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原子おはじき

あさおきて ひるねして よるねた(※藤子不二雄関連の話題をいろいろ書いているブログです)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第12話〔最終回〕感想(チャットルームの王様&ニッポン海外旅行)

 

約3カ月にわたってお送りされてきた「笑ゥせぇるすまんNEW」も今回で最終回を迎える。
このたびの28年ぶりのアニメ化で一番わかった事は笑ゥせぇるすまん」というタイトルがSNSですごく検索しづらいタイトルだということです。
藤子不二雄ファンの人たちはちゃんと「笑ゥせぇるすまん」とちゃんとしたタイトルを書いてくれるのですが、
そんなに藤子作品に愛着の無い人たちだと笑うセールスマン」「笑ゥせーるすまん」「笑うせえるすまん」とちゃんとしてないタイトルを書いているケースが多かったりします。
なので、アニメの感想を知ろうと検索した時に、非常にめんどくさかった記憶がある。
Twitterハッシュタグがあって本当によかった。
あと、「笑ゥせぇるすまん」と書かずに「今週の喪黒」と書いている人もけっこういた。これでも何となく意味は伝わるから不思議だ。
そんなどうでもいいことを書きつつ、アニメ最終回の感想も書いていきます。

はいどうぞ。

 

 

【これまでの感想はこちら】

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第1話感想(白昼夢&ご利用は計画的に)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第2話感想(温泉奇行&マボロシガイシャ)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第3話感想(弁当戦争&ああ、愛しの583系)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第4話感想(プラットホームの女&走行者天国)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第5話感想(日曜クラブ&捨てちゃう女)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第6話感想(かいぶつかします&今夜は最高)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第7話感想(化けた男&ママ友のおきて)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第8話感想(夢に追われる男&ひげタクシー)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第9話感想(懐かしの銭湯ツアー&研究者はユウウツ)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第10話感想(拾ったフィルムのヒト&ウソ孫)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第11話感想(破滅症患者&私はアイドル)

 

 

チャットルームの王様(アニメオリジナル)
最終回ということで、いつもと違ってAパートがアニオリ回。
登場するのは網雲豪(25歳・フリーター)。この役を鈴木達央さんが演じる。

交通整理のアルバイトから帰宅し、まず一番にパソコンの電源を入れ、そのまま何もしゃべらずにチャットルームに入室・・・という何とも独身男のリアル感漂う導入から物語が始まった。
現実では得られない人とのつながりをネットの世界で得ようとしたくなる気持ちは、自分にも心当たりがあるのでよーくわかる。
それにしても、このお話の舞台が「チャットルーム」というところに少し古臭さを感じてしまう。
今だとネットゲームのグループだとか、Twitterあたりがその役割を果たしてしまっているのでチャットルームという言葉もあまり聞かなくなってしまった。
そのせいか、このお話も実は10年前の世界が舞台だとか言われてもそんなに違和感が無い気がする。

 

そんな網雲を悩ませるのが「光騎士」というハンドルネームの男。
この男は、網雲がおすすめのラーメン屋の話をすれば「本当に美味しいラーメンを食べたことがないんでしょうね」と言い、
「UFOってロマンがありますよね」と言えば、「僕は思い込みをロマンとか言うのは嫌いだなぁ」だの、どうでもいい事にいちいち突っかかってくる非常に厄介な存在であった。
まあ、いわゆる「かまってちゃん」ってヤツですな。
匿名なのをいいことに、適当な事を言ってチャットルームの空気を乱せば簡単に注目を浴びることが出来るというやり口である。
おそらく光騎士の「中の人」も心のスキマがかなり出来ていそうだ。

 

この手の輩は徹底的に無視するのが一番効果的なのですが、
網雲はプライドが異常に高い人間だったらしく、光騎士の煽りに簡単に釣られて大ゲンカ。
その結果、場の空気が荒れるのを嫌った他のユーザー達によって退室処分を食らうことになります。

そんな時に「MoGuRo」というハンドルネームの男から「チャットルーム『魔の巣』」に誘われた網雲。
先ほどのケンカで受けた心の傷を癒す、良い話し相手になってくれました。

 

で、このハンドルネーム「MoGuRo」の正体は、もちろん喪黒福造その人。
今回のお話は、喪黒と網雲は一切顔を合わせず、コミュニケーションも全てネット上の会話のみで行うという奇抜な演出となっており、
喪黒が網雲に特製USBメモリ(喪黒福造型)をプレゼントする際も、置いてある場所を教えて間接的に渡すという手段をとっていた。
これまでの「笑ゥせぇるすまん」にはインターネットに関するお話は無かったハズなので、こういう変わったストーリーもなかなか新鮮だ。

 

なお、喪黒はBAR魔の巣のカウンターテーブルにてチャットを行っていた。
どうやら、BAR魔の巣はアニメ28年の空白の間にWi-Fiが飛ぶようになったらしい。
見た目の割になかなかハイテクノロジーなお店である。

 

喪黒から貰ったUSBメモリの中に入っていた「Sagooglu(サグーグル)」というソフト。
この検索窓に相手のハンドルネームを入力すると、その人物の過去の発言や行動が全て表示されるという個人情報つつ抜けの危ないソフトであった。
もしかしたら、喪黒も普段このソフトを使ってターゲットの個人情報を探っているのかもしれないぞ。
使用意図はどうあれ、とにかく網雲はこのソフトを使って光騎士の中の人が「その日出会った女性に点数をつける」という最低な趣味を持っていることを暴露。
光騎士をチャットルームから追い出すことに成功したのでした。

 

相手をやっつけることが出来たお礼を言う網雲に対し、「ソフトを使うのは本当に負けそうな時だけにしてくださいね」と優しく忠告する喪黒。
これで彼がソフトを使うことが無ければ物語はハッピーエンドへ向かうのですが、当然そんなことはありません。

網雲は相手の個人情報を武器に、チャットルームの他ユーザーの弱みを指摘する光騎士以上に厄介な存在へと逆進化。
気に入らないユーザーの個人情報を晒してはログアウトに至らしめ、
正にチャットルームの王様と化した網雲は、いつしか部屋から一歩も出ずにチャットルームを荒らしまわる日々を過ごすようになっていました。
ちゅうか、こんなに他人の個人情報を晒しまくってるような奴、運営側でアク禁にされたりしないのか?

 

そんなわけで約束を破った網雲に対し、いつものように喪黒のお仕置きがやってきます。
ただ、今回はインターネットの世界が舞台ということで、現れ方も普段とは違う。

 

なんとパソコンからドット絵の喪黒が登場!
そして、爆弾の絵が画面に表示されるとともに、ドット絵喪黒からの「DOOOM(ドーン!)」
ネットの世界ならではの、電脳ドーンだ!

 

こうして、喪黒からドーンされた網雲はチャットルームに入るたびに自らの免許証・預金通帳・ネットの買い物通知が勝手に晒されてしまうようになってしまいました。
「笑ゥNEW」ではこれまで様々なお仕置きが出てきましたが、これに関してはそこのチャットルームに行くことをやめればいいだけの話である。
そう考えると今回は優しい気もするが、他のSNSとかでも同じように自分の個人情報が晒されてしまうのなら、かなりきつそうだ。
でも、そうなった場合でもインターネットやめりゃいいだけだから、やっぱり優しい方に入るのでしょうかね。

「顔の見えないインターネットでは、いつ誰に攻撃を受けるかわかりません。なるべく穏便に過ごしたいものですなあ。ホーッホッホ」と喪黒。
笑ゥせぇるすまん」とインターネットを絡ませた、なんとも現代的なお話でありました。

 

 

ニッポン海外旅行(原作:「帰ッテキタせぇるすまん」第1巻第8話「日本海外旅行」)
2本目が原作回。島井ちか子(36歳・OL)役を水樹奈々さんが演じる。
この回が「笑ゥNEW」全12話のラストということもあってか、タイトルバック恒例の喪黒の笑い声もちょっとテンション高めになっていたぞ!

 

話の内容は、男性にモテないアラフォーOLさんが今まで貯めた日本円を武器に海外で外国人の結婚相手を捕まえようとするお話である。

その役を同じく未婚の水樹奈々さん(37歳)にやらせるのは、何となくパワハラっぽい気がしてならない。
むかし「パーフェクトブルー」というアニメ映画で、女優に転身するも自分の思うようにいかない元アイドルの役を元アイドルの岩男潤子さんが演じていたことを思い出した。

 

もともとの原作はもう40年以上前に描かれたお話なので、今現在と海外旅行に対する環境はだいぶ違っている。
原作の「ちかごろ海外旅行ブームがさわがれていますがまだまだだれでもが気軽にいけるというほど大衆化してはおりません(原文ママ)」というセリフも、
アニメでは「近頃は海外旅行はかなり一般的になっています。年末年始は必ず海外で過ごすという方もますます増えていくでしょう」というセリフに変わった点からも時代の流れを感じる。
破格のコストで海外旅行を提供する理由も「海外旅行の経験をいろいろな人に味わってもらいたい」から「海外旅行の経験を必要とする方にチャンスを与えたい」といった理由に変わっていた。
なお、海外旅行への説明をしている時の喪黒がやたらオーバーリアクションだったのは、別に時代の流れとは関係なさそうだ。

 

あと話の本筋とは関係ないけど、島井ちか子の後ろでパフェを食べていたモブ女性がすごく可愛いかった。
見てなかった人は是非チェックしてみよう。

 

これを聞いて、当初は喪黒に対して距離を置いていた島井さんも5万円で海外旅行に行けると知った途端に「私、参加します!」と手のひらを返してきた!
こういう島井さんみたいなタイプの人がてるみくらぶ」にお金振りこんじゃったんだろうなあと思うと、少し悲しくなる。
しかし、喪黒は「値段だけに釣られるような人の参加は認めません」とけん制してるあたり、てるみくらぶと違って信頼が持てます。
喪黒の用意する海外旅行は、サギとはちがうのである。

 

その後、熱心なアピールによって無事海外旅行への参加が認められた島井さん。
海外旅行へ飛び立つため、待ち合わせ先のレストランへ向かいます。
タクシー内では喪黒からの絵文字入り案内ツイートを見ることで、気分を高めていく。
どうも喪黒はTwitterのアカウントも取得しているらしい。顔に似合わず最新ガジェットの扱いには強いようだ。
アイコンがAパートの時のチャットルームと同じ画像を使っているのが若干不安ですが、とにかく先を急ぎましょう。

 

こうして到着した先のレストランで、喪黒から「海外には行きません。東京近郊をまわることで世界の雰囲気を味わう旅行です」という真の旅行プランが伝えられる。
今の東京ならいろんな国の料理を出すレストランもありますし、外国人観光客向けの施設もあるので海外気分を堪能するには困りませんよね!ナイスアイデア
デイリーポータルZあたりも同じ企画をやっていそうだなと思って調べたら、やっぱり既にやっていたりするし、やっぱり喪黒はすごい!

 

・・・まあ、原作を読んだ時も思ったけど、これただのサギじゃないか?
旅行代金も振り込んでいたあとだったら、警察に駆け込んでもいいレベルの話だ。
さらに彼女は、ムッシュ・メフィストと名乗るケツアゴの男に虎の子の貯金全部盗られるという散々な目にあっていた。
ホント、何で最終回のラストの話をこれにしたんだろう?

 

場面は変わって、喪黒は成田空港にいた。
いつものような語りはなく、無言でホノルル行きの飛行機へ向かう喪黒。
もしや、今回のサギ事件で警察が動いたことに感づいて高飛びしたのだろうか?

 

ブラック・ジャックキャッツ・アイも闇のパープル・アイも、みんな最終回は飛行機に乗ってどこかへ行っていた。
喪黒は飛行機に乗ってどこかへ行くラストは原作通りなので、もしかしたら小倉監督がそういうラストにしたくてこの回を選んだのかもしれない。
もしくは、喪黒が世界中でドーン!をしまくるアニメ第2期「踊ルせぇるすまん」編につながる伏線だったりするのかも。
今回のアニメで「帰ッテキタせぇるすまん」原作の回が使われなかった理由も、それならツジツマがあうぞ。

 

そんなポジティブな考え方をしつつ、アニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」全12話の感想を締めさせていただきます。
スタッフのみなさん、お疲れ様でした。

 

TVアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』主題歌シングル

TVアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』主題歌シングル