2022年9月24日放送分 ネタバレ注意!
四次元たてましブロック(コミックス27巻収録)
騒音トラブルが気になって、あまり家で騒げないことにお悩みの方も、この道具さえあればもう安心!
『四次元たてましブロック』で自宅を百階建てにしちゃえば、どれだけ暴れても他人に迷惑はかからないぞ!
『四次元たてましブロック』は、付属のブロックを積めば積むほど、
自宅をタワーマンションばりの高層物件にしてしまうことができる道具である。
のび太くんはこの道具をつかって、
自分が考えた新競技「マットフェンシング(※棒状に丸めた布団で殴り合う新スポーツ)」で戦っても怒られない空間をつくったり、
ひと月100円で部屋を貸し出したりなど、じつに子供らしい利用方法を編み出していた。
風呂・トイレは別とはいえ、練馬区で家賃100円の家は価格破壊にもほどがある。
自分だって、都心に住んでいるなら是非とも借りてみたい。
作中のスネ夫くんの使い方じゃないけど、「自分が買ったマンガ倉庫」として重宝しそうだ。
でも高層マンションなのに、エレベーターが無いのは、ちょっとキツいか。
トイレが一階にしかないのも、かなりの懸念材料ですね。
最上階にいるときは、なるべく水分を取るのにもかなりのスリルが出てきそうだし、
うっかり便意が来てしまったら、今回のお話のオチのような事態になってしまう。
そうなったら、もう全てを諦めてパンツのなかに全部出しちゃうか、
人間の尊厳を最低限でも捨てないよう、階段の途中でやっちゃうしかないのか?
あと、大きい方なら流石にマズイけど、
小さいほうだったら、最上階の窓から放出するという手段もある。
みなさんは、緊急事態に陥った際はどの手を取りますか?
なんだか、きったない話になりつつあったので、ここでちょっとした疑問を。
自分は原作を読んだ時から思っていたのですが、
もしも『四次元たてましブロック』で増やした部屋の中に人がいる状態で、ブロックを全部崩したら、中の人は一体どうなってしまうのだろうか?
最悪の場合だと、中にいた人が異空間のなかに消えてしまいそうだから怖い。
これは完全に自分の想像にすぎないのですが、
この疑問の答えに関しては、作者である藤子・F・不二雄先生もまったく考えついていなさそうです。
是非よろしければ、みなさんの見解もお聞かせください。
というわけで、一本目の感想は以上です。
あんしん!ジャイアン保険(アニメオリジナル)
2本目は、2012年7月13日放映分の再放送。
約10年前のお話ですが、冒頭のジャイアンが変な声色を使っていたせいで、てっきりこの回は放送初期のエピソードなのかと思ってしまいました。
ふだんと違う、聞きなれない声を出していたので、ジャイアン役・木村昴さんの演技が定まっていない頃かと勘違いしてしまった。
毎日の掛け金を払わないといけない代わりに、どら焼きでも何だろうと、
さまざまなものに保険をかけてくれる道具『なんでも保険』に目を付けたのび太くんは、
ジャイアンに殴られるだけでお金を貰える保険「ジャイアン保険」を提案。
1日10円の掛け金を払うだけで、ジャイアンにぶん殴られるたびに50円(一発につき)が貰えるという、非常にありがたい保険です。
この保険さえあれば、たとえ100万発殴られたとしても、5000万円もの大金がかえってくる。
のび太くんも、ジャイアンから自分のマンガ本を返してもらおうとした結果、
あらためてマンガ本を買い直せるほどの保険金(とジャイアンからのゲンコツ)をもらっていた。
100万発ものゲンコツに、はたしてのび太くんの肉体が耐えられるかどうかは疑問だけど、
計算上だけでいえば、ジャイアンのご機嫌次第で大金持ちになれる可能性だってゼロではない。
そんな、殴られるだけでお金がもらえるジャイアント・ドリームを夢見たのか、
1日の掛け金を2倍にして、さらなる大儲けを目指そうとするのび太くん。
これで計画がウマくいったら、働かなくても生活できるバラ色の未来が待っているのですが、
もちろん、そんな簡単に事が上手く運ぶわけがない。
『ジャイアン保険』の掛け金を2倍にしたとたん、ジャイアンがご機嫌になったり、
風邪を引いて体調が悪かったりと、のび太くんのことを全く殴ってくれなくなったのでした。
まさに、マンガのような王道展開だ!
貰えるはずのお金がもらえなくて困ったのび太くんは、
ジャイアンに汚された「しずかちゃんの本」を自分の本だと偽るなど、保険金詐欺まがいなことをやらかしはじめるも、
『なんでも保険』がそんな低レベルなズルを見逃すはずもなく、すべて保険は不成立。
とうとう掛け金の10円を払うことすら困難となり、
のび太くんは「最後の手段」として、自らジャイアンの家へと赴き「ぼくを殴ってくれ!!」と土下座で頼み込む醜態まで見せてしまった。
まさか、のび太くんがジャイアンに殴られなくなったばっかりに、
『ためしにさようなら』の逆バージョンみたいな展開を見ることが出来てしまうなんて。
のび太くんの逆神っぷりは本当におそろしい。
物語のはじまりで、ドラえもんがのび太くんの部屋にどら焼きを放置していたのも、
「保険で下りてくるどら焼き狙いでは?」と疑っていたりもしていたのですが、
『なんでも保険』のあのチェックの厳しさを見ると、あれは完全にドラえもんのウッカリだったと認めざるを得ません。
それにしても、のび太くんは、1日に20円も支払えないほどお金がなかったとは。
1本目のお話でスネ夫が1年分の家賃(100円×12か月)を一括で払っていたのとは、大違いだ。
けっきょく、のび太くんは不労所得を諦めて『ジャイアン保険』の加入をやめてしまうのですが、
その直後にあらわれたジャイアンにボコボコにされてしまうという、綺麗なオチがついた。
やっぱり、お金はコツコツ真面目に貯めるのが一番ですね。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
■次回予告■
次回の放送は10月1日。
「かくれん棒」「大富豪のび太」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(のび太漂流記&タヌ機[再])
次回の感想:ドラえもん感想(かくれん棒&大富豪のび太&中身ごとのびちぢみカップ)