真心一芭先生(@ippatu358)の「銀十字」カリギュラ編・第6話が3月24日から公開されています。
・銀十字 inspired by 藤子不二雄(A)『シルバークロス』 14話 - eBigComic4
2017年4月27日までの公開なので、忘れないうちに読みましょう。
今回のお話をもちまして「カリギュラ編」は最終回。「銀十字」の物語も一区切りとなります。
そして、ebookjapan限定ですが「銀十字 カリギュラ編」の電子書籍が発売されました。
Kindle版はまだ発売予定がなさそうなので、電子書籍はKindle派だって方はしばしお待ちください。
それでは、最終回感想へいってみたいと思います。
【「銀十字」過去記事】
・シルバークロスのインスパイア作品!真心一芭「銀十字 QQQ編」の単行本が発売されました。
・藤子不二雄Ⓐ「シルバークロス」のインスパイア作品! 真心一芭「銀十字 カリギュラ編」が始まったぞ! (CROSS1:金城鉄壁)
・銀十字 カリギュラ編「CROSS2:絞竜毒蛇」感想 新たな敵と新たなおっぱいキャラ登場の巻 - 原子おはじき
・銀十字 カリギュラ編「CROSS3:面向不背」感想 ラブストーリーは突然に
・銀十字 カリギュラ編「CROSS4:鬼哭啾啾」感想 ジークリントさんのケン君治療日記
・銀十字 カリギュラ編「CROSS5:同声異俗」感想 タカノとアンコの過去物語 -
銀十字 カリギュラ編「CROSS6:生殺与奪」
前回ラストにも登場していたジークリントさんがケン君に夜這いをすることで産んだ息子・ジークフリート君はグングンと成長。立派な少年となっておりました。
名前から見て、この子は原作「シルバークロス」のカリギュラ編でラスボスとして登場したキャラ「ジーグフリード」をインスパイヤしているのでしょう。
まあ、そのへんについては作者さん自らが比較図を作ってくれているので、そちらを参考にしてみてください。
「銀十字」に出てくるのは「ジークフリート」で、原作の方に出てくるのが「ジーグフリード」だから、名前がちょっとややこしいぞ!
原作のジーグフリードはカリギュラ総統側の強敵としてシルバークロスたちをえらく苦しめたキャラクターでしたが、
この「銀十字」のジークフリートは、なんと「カリギュラ編」のラスボス的ポジションにいたカリギュラをいきなり攻撃し、右腕を破壊!
カリギュラ様は子供相手に致命傷を食らった事に心が折れてしまったのか、そのまま再起不能となってしまいました。
さらに機動戦団ビッグ5最後の1人・アイゼンも彼の攻撃によって「ぐわあああ」と叫びながらどこかへ転落。やっつけられてしまいました。
何とも情けない最期である。けっきょく最初のほうでケンをやっつける寸前までいったところがこいつの一番のピークだったじゃないか!
銀十字メンバーを暗殺するためにつくったというジークフリート君でしたが、製造主であるジークリントさんにはまた違った思惑があるご様子。
とにかく、ジークフリート君はこれまでの敵の中で一番強いようです。
一方その頃、ケン君のいる獅子神総合病院には「あいつ」がやって来ていました。
そう、原作にも出てきたホワイトスネークさんですね!
彼は「QQQ編」で助けてもらった恩を返すべく、銀十字メンバーに一連の事件の黒幕がカリギュラであることを教えに来たのでした。
それにしてもホワイトスネークさんみたいな外見の人だと、獅子神総合病院まで行く間までの道中、すごく目立っただろうなあ。
病院に向かう途中でカリギュラ財閥の残党とかに狙われたりしなかったのだろうか?
そんなわけで有力情報をもらったケン君は、ホワイトスネークと共にカリギュラのいるアジトへ向かう事となりました。
「QQQ編」の時みたいに銀十字メンバー全員で殴りこむのかと思いましたが、まさかのケン君単独行動。
さらにホワイトスネークはジークリントから受けた恩義を尊重して「自分は戦わない」と宣言までしています。
うーむ、この展開はここまでの流れ的になんか不自然に感じるなあ。
しかし、カリギュラとアイゼンがあっという間にやられてしまった事も含め、
ここらへんについては、本来この「カリギュラ編」は全7話の予定で展開を練っていたのに急遽1話減らされてしまったことが影響しているのではないかと考えています。
銀十字メンバー全員で戦うよりも、ケン君の単独行動にしたほうがページ数も減って、物語もキレイに終わると考えたのでしょう。
なので、本来の全7話だったらアイゼンにももうちょっと活躍シーンがあったのかもしれません。
「銀十字」の真の敵はカリギュラではなく、ページ数を減らすように指示した小学館だった!?
相手の元へと向かうケン君。
相手にとってQQQを潰した自分は敵である。
恨みがない敵を討つのは正しい事なのか?
そして、それは自分の意志なのか? 自分はかつて父を殺したQQQと同じことをしようとしているのではないか?
未だに自分が何のために生きているのかの答えを見いだせず、今から自分が行おうとしていることにも疑問を抱くケン君。
そんな葛藤に苦しむ彼を、カリギュラ亡き後の新たなボス・ジークリントが迎え撃つのでありました。
お前は何を言っているんだ?
いきなりのシモネタである。もしも自分のお母さんがこんなこと言ってたらすごく嫌だ。
ちゅうか、せっかくの最終決戦なのにシリアス展開はどうしたんだ?
いや、ちゃんとシリアス展開は続いている。あのコマ(赤線部分)が異質だっただけだ。
むしろあのコマが無くても話が成立するような気がするのは、気のせいだろうか?
といったところで、後編に続く。
今回は48ページもあるので、感想記事もやっぱり長くなっちゃいますね。