーで天才画家)
次回の感想:ドラえもん感想(地図ちゅうしゃき&おもかるとう)