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ドラえもん感想(ドラえもん誕生日スペシャル・のび太の惑星探査ミッション&マジックの使い道&どら焼きが消えた日)

 

 

 2021年9月4日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

午後5時から放送された「ドラ誕2021直前スペシャル」に引き続き、

午後6時56分から「ドラえもん誕生日スペシャル」がスタート。久しぶりのゴールデンタイムだ!

 

 

でも、実際に放送がはじまったのは6時58分くらいだったので、

チャンネルを時間通りにあわせた人は、約2分ほど待たされる形となってしまった。

 

2分も引っ張るくらいなら、放送時間も最初から「6時58分はじまり」と告知しておいてよかったのでは?

 

 

 

 

 

のび太の惑星探査ミッション(アニメオリジナル)

スペシャル1本目のお話は、夏休みの自由研究ネタ!

のび太スネ夫ジャイアンの3人が、未来のおもちゃ『作って遊べる惑星探査キット』をつかって、ハンドメイド探査機を宇宙に飛ばしちゃうぞ!

 

 

 

自分たちの手でつくった惑星探査機を、実際の宇宙に飛ばせる。

なんともロマンあふれる工作キットですが、「そのキットをドラえもんが買っていた」という事実も、かなり興味深い。

 

 

しかもドラえもんは、この『惑星探査キット』の発売をだいぶ前から楽しみにしていたらしいので、

この道具にかける期待ぶりも、おそらく相当なものだったのでしょう。

 

ドラえもんって、じつは宇宙マニアなんだろうか?

 

 

 

 

『惑星探査キット』の説明書によると、

のび太くん達の手作り惑星探査機は「家にあるアルミ製品」を主な材料として、それをボンドでくっつけたりしながら作っていくらしい。

 

 

家にあるモノで惑星探査機がつくれるというのは、

なんとも自由研究っぽさがあっていい感じですが、家にあるナベやアルミ製品を使うとなると、予想以上に材料費がかかってしまいそうだ。

 

それに、アルミ製品だからといって、キッチンから勝手にモノを持っていくと、

後でお母さんにこっぴどく叱られてしまう恐れもある。

 

 

良い子のみんなは、お母さんに許可を貰ってから惑星探査機の材料をゲットしましょう。

 

 

 

 

そもそも「アルミホイルでフレームを包んだだけのボディで大気圏を突破できるのか?」という疑問も浮かんでしまいますが、

 

それに関しては、のび太くん達が最後に吹きかけていた、

『宇宙用仕上げスプレー』なる謎の付属品のおかげで、大気圏でも大丈夫なようにコーティングされたんだと思っています。

 

あのスプレーを体にかければ、全裸状態の人間でも大気圏を突破することも夢ではない・・・のか?

 

 

 

 

その後、とくに目立ったハプニングもなく完成した、のび太くん達の惑星探査機。

 

 

外見がなんとなく作った人の雰囲気に似ている気がする、のび太くん作成の1号機。

ミュージシャンとしてのジャイアンらしさが全開な、ジャイアン作成の2号機。

 

パパのコレクションのメダルやトロフィーを勝手に借り

勝手に機体に貼り付けてしまったスネ夫くんの親不孝3号機と、それぞれの個性が目立った仕上がりとなっています。

 

 

 

 

おのおのの探査機が出来あがったところで、いよいよ無限に広がる大宇宙へ出発!

 

 

のび太くんの「オシシ仮面の単行本」、

ジャイアンの「マイク」、スネ夫の「ママに内緒で持ってきたダイヤの指輪」をつかい、

 

とある小惑星に残された、自分たちの「大切なもの」を回収する重大なミッションに挑むのだ!

 

 

 

 

約1時間にわたる宇宙航路を終え、小惑星に着陸した探査機たち。

 

お好み焼き用のヘラ」や「トング」をアームにしていたジャイアンスネ夫の探査機は、わりと簡単にミッションをクリアーしていましたが、

ハンガーをアーム代わりにしていたのび太探査機は、大事なものが入ったカプセルの回収にだいぶ苦労をしていた。

 

 

状況や用途において、試行錯誤を重ねるのは機械開発のキホンである。

のび太くんみたいに「なんか2個あったから」みたいな理由でアームの材料にしちゃうと、宇宙で苦労するぞ!

 

 

 

あと、探査機のカメラのレンズから操縦者の感情がわかるの

手作りながら意外とハイテクなつくりになっているなあ、と感じました。

 

 

 

 

ちなみに、小惑星に「大切なもの」を置いてくる役割はドラえもんが務めており

回収に苦戦するのび太くんを見て、思わずドラえもんが『どこでもドア』で助け舟を出す一幕もありました。

 

 

 

ドラえもんが『どこでもドア』であっさり小惑星に行けるなら、

わざわざ惑星探査機をつくって、宇宙まで飛ばす必要性が本格的にわからなくなりそうになるけど、

 

ひとつの目的のために、あえて無駄な苦労をするのが、

『惑星探査キット』の醍醐味であり、男のロマンというやつなのである。おそらく。たぶん。

 

 

 

 

 

物語の後半では、スネ夫を助けるべく、

のび太くんとジャイアンが自らの大切なものを捨ててまで、

スネ夫ママの大事な指輪(名前:ナポレオンの涙)を地球に帰還させようとする、彼らの熱い友情を感じさせるシーンも。

 

 

 

一時は地球への帰還が絶望的だった「ナポレオンの涙」が無事大気圏を乗り越え

無事、スネ夫のママのもとに帰還することができたのも、すべては3人の友情のおかげ。

 

のび太くん達の友情パワーに乾杯だ!

 

 

 

ちなみに、スネ夫くんが勝手に持ち出して、

探査機にくっつけていたパパのコレクションは、大気圏突入時に全て燃え尽きていました。

 

本編内ではそこらへんのフォローが全くなかったけど、いいんだろうか?

 

 

 

 

あと、隕石直撃レベルの衝撃を食らったハズなのに、

まったくダメージを受けていなかったスネ夫のママは意外とタフな体をしていることも判明。

 

 

やっぱりお金持ちともなると、あれくらい防御力が高くないとやっていけないんでしょうね。

一流の金持ちは、頑丈な体も必要不可欠だ!

 

 

 

といったところで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

マジックの使い道(コミックス第41巻収録)

2本目は今回のスペシャル唯一の原作回。

『物体変換クロス』の使い道を模索した少年の悲しき末路を描いたお話です。

 

 

 

モノを一瞬で別のものに交換(変換?)することのできる『物体変換クロス』。

 

 

その機能を利用して、

自分を一流のマジシャンっぽく見せることが可能だったりする他にも、

 

自分の宿題を片付けたり、買い物を簡単に終わらせたり、

道路の真ん中に物体を出現させ、追っ手を通せんぼをすることができたりなど、この道具の使い道はまさに多種多様といった感じであった。

 

 

 

『物体変換クロス』の柄がクエスチョンマークなところを見るに、

未来の世界では、本当に「手品用の小道具」として、この道具が使われているのかもしれませんね。

 

 

まさか、のび太くんも「ウサギ!」と言って、

クロスの中からあんなにデカいウサギが出てくるとは思っていなかったに違いない。

 

あのウサギ、いったいどこの家で飼われていたウサギなんだろう?

 

 

 

 

『物体変換クロス』は、自分が使う分には非常に便利そうな道具ではありましたが、

物品を勝手に持ってくるのは、人の私物を勝手に借りているようなものなので、

何も考えずにこの道具を使用するのは、やっぱりよくないと思う。

 

 

他人に悪用されてしまうリスクも孕んでいることを考えると、

『物体変換クロス』は使用者の善意が試される道具だともいえましょう。

 

 

 

あと、いま思ったのですが、

そのへんで拾った石ころにクロスをかぶせて「100万円!」とさけんだ場合、

やっぱりクロスの中から、現金100万円が出てきてしまうのだろうか?

 

未来の世界に行ったときに、自分のサイフから石ころが出てきた時は要注意だ!

 

 

 

 

自分のやらかしで怒っているみんなから逃げるため、

『物体変換クロス』で、ネズミと自分の体を入れ替える行為に出ていたのび太くん。

 

 

なるほど、この道具をつかえば、変わり身の術みたいなことも出来るんですね。

 

 

 

この時ののび太くんは、ネズミが元いた場所と思われる「屋根の上」に一瞬で移動していましたが、

「ペンギン!」と叫んで自分の体を交換すれば、瞬間移動によって、あっという間に南極に行けてしまうかもしれないぞ。

 

 

 

しかし、屋根の上に逃げたのび太くんは、あの後どうしたんだろう?

一生屋根の上にいるわけにもいかないだろうし、お腹も減るだろうから、けっきょく数時間後に家に帰って怒られる道を選んでいそうだ。

 

 

テレビの前の良い子の皆さんは、のび太くんみたいに無駄な抵抗をするのはヤメましょうってことで。

 

 

 

 

そんなわけで、2本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

この後のお話「どら焼きが消えた日」の中にて、

テレビの前のみなさんに「ジャイアンリサイタルのチケット」が当たってしまうという企画をやる旨が明らかになりました。

 

10月9日(土)の午後5時から4週連続でなにかやるらしいので、更なる詳細については続報を待とう!

 

 

 

 

 

 

どら焼きが消えた日(アニメオリジナル)

今年のドラえもん誕生日スペシャルのオーラスを飾るは、一大SF巨編!

はたしてドラえもんは、謎の未確認生命体・ドラヤキ星人から地球(のどら焼き)を守ることができるのか!?

 

 

 

そもそものコトの発端は、

ドラミちゃん主体のもと、ドラえもんのサプライズバースデーパーティーを開催してあげようとしたのが全てのはじまり。

 

 

そのサプライズ企画の一環として、

『変身ドリンク』で「ドラヤキ星人」に化けたジャイアンスネ夫ドラえもんにドッキリを仕掛けるくだりがあったのですが、

 

その直後に本物のドラヤキ星人が現れてしまうという、

あまりにも想定外なハプニングが起こった結果、今回の大騒動へと発展していくのでありました。

 

 

 

自分たちが適当に考えた宇宙人キャラに変身したら、その直後にまるまるそっくりな宇宙人が地球にやってくる確率。

真面目に計算してみたら、それこそ本当に天文学的な数字になっちゃいそうだ。

 

 

 

 

なので、のび太くんやジャイアン達は、

「ドラヤキ星人の存在」をドラミちゃんが仕込んだサプライズネタのひとつだと思い込んでいたため、

自分の目の前に宇宙人があらわれても、とくに驚いていなかったというわけですね。

 

 

今回のお話のなかで「このままでは、ドラヤキ星人に地球のどら焼きをすべて奪われてしまう」と信じ、

最初から最後まで宇宙人とまじめに戦っていたのは、ドラえもんただひとりだけです。

 

 

 

 

「宇宙人に地球のどら焼きをすべて奪われる」と思い込んでいるドラえもんと、

「ドラヤキ星人はドラミちゃんが仕込んだネタのひとつ」と思い込んでいるのび太くん達。

 

 

それぞれの考えていることがズレにズレた状態ではじまった、

ドラえもんのび太くんたちによる、うら山でのドラヤキ星人との戦いは、

 

ドラえもん側が『おもちゃの兵隊』『ころばし屋』『ムードもりあげ楽団』といった、

ひみつ道具の中におけるベストメンバーを揃えてきたこともあり、バトルは彼らが優勢の状況で進んでいく。

 

 

 

敵側のドラヤキ星人も、

道路のアスファルトを溶かすほどの威力を持つビームを武器に持つ、非常におそろしい相手だったりするのですが、やっぱりひみつ道具の力には勝てなかったようだ。

 

 

本来なら「10円玉」を入れないと動いてくれない『ころばし屋』ですが、

敵のドラヤキ星人を立て続けに転ばせていたところを見るに、おそらくドラえもんがこの戦いのために10円玉を連コインしていたのでしょう。

 

身銭を切ってまで地球のどら焼きを守ろうとするドラえもんに、勝てる者などいない!

 

 

 

それにしても、ドラヤキ星人はそのビジュアルとやられ具合の可愛さのせいで、

シリアスなバトルでも、なんとなくユーモラスな雰囲気が出てしまうところがいい。

 

むかしテレビで見た、『平成狸合戦ぽんぽこ』のバトルシーンを思い出してしまった。

 

 

 

 

 

ともあれ、ドラえもん達の活躍のおかげで、ドラヤキ星人はあっけなく降参。

地球の平和とどら焼きは守られたのでした・・・と思いきや、

 

 

バトルは、どこかから奪ってきたと思われる「どら焼き」を食したことにより、

異形の巨大怪物に変貌したドラヤキ星人とたたかう第2ラウンドへと突入!

 

 

 

 

「スーパー戦隊シリーズ」の敵怪人のごとく巨大化し、

口から熱光線を吐いて攻撃するドラヤキ星人相手に、もはやドラえもん達の勝ち目はないのか?という、絶望的な雰囲気も漂っていましたが、

 

ドラえもんと正対した巨大ドラヤキ星人が突然苦しみ始めたかと思いきや、

「先ほど食した『どら焼き』の持つパワーに体が耐え切れず、腸内環境が悪化した」という理由によって、ここでまさかのドクターストップ。

 

 

 

謎の腹痛に倒れる同胞たちの姿に怖気づいたのか、

侵攻をあきらめ、宇宙船とともに地球から退却していくドラヤキ星人たち。

 

 

勝てた理由はよくわからないけど、

とりあえずドラヤキ星人から、地球の平和とどら焼きを守ることはできたようです。

 

 

 

今回の勝利は、愛するどら焼きのために、

最後までドラヤキ星人と対峙し続けたドラえもんの気迫勝ちと言ってもいいのではないでしょうか。

ノードラヤキ、ノーライフだ!

 

 

 

 

なお、ドラヤキ星人と同時刻に、第2の未確認生命体・メロンパン星人も地球侵略をねらっていたようでしたが、

腹痛に襲われて逃げ帰るドラヤキ星人の姿を見て、侵略をとりやめにする一幕も描かれていた。

 

 

自分たちが知らないうちに、宇宙人襲来の危機から2度も地球を救ってしまっていたのび太くん達である。

 

 

 

のび太くん達のように「映画ドラえもん」でほぼ毎年のように地球を救い続けていると、

放送尺30分の単なるテレビスペシャルの一篇でも、呼吸をするかのように地球を救えちゃうようなレベルになるんですね。

 

これが、今年で誕生51年目の作品の底力だ!

 

 

 

 

そんなわけで、予想外のハプニングこそありましたが、

念願のどら焼きタワーを食べることができて、ドラえもんはご満悦。

 

誕生日スペシャル恒例の特別EDテーマ「ハッピー☆ラッキー・バースデー!」とともに、

今年の「ドラえもん誕生日スペシャル」は終わっていくのでありました。

 

 

 

 

「外見がどら焼きそっくりの宇宙人が地球にせめてくる」という展開だった、2021年の誕生日スペシャル回。

あらためてお話を振り返ってみると、今年はなかなかシュールな内容だった気がする。

 

 

 

でも、ドラえもんをちゃんと祝っている感」でいえば、

ここ近年のドラえもん誕生日スペシャルのなかで、一番だったと思います。

 

 

いつとは言いませんが、

「これはこれで面白いけど、ドラえもんの誕生日要素が無くてもこのエピソードは成立してしまうのでは?」と思ってしまうような年もあったりしますからね。

 

 

今年はドラえもんの誕生日要素がちゃんと組み込まれているストーリーだったのでヨカッタ!

 

 

 

 

というわけで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

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正解だと思うほうの番号に電話をかけるか、公式サイトの投稿フォームからご応募ください。

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は9月11日。

「細く長い友だち」「落としものカムバックスプレー」をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ゴロアワセトウでキャンプしよう!&ロビンソンクルーソーセット[再])

      ドラえもん感想(ドラ誕2021直前スペシャル・のび太の恐竜[再])

次回の感想:ドラえもん感想(細く長い友だち&落としものカムバックスプレー)