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ドラえもん感想(わすれ鳥&無敵のスーパーランドセル[再])

 

 2020年6月20日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

わすれ鳥てんとう虫コミックス12巻収録)

原作の「わすれ鳥」のエピソードに、父の日要素(今年は6月21日です)を追加した一本。

のび太くんがしずかちゃんに宿題を教えてもらいに来たのに、肝心のノートを家に忘れてしまったのは、忘れっぽい父親の血筋が原因だった・・・!?

 

 

 

ハガキを出し忘れることを不安がっていたのび太くんのパパのため、

ドラえもん『わすれ鳥』を使ってサポートしてあげることに。

 

なにか忘れ物をした時には「ワスレタ!ワスレタ!」と鳴いてくれる、忘れっぽい人にとっては大変ありがたい道具となっております。

 

 

 

 

ちなみにこの『わすれ鳥』。

 

今回のアニメやてんコミでは『わすれ鳥(とり)』と呼ばれておりますが、

藤子不二雄ランド版などでは『わすれ鳥(ちょう)』という名称になっていたりもします。

 

 

このことはWikipediaのページにもしっかりと書かれていますが、

それに対して「わすれ鳥(ちょう)とか言わないだろwww」みたいなことを言ってしまうと、

後でものすごく恥をかくことになってしまうので、みなさんも気を付けてください。

 

あの時の自分はすごく恥ずかしかったです。

 

 

 

まあ、過去の反省はいったん置いておくとして。

 

『わすれ鳥』は上述のとおり、鳴き声で「何かを忘れている事」をその人に教えてくれるのですが、

「その人が何を忘れているのか」という事柄自体は教えてくれないところは、ちょっとした仕様なのかもしれません。

 

 

 

実際にのび太くんはその仕様を小狡く活用し、

しずかちゃんに「『わすれ鳥』は何かを忘れている時に反応する」ことだけを伝え、

「その忘れ物がなんなのかを探る」という名目のもとに、休憩用のケーキやオレンジジュースをちゃっかりといただいていました。

 

普段は忘れっぽい人間であるのび太くんですが、こういう時だけ頭が回るからすごい。

 

 

 

ちなみにこの時のしずかちゃんは、

「ママとお買い物に行くこと」を忘れていたために『わすれ鳥』が反応を示していたわけですが、

逆に何をやっても、ずーっと『わすれ鳥』の反応が止まらなかったらすごく怖いと思う。

 

 

「世にも奇妙な物語」ドラえもんがコラボした時に、

『わすれ鳥』の反応が死ぬまで止まらなかった男の人生を短編ドラマで描いたら、結構おもしろい作品になりそうです。

 

タイトルは「忘れていた男」とかでやってほしい。

 

 

でも、『わすれ鳥』の反応がずっと止まらなかったときは、まず故障を疑った方がいいと思いますよ。

 

 

 

 

そしてこの回は、

てっきりのび太くんは宿題をやることを忘れました」みたいなオチになるのかと思っていたんですが、

家に帰ってからも、のび太くんはちゃんと宿題をやっていたので、普通に感心してしまった。

 

ちょっと失礼なことを言うようかもしれませんが、のび太くんがこうして宿題をしっかりとやっているのは珍しい気がします。

これもわすれ鳥効果なのか?

 

 

 

でも、これを提出して先生に怒られないかちょっと心配だ。 

 

 

 

 

さて、今回は原作にもあった展開のほかに、

お話の冒頭でしずかちゃんがのび太さんはもうパパに買ったの?」と質問していたり、

ジャイアンスネ夫「今日は父ちゃんの手伝いをするんだった」「うちは毎年みんなで高級フレンチを食べに行くんだ」と言わせることで、

 

このお話が父の日エピソードであることや、

後のオチにつながっていく「劇中ではこの日が父の日であること」をアピールする仕掛けもたっぷり入っておりました。

 

 

みなさんも父の日の存在は、ぜったいに忘れないようにしましょう。

 

 

 

既存のエピソードに父の日要素を組み込むため、アニメ独自の新たな展開が再構成されてあったりと、

原作回ながら、なかなか新鮮な気持ちで最後まで楽しむことができる一作でございました。

 

 

 

といったところで、1本目の感想は以上です。

 

 

 

 

無敵のスーパーランドセル(アニメオリジナル)

2本目は2015年2月27日放送分の再放送。

 

ここ最近の再放送の中では最も昔の作品であり、

自分がこのブログでドラえもん感想をやりはじめる前の作品でもあるので、この回の感想記事を書くのはこれが初めてになりますね。

 

サブタイトル画もドラえもんがプラカードを掲げてるやつだったので、ちょっと懐かしい気もちになりました。

 

 

 

ただ、学校から帰ってくるまでの間なのに、

ドブに足を突っ込んでしまったり、鳥のフンが直撃したりと、

相変わらずオバケのQ太郎 ワンワンパニック」ばりに、町の災難に襲われまくっていたのび太くん。

 

 

自分は行ったことがないのでわかんないんですが、現実の練馬区もこんなにキケンな場所だったりするんですかね?

 

 

普段は練馬区に居を構えているのび太くんレベルでもアレなんだから、

練馬区に初めて来た一般人が迂闊に出歩いたら、駅から「としまえん」に行くまでに死んじゃっている可能性もある。

 

 

ドラえもん世界の練馬区は、

定期的にライオンが逃げ出したり、宇宙人や異世界人が迷い込んでくるような場所なので、

あの地域は、本当に東京のトワイライト・ゾーンと言っても過言ではないぞ。

 

 

 

そんな東京危険地帯を生き抜くことにウンザリしてしまったのび太くん。

「これじゃあ身が持たないよ」「ねえ、鎧かなんかない?」と変な弱音を吐くのび太くんに呆れ果てるドラえもんでしたが、

 

彼のことをそのまま放っておくわけにもいかないので、

自らの思い通りの改造が自由自在にできちゃう『万能改造自動ドライバー』のび太くんのランドセルを改造して、

どんな災難からも身を守ってくれる無敵のスーパーランドセルを作ってあげるのでした。

 

 

 

今年はコロナの影響で、学校の入学式が6月になってしまったケースも多く見受けられたらしい。

そのことを考えると、6月に放送された今回のランドセル回はだいぶ遅めの入学式ネタといってもいいのかもしれません。

 

 

 

そして、本編でスーパーランドセルがつくられている最中でも

通常通りに「天使のはね」のランドセルのCMが流れてきたのが、なんかすごくおもしろかったです。

 

CMで見る限りだと、

「天使のはね」のランドセルもじゅうぶんにスーパーランドセルっぽい気がするんですがねえ。

 

 

 

まあそんなこんなで、無事に完成した「スーパーランドセル」。

 

何故かドラえもんのポケットに入っていた「バナナの皮」にも反応してくれるほどの危機管理能力を持ち、

あらゆる危険を察知、防御してくれる機能を備えたスーパーランドセルにすっかり魅了されたのび太くんは、

 

さらに「朝寝坊防止機能」や「遅刻防止機能」などといった便利な機能をつけてくれるよう、ドラえもんにお願い。

 

 

そして、そのお願いを聞いたドラえもん「よし、わかった!」とすぐに基盤を改造しはじめたところを見るに、

ドラえもん自身も、すっかりランドセル改造の魅力にハマってしまっているようでした。

 

それにしても、スーパーランドセルの基盤ってああいう感じで入ってたんですね・・・。

 

 

 

こうして、のび太くんの要望をすべて取り入れたスーパーランドセルは、

朝寝坊防止の目覚まし機能(電撃で起こしてくる)からはじまり、備え付けのシャワーヘッドが頭上に水をかけてくれる居眠り防止機能に、

自分のかわりに給食を食べさせてくれる謎のロボットアームまで装備した、ほぼ完璧(?)な仕上がり。

 

 

 

なんかここまで来ると、

スーパーランドセルを通り越して、ただのダメ人間育成装置になってきてるような気がするけど、気のせいだろうか?

 

算数の授業や給食のくだりだけを見ると、単なる「ひとりコント発生マシーン」といった感じにも見えてくるぞ。

 

 

 

そんな面白マシンを作り上げた元である

『万能改造自動ドライバー』をスネ夫ジャイアンに奪われてしまったことから、

自らのランドセルを改造しまくり、より最強のスーパーランドセルを目指す謎の開発競争が勃発。

 

 

 

ジャイアンたちは、

ランドセルにジェットエンジンのようなものを取り付けて、飛行スピードをアップさせてみたり、

ロボットアームから無数にロケットパンチを繰り出してくる機能を装備して、機動性と攻撃力を大幅にアップさせたのに対し、

 

のび太くん&ドラえもんは、背負っているランドセルが巨大ロボットに変身する機能で真っ向勝負だ!

 

 

スネ夫に煽られたことでついムキになってしまったドラえもん

22世紀の技術をふんだんに取り入れた結果、ランドセルが従来の五十倍くらいの大きさになっちゃってるの、なんかルール違反な気がするぞ。

 

 

 

そもそも、のび太くんが小学校に入学した時にランドセルを苦労して買ってくれたであろう、

おじいちゃんおばあちゃんや自らの両親が、巨大ロボと化してしまったランドセルの姿を見たら、いったいどう思うんだろう?

 

『STAND BY ME ドラえもん2』の「おばあちゃんのおもいでパート」で、

のび太くんがこの巨大ロボランドセル姿でおばあちゃんの前に現れたら、きっと驚いてくれることでしょう。

 

信じられないかもしれないけど、ぼく、のび太です!(巨大ロボランドセルに乗りながら)

 

 

 

 

ただ、ランドセルが巨大ロボットになっても、

そのランドセルを背負っているのび太くんの姿自体はそのままなので、そこを集中的に攻撃すれば勝てそうな気もしましたが、

 

相手からの攻撃をランドセルロボが腕でガードしたり、

のび太くんサイドが何のためらいもなくジャイアン達を足で踏み潰したことにより、ランドセル開発競争はあっという間に決着がついたのでした。

 

やっぱり22世紀の技術はスゴい!

 

 

 

そして、行き過ぎたランドセル開発競争の果てに、

のび太くんの巨大ロボランドセルが校舎に入れないことが判明してしまう、実にキレイなオチまでついたのであった。

 

あのランドセル、小っちゃくなれないのか・・・。

 

 

 

いろんなところが開発競争をしすぎた結果、本来の持ち味が完全になくなってしまうのは、

 

はじめはみんな「携帯電話」として使っていたのに、

スマートフォンにまで進化した今となっては、あまり通話機能を使わなくなってしまった・・・みたいなもんですね。

いや、ちょっと違うか。

 

 

 

良い子の皆さんはランドセルを改造したりせず、ちゃんと勉強のために使ってください。

 

 

 

そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

【次回予告】

次回の放送は6月27日。

「つくれーるマイレール」「悪運ダイヤ」 の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(のび太のブラックホール&ジャイアンvsメカジャイアン[再])

次回の感想:ドラえもん感想(つくれーるマイレール&悪運ダイヤ[再])