では後編のほう、行きたいと思います。
【前編】:銀十字 カリギュラ編「CROSS6:生殺与奪」感想【前編】 カリギュラ編なのにジークフリート君大活躍の巻
前編の方では下ネタを言っていたジークリントさんですが、しっかりと悪役としての役割も果たしています。
ケン君の「何故あの晩自分を襲ったのか?お前は何がしたいんだ?」との問いかけに対し、「ただ単に・・・おもしろい事よ」とマッドサイエンティストらしい模範解答を披露!
自分の人生をメチャクチャにした相手のこのふざけた発言にとうとう激怒したケン君はジークリントに対し攻撃を仕掛けるのでありました。
(※文章力が無いせいで、何かこの一文だけ読むとケン君が童貞を奪われて怒っているようにしか見えないのが残念でならない。ちゃんと作品を知りたい方は単行本「銀十字」を買って読んでみてください。)
体内に埋め込まれた「強化原動増幅石」の効果によって、以前とは比べものにならないほどの俊敏性を得ることの出来たケン君でしたが、
産みの親であるジークリントを守るジークフリート君もなかなかの強敵。
超振動によってあらゆるものを分子レベルにまで分解させる攻撃技を武器に、ケン君をじわじわと追い詰めます。
で、この「強化原動増幅石」とやら。
本来はジークフリートに取り付けて真の最終兵器にするつもりだったらしいのですが、ジークリントさんはあえてケン君に取り付けてしまっています。
その理由というのも、「科学者として作り出したケン君と、母として造り出したジークフリート。その二人が戦ったらどっちが生き残るのかがどうしても知りたかった」という自らの知的好奇心によるものでした。
実にマッドサイエンティストとして模範的な解答だ!(今日2回目)
これまでの自分のデータ+必殺・分子分解パンチを持つ強敵を相手に、次第にボロボロになっていくケン君でしたが、
ジークフリートが「強化原動増幅石」の埋め込まれている胸を攻撃したことで増幅石のパワーが暴走し始めたことで形勢が逆転。
強敵・ジークフリートの顔面に強烈なパンチをお見舞いするのでありました。
さらに、自分の好奇心によって無意味な争いを産んだジークリントに対しても、
「お前はこんな残酷な戦いが望みだったのか?オレはお前を赦さない。命で償え!!」
とジークリントの体が吹っ飛ぶほどの顔面パンチを食らわせ、そのままトドメをさそうとするのですが、
敵であるジークフリートが産みの親であるジークリントの命乞いをしたこと、そしてジークリントの母親としての顔を見てしまった事で仇を討つ気もなくなってしまったようです。
科学者としてのジークリントと母親としてのジークリント。
「お前は・・・お前の素顔はどっちなんだ・・・」と想うケン君でしたが、胸の「強化原動増幅石」が無くなってしまった事でとうとう力尽き、倒れてしまうのでした。
ここまで傍観者として一部始終を陰で見守っていたホワイトスネークさんでしたが、ここで「ドック。あんたの力でこいつを延命できないだろうか」と声を上げます。
そして昏睡状態に陥っていたケン君は、夢の中でジークフリート君と共に暮らすジークリントさんの笑顔を見るのでした。
場面は変わり、十字警察日本支部である空中母艦「シルバークロス」の中へ。
母艦の中では、支部長さんがつきっきりでケン君の看病をしていました。
それにしても、支部長さんも「QQQ編」の頃とだいぶ外見が変わりましたなあ。
変わっていないのは異様な胸の大きさくらいだ!
そんな彼女ですが、1年近く昏睡状態だったケン君が目覚めたことで鼻水を垂らして大泣き。
確かに嬉しいときはこんなリアクションになってもおかしくないが、どうやら支部長さんはキャラクターまで変わってしまったようだ。
「QQQ編」に出てくる女性キャラは全員クールな性格だったような気がするけど、「カリギュラ編」になってからホント女性キャラ全員がはっちゃけるようになってしまった。
描かれていないだけで、「QQQ編」と「カリギュラ編」の間で女性陣に何か人格が変わってしまうくらいの重大なコトでも起きたのだろうか?
ケン君が目覚めたことを喜ぶ銀十字メンバーの中に、これまでずっと彼を見守ってきていたカコ・ラブクラフトさんの姿も。
そんな彼女にケン君は「ラブクラフト。俺はやりたいことを見つけた。」
「お前を守ろうと思う。」とまるでプロポーズのようなセリフを言うのでした。
それを聞いたラブクラフトさんは、「それがやりたいこと?前と変わってないじゃない。」と返答。
そして笑みを浮かべながら「ここのみんな守ってよ。ずっと。」とケン君に答え、彼もまた「ああ、誓う」と答えるのでした・・・。
-銀十字 カリギュラ編 END-
はい、というわけで「銀十字 カリギュラ編」は以上で終わりです。
ジャストメンさんがQQQを作った張本人であることとか、第1話に出てきたお父さんから虐待を受けていたユスラちゃんは結局どうなったんだとか、いろいろ謎が残ってはいますが、
とりあえずは今後の連載再開にも繋がりそうな終わり方で良かったと思います。全員死亡エンドとかじゃなくて本当に良かった。
上記でいろいろ挙げた疑問点も、今後の連載再開しだいで描かれていくと思います。
これで作品は一区切りとなるわけですが、これからも「銀十字」の連載再開、そして紙の単行本発売をずっと願っていきますよ!
真心一芭先生、とりあえずは連載お疲れ様でした!