2020年6月13日放送分 ネタバレ注意!
のび太のブラックホール(てんとう虫コミックス26巻収録)
ドラえもんの道具『ミニ・ブラックホール』を飲んで大食いができるようになったのび太くん。
しかし、ちょっとした口論からジャイアンと「どら焼き」の大食い勝負をすることとなり、
どうしても勝負に勝ちたかったのび太くんは、必要以上に『ミニ・ブラックホール』を飲んでしまう・・・。
『ミニ・ブラックホール』を体内に取り入れると、
勝手に自分の食欲が増す効果があらわれ、ごはんを作ってくれたお母さんをいい気持ちにしてあげることもできますが、
中のブラックホールがなんでも吸い込んでくれるので、テレビでよく見る大食い選手みたいなこともできる。
ブラックホールはあらゆる物体を引き寄せ、飲み込む、光すら逃れることができない場所であり、
映画『のび太の宇宙漂流記』では、ポリバケツの中に封印したアンゴル・モアを封印した場所としても知られています。
そんな恐ろしい物体をミニチュア模型化してひみつ道具にしたものなんですから、その吸引力は確かなものでしょう。
これさえあれば、大食い勝負の相手がロシアン佐藤やMAX鈴木相手だろうと、絶対に勝てるぞ!
現代でもこんなことになるので、きっと未来の大食いイベントや大食いチャレンジの店では、
「ミニ・ブラックホール使った奴は一生出入り禁止」という但し書きが、壁などにデカデカと貼ってあったりするんでしょうね。
未来の世界は、ひみつ道具を使ったインチキ行為を取り締まるのも大変そうだ。
目の前に用意されたどら焼き100個を一つでも多く食べられた者が勝ちという、
いたって単純明快なルールのもとで行われる、ジャイアンとのどら焼き大食い勝負。
「吠え面かかしてやる!」と相手を煽るジャイアンに対し、
のび太くんは「”ほえづら”ってなーに?」と逆に煽り返すなど、対決前の両者のボルテージは既に最高潮だ!
のび太くんがジャイアンを煽り返そうとしてワザとそんなことを言ったのか、
彼が本当に「ほえづら」という言葉を知らなかったのかが、非常に気になるところではあります。
ちなみに原作では、対決のために用意された食材が「大福」だったのですが、
今回のアニメでは何故か「どら焼き」に変更になっていたところに、ちょっとひっかかってしまいました。
昨今はテレビの大食い番組でも
「子どもが真似するといけないから」「未然の事故を防ぐ」などの理由から、ある程度の配慮がされていたりもしますが、
今回、大福がどら焼きに変更になったのも、アニメスタッフ側の配慮によるものなのだろうか?
確かに「どら焼き」は大福よりも大食いしづらそうな食べものではあるので、
テレビの前でドラえもんを見てくれている子供たちも、それを見て真似しようとはあまり思わないかもしれない。
どら焼きを大食いしたら、口の中の水分が全部持っていかれそうだ。
こうして始まった大食い対決ですが、
小学5年生のジャイアンがどら焼きを25個平らげるという大奮闘をしたものの、
ひみつ道具のチートに頼りきったのび太くんに勝てるわけもなく、
ジャイアンがどら焼きの食べ過ぎでぶっ倒れてしまう一方で、
のび太くんが皿の上にあるどら焼きをすべて食べつくし、空き地に集まったギャラリーたちに完全勝利を見せつける形となりました。
星のカービィばりに、咀嚼なしで手元のどら焼きをどんどん吸い込んでいくのび太くんの姿、なんとも不気味だ!
そもそもこの勝負は、
どちらかと言うと、ひみつ道具チートなしでどら焼きを25個も食べたジャイアンを褒めたたえるべき案件だと思います。
自分は自信とお金がないのでやりませんが、
暇な方は、ジャイアンみたいにどら焼きを25個一気食いできるか挑戦してみてください。
そういえばドラえもんは、
過去にどこかで行われたと思われる「どら焼き30個早食いコンテスト」で 優勝を果たしていたことがあった。
ロボットと人間を比べるのはあまりよろしくないとは思いますが、
ジャイアンがどら焼き25個食べてギブアップしたことを考えると、どら焼きを30個も早食いできちゃうドラえもんってやっぱりすごいんだなあ。
伊達に「どら焼き好き」を公言しているわけじゃない。
ジャイアンとの勝負に勝ったことで、
「僕の胃袋はブラックホールだ!」と某ドラマの草彅剛ばりの名言を吐くくらいに調子に乗っていたのび太くんでしたが、
体内に取り込んだ大量の『ミニ・ブラックホール』が暴走しはじめた結果、
のび太くんは家の中のものをガンガン吸引していくモンスターと化してしまうのでありました。
部屋の掃除を手っ取り早く済ませたい時には便利ですね、とか言ってる場合じゃないぞ!
幸いにも、ドラえもんの体を張った行動と、
『ブラックホール分解液』のおかげで何とか最悪の事態を防ぐことはでき、
トイレの中が今までのび太くんが吸引したもので埋まってしまうくらいの被害で済んだのは、まあよかったんじゃないかと。
それにしても、今まで吸引したものがトイレの中からあらわれたり、
「(のび太くんの体内から)どうやって出てこられたの?」と聞かれたのび太くんとドラえもんが恥ずかしがる素振りを見せていたのは、何か深い意味でもあるんだろうか?
まあ、大体の察しはつきますが・・・。
そして、自分の想像していた通りだとすると、
のび太くんの体内に吸い込まれたドラえもんが謎の光に向かって進んでいく上の光景も、だいぶ意味深なものになってしまう。
そういえばあの光の筋、なんとなく肛門に似てるような・・・。
ラストは「もうブラックホールなんて絶対飲むもんか~!」と泣きじゃくって終わるのび太くんの姿でオチ。
反省したことは十分に伝わったし、ブラックホールを飲むことなんてたぶん一生ないと思うから安心しろ!
ドラえもんの「ミニブラックホール」をお尻の穴にムリヤリ突っ込んだら、お尻の穴に次々と食べものを吸い込んでる人みたいに見えて面白くなりそう
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2020年6月13日
1本目の感想は以上です。
2本目は2018年2月16日放送分の再放送。
このお話は2019年の早朝に映画宣伝の一環で再放送されていたりもするので、地上波で再放送されるのは今回が2回目となります。
<関連リンク>
本放送時もけっこう話題になってた記憶もありますし、
ニコニコ大百科になぜか単独記事がつくられていたことも発見したので、この話はやっぱり人気なんでしょうかね。
今は『仮面ライダーゼロワン』が放送中だったりするし、やっぱり男の子はメカ化したものが大好きなのかもしれない。
「メカジャイアン」は、ジャイアンのヒューマギアだった・・・?
そういえば、今週放送された2本のお話はどちらともジャイアンが目立つ内容でしたが、
これはやっぱり、今週月曜日のジャイアン誕生日(6月15日)にあわせたものなんだと思います。
せっかくの誕生日なんだから、
アニメでも「今週はジャイアンの誕生日スペシャル!」みたいなことを言えばよかったのに。
ただ、2本ともジャイアンがいうほどカッコいい活躍をしてるわけでもないから、当の本人がアニメを見て怒ったりしないようにあえて隠匿したのだろうか?
あと、これも合わせたのかどうかはわかりませんが、1本目と2本目で大食い対決描写がかぶるというシンクロも起きていました。
ただし、1本目はどら焼きで、2本目はおにぎりでしたが。
ジャイアンはあんなにたくさんのおにぎりをどこで用意したんだろう?
物語の最後でジャイアンとメカジャイアンが仲良くなってしまい、ドラえもん達が恐怖に震え上がるという終わり方をしていましたが、
どんなにジャイアンとメカジャイアンがどんなに狼藉を働いても、
最終的には「メカジャイアンのママ」をつくればすべて解決しそうなので、そんなに恐れなくても大丈夫だと思うぞ。
そんなに不安なら、今のうちに『メカメラ』でジャイアンのママを撮影しておきましょう。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
【次回予告】
来週の放送は6月20日。
「わすれ鳥」「無敵のスーパーランドセル」 の2本をお送りします。お楽しみに。
前回の感想:ドラえもん感想(おそるべき正義ロープ&むりやりアスレチックスクール[再])
次回の感想:ドラえもん感想(わすれ鳥&無敵のスーパーランドセル[再])