少年シリウス9月号掲載『怪物王女ナイトメア』最新第21話の感想です。
『ブーツレグ』第2話、おもしろかったです。
![月刊少年シリウス 2019年9月号 [2019年7月26日発売] [雑誌]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51WGEzLRU5L._SL160_.jpg "月刊少年シリウス 2019年9月号 [2019年7月26日発売] [雑誌]")
【これまでの感想】
前号から引き続き、地下迷宮の中にいる王族のみなさん。
現在開催中の王位継承権争いに対し、
シルヴィア姉さまやサリエリさんが現王族たちに実力のほどを見せつけるのかと思いきや、とくに干渉するつもりはないようであった。
ただシルヴィア曰く、
サリエリさんのように怒ったらなにをするかわからないような人もいるので、気をつけたほうが良さそうではある。
親しい兄弟の間柄でも、それなりの礼儀はわきまえましょう。
記憶を取り戻した姫さまたちの前に、ギリアム兄さんも登場だ！
あいかわらず、自らの武器としてクソデカサーベルを愛用しているようでした。
そして相変わらず、前髪がジャマそうだ。
ご先祖様であるウィリアム・フォン・フェニックスが迷宮の中をウロついていたりと、地下迷宮はかなり恐ろしそうな場所だった。
やっぱりこの場所は「過去の王族の墓場」なんだろうか？
となると、今回登場したシルヴィア達の正体はもしや「おばけ」ってことなんじゃ・・・。
しかし、姫さまによると、
「精神世界･･･ 成人の王族･･･ 不死鳥とは我々が思っているのとは違う存在なのかもしれぬ」
「あの地下空間にいた者たちは王族の幽霊などではなく 今なお あの場所に存在している･･･」
「まるで不死鳥の精神世界のなかで暮らしているように」
と、よくわからないことも言っていた。
不死鳥関連の真相は、前シリーズ『怪物王女』でも最後まで真相がわからなかったナゾのひとつである。
てっきり、王位継承権争いに勝利して成人の王族にならなければ不死鳥になれないと思ってたけど、
もしかしたらそういうことでもないのかもしれない。
じゃんけん列車みたいに、
王位継承権争いで負けた王族は、最終的に勝ち残った王族が不死鳥になった際に生命エネルギーとして取り込まれるとかそんな感じなんだろうか？
そういえば前回のお話で、
「フヒトもこの地下迷宮に来ている」と言ってましたが、最後まで姿を現さなかった。
フヒトさんも王族の墓場にいてもおかしくなさそうな存在だけど、彼もまた現在の王位継承権争いに参加しているんだろうか？
そして今回のエピソードで一番気になったのが、
サリエリさんやギリアムさんが登場しているのに、セブラン兄さんだけが登場しなかったことである。
実は彼も王族の墓場にいたけど、
シルヴィア・ギリアム・サリエリの威光をおそれて、どっかに隠れていたのかもしれない。
セブランが上の兄姉と顔を合わせたところで、とくに話すこともなくて気まずそうというのもある。
なんだかセブランが親戚の集まりに来たけど、場が持たずにけっきょく別の部屋に逃げて行ってしまう従兄弟のお兄ちゃんに見えてきた。
彼もまた、親戚の集まりに行った時は
へやの隅っこでスマホゲームをして時が過ぎるのをひたすら待っていたりするようなタイプの男なんだろうか？
そんな妄想はさておき。
忌まわしき地下迷宮のほうは、
巨大人造人間を従えるエリオット兄さんの手助けによって、無事脱出することができました。
記憶を取り戻したリザがエリオットのことを「エミール兄さんではない」と気づいたり、
息の合ったコンビ連携でミノタウロスを倒すリザと令裡を見たカティアが、
改めてリリアーヌ姉さまを強者だと認めるなど、この作品の展開にも大きな動きがありました。
少なくとも姫様たちが記憶を取り戻したことで、この世界の真相を解き明かすまでの道はかなり開けたんじゃないかと思います。
これはもう、次回あたりで早速この世界のナゾを解明しちゃっててもおかしくないぞ。
ただ、前シリーズだと、
この手の「さあ、真相が見えてきたっぽいぞ！」と思える回の次のお話は、だいたい話の本筋と関係のない回が展開されていた。
具体的にいうと、小淵沢くんが出てくる回です。
あれ、前回の盛り上がりを期待して、
いざ最新号のシリウスを読んでみた結果「小淵沢回」だったりすると、かなりガッカリするんですよねえ・・・。
小淵沢くん自体に罪はないけど、ちょっとそういうイメージがある。
『怪物王女ナイトメア』でも、そのような肩透かし回が発生しないことを祈るばかりです。
しかし、姫様が記憶を取り戻したということは、
セブラン兄さんに対する嫌悪感も同時に思いだしているハズだ。
セブランがこれまで『怪物王女ナイトメア』に出てこなかったのも、姫様が記憶を思い出すの待ちだったのかもしれない。
となると、次回のお話にいよいよセブラン兄さんが登場する可能性も大いにありうるぞ。
これまでの記憶がない状態の姫様がセブランと再会しても、
「新しい王族の人かな？」くらいの薄いリアクションしかもらえなかっただろうし、
やっぱり姫様の記憶も万全な状態で対峙してもらったほうが、お話的にも盛り上がりますからね。
姫様がこの世界の謎を解き明かすのが先か、
それとも、記憶バッチリの状態でセブラン兄さんに会ってしまうのが先なのか。
これから訪れるであろう新展開に期待しつつ、次号へ続く。
（でも、これで次回、本当に小淵沢回がきちゃったらどうしよう・・・。）
というわけで、次号の少年シリウス10月号は8月26日（月曜日）発売です。
お楽しみに。
【ここからコミックス情報】
『怪物王女ナイトメア』最新第5巻が、現在絶賛発売中です。
単行本を読めば今月号のシリウスで最新話に追いつけるという、いつものアレですね。
そして、巻末の恒例となっている「地獄に道連れ！ケルベロッテちゃん」ももちろん収録！
おまけ漫画を描く・・急いで描く・・ pic.twitter.com/KmU14HceHw
— 光永康則 (@tsunagami_) July 23, 2019
8月8日発売の単行本に載るオマケ漫画を7月23日に描いていたおかげで、かなり新鮮なネタが揃っていました。
上級国民ネタに吉本社長会見ネタと、まさに時事ネタのよくばりセット状態だ！
ちなみに、例の吉本社長会見が行われたのは7月22日の話です。
昨日起きたことをさっそく漫画のネタにする光永先生は漫画家のカガミ。
