少年シリウス1月号掲載「怪物王女ナイトメア」第13話の感想です。
【これまでの感想】
【前回までのあらすじ】
UMM(未確認怪物)探査のためのフィールドワークへ赴いた第4王女・カティア、ヒロ、リザ達。
だが、たどり着いた洞窟の先で案内役の半魚人2名がUMMによって惨殺される事態が起きてしまう。
捕食者たちに狙われ、絶体絶命のピンチに追い込まれるカティア達。
しかしそこで、地球人との会話をこなせる程度の知能を持つもう一方のUMMと遭遇し・・・。
上の画像を見てもらえばわかるように、
もう一方のほうのUMMは某映画に出てくるあの某有名宇宙人にそっくりである。
今回のサブタイトルも「謂帝(イーティー)王女」というタイトルになっているので、まあそういうことなんでしょう。
はじめこのサブタイトルを見た時、こういう二文字熟語があるのかと勘違いして「謂帝」で何回かググってしまった事はここだけのナイショだ。
この謂帝(イーティー)宇宙人は、「人差し指を差し出す例の挨拶」をやると見せかけて、
相手の指先をドロドロに溶かしてくる奇妙な流儀も持っているので、けっして油断できない相手でもある。
とくに「あの映画」に慣れ親しんだ地球人はこのドッキリにひっかかりやすそうなので、注意が必要だ!
そして本編では言及されてなかったけど、
セミっぽいUMMのほうも某特撮番組に出てくる某宇宙忍者に似ている気がしてならない。
手がハサミだったり、透明になれるところや、UFOに同胞がいっぱい乗ってたところなど、
いろいろと共通点も思いつくのですが、実際のところはどうなんでしょうかねえ。
物語のほうは二転三転ありつつも、
最終的には「この惑星には今後干渉しない」という取り決めを交わして、UMMたちは去っていった。
今回出てきた2種類(?)のUMMのうち、
「こっちのほうが悪だ」という結論は出ていたのですが、それが決して本当なのかどうかは疑わしいところではある。
その「こっちが悪だ」という証拠も、
あくまでもUMMたちの発言によるものなので、あんまり信用が置けない・・・というのが正直な感想です。
とはいえ、地球人に危害を加えないほうが勝ってくれたので、とりあえず地球滅亡の危機は去ったわけである。
本編の中にドラえもんネタも出てきましたし、
このたびのフィールドワーク編は、じつにSF(すこし・ふしぎ)なお話でありました。
そんな中、新たな王族が巨大ロボットとともにあらわれた!
ド派手な登場を決めたこの王族の方は「エリオット」という名前らしいですが、
巨大ロボットといい、あの特徴的なシャツの柄といい、完全にエミール兄さまにそっくりである。
これまでに出てきた王族のみなさんと違い、エリオットさんだけ褐色肌じゃないのは何かの伏線だったりするんだろうか?
あと、「エリオット」というと、
今回さんざん触れてきた某宇宙人の出てくる映画で、宇宙人と仲良くしていた主人公の少年の名前といっしょだったりするのですが、
これも何か意味があって、この名前にしたんでしょうかね。
もしもエリオットさんの名前の由来が「今回あの宇宙人出したし、名前もコレでいいや」みたいな理由だったら、
途端に「今作品における王位継承権争い そんなに重要じゃない説」が浮かび上がってしまうので、そうではないことを祈るばかりです。
ただ、本当にそんな理由だったら、それはそれで逆に面白そうではあるぞ。
あと、今回のお話のラストに出てくる姫様が「何も考えずにボケーっとしている人」みたいになってるところが実にいい。
今月のお気に入りコマを挙げろと言われたら、確実にコレです。
実際のところ、この時はナニを考えてたんでしょうかね。
「最近のシリウス、はたらく細胞と転スラのスピンオフばっかりになってきたなー」みたいなどうでもいい事を考えていたのかもしれないぞ。
そんなわけで、次号のシリウスは12月26日(水曜日)発売です。
そうですね明後日です。記事書くの遅れてごめんなさい。というわけでまた次回。
【おまけの話題】
12月6日に「怪物王女ナイトメア」第3巻の単行本が、
12月17日に「玉キック」第3巻の単行本がそれぞれ発売されています。
「怪物王女ナイトメア」第3巻は、
第9話から第12話までを収録しているので、今月号のシリウスからそのまま読めるという仕組み。
恒例の巻末おまけ漫画「ケルベロッテちゃん」では、
なんとも実話くさいバイクトラブルのエピソードや「2018年に劇場で見た映画マイベスト3」がわかったりするぞ。
「玉キック」第3巻は、綾音さんのコンビ結成秘話が見られたり、
巡査部長の紅緒さんが悪徳企業の面接に忍び込んだ結果、またしても辱めを受けてしまう回などが載っています。必見。
お色気要素もたっぷり残しつつ、
白姫殿のことや、綾音のお母さまのことなど、作品の根幹となりそうな謎もいくつか出てきているので、
今後の展開に期待していきましょう。まる。