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TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第9話感想(懐かしの銭湯ツアー&研究者はユウウツ)

笑ゥせぇるすまんNEW」第9話感想です。

第9話まで見ていて気付いたけど、声優の三宅貴大さんはこのアニメの端役としてかなりの役を演じている。

今回のお話でも、戸鰐の部下の竹村役として出演しています。

 

【これまでの感想はこちら】

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第1話感想(白昼夢&ご利用は計画的に)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第2話感想(温泉奇行&マボロシガイシャ)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第3話感想(弁当戦争&ああ、愛しの583系)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第4話感想(プラットホームの女&走行者天国)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第5話感想(日曜クラブ&捨てちゃう女)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第6話感想(かいぶつかします&今夜は最高)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第7話感想(化けた男&ママ友のおきて)

TVアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」第8話感想(夢に追われる男&ひげタクシー)

 

 

懐かしの銭湯ツアー(原作:SALE75「懐かしの銭湯ツアー」)
1本目は古き良き銭湯がテーマのお話。小倉監督が「アニメ化するにあたり、あえて時代背景を際立たせようと」選んだ作品のうちのひとつである。


この回に登場するのは番田井守(30歳・失業中)という男。杉田智和氏が演じている。

番田井は昔風の銭湯巡りを趣味としており、「富士山」「駿河湾」「三保の松原の三つが組み合わさった究極の銭湯絵を探し求めているんだとか。
うーむ、30代の若者にしてはなかなかシブい趣味だ。
でも、失業中ならまずは銭湯絵探すよりも先に職を探したほうがいいんじゃないのか?

 

喪黒とは銭湯で偶然出会ったわけですが、銭湯という場を生かし、お互いの背中を流すなどといったハダカの付き合いもしていた。
ホントこの感想記事で何度も言ってますけど、このアニメは本当に喪黒が風呂に入っているシーンが多い。
やはり、定期的に喪黒のサービスシーンを入れることで、深夜アニメを見ているイマドキのお姉さん方の層を狙っているのだろうか?
このアニメのおかげで、今度の夏コミで喪黒福造の薄い本を出す人がいるかもしれない。
今度のコミケは自分も行くつもりなので、それらしきブツを見かけたら記念に買っておくことにします。

 

あと、前回に引き続き、例の育毛剤「MARO17」が劇中にチラホラ登場していた。

このアニメのスポンサーさんだからしょうがないけど、
あの育毛剤のCMは、BS11では進撃の巨人東京スカイツリーイベントのCMと同じくらいしつこく流れているのに、アニメ本編でも商品名を出されたら流石にウンザリになってくると思うんだが。

まさか「笑ゥせぇるすまんNEW」の視聴者全員、ハゲに悩んでるとでも言いたいのかな?

 

そして、喪黒は「幻の銭湯絵を見つけた」と番田井を「少将湯」なる会員制の銭湯へ誘います。
番田井の理想とする銭湯絵もしっかりありましたが、彼は銭湯絵よりも番台にいた美人さんのほうが気になって仕方がないご様子。
毎度のごとく、かなりキャラデザに修正が加えられていますが、原作の彼女にもあった特徴的な前髪は残ったままです。
そんな彼女にお背中を流してもらえるサービスがあったりとまさに至れり尽くせり。番田井はすっかり「少将湯」のとりこになってしまいました。


余談ですが、喪黒はこの銭湯へ行くためにタクシーを使っていた。
で、そのタクシーのナンバーをよーく見てみたところ、先週の「ひげタクシー」の回に出てきたヤツとナンバーがいっしょだった。
運転手の姿こそ映りませんでいたが、まさかアレだけの騒動を起こしておきながら、たったの1週間で仕事復帰したってことか?
もしくは、このエピソードが時系列でいえば「ひげタクシー」の間だったってことかも。

 

で、このお話のオチは前述の美人さんがババアになったのを見た番田井が思わず悲鳴を上げて終わり。
笑ゥせぇるすまん」では定番の、通称「ババアエンド」である。
原稿を描きながら同時進行でストーリーを考える主義の藤子A先生が話のオチのつけ方に困ったときは大体このオチが使われがちだ。

 

それにしても、この回の喪黒はいったい何がやりたかったのだろうか?
珍しくドーン!もしていないし、普段の仕事とは別のラフな感覚で今回のような行動をおこしたのかも。

となると、やはり前述したとおり「失業中の身なら、銭湯絵探す前に現実を見て職を探せ」という喪黒なりのメッセージに違いない。
美人がババアになったのも、彼に現実を思い知らせるためだと考えれば、ツジツマが合いますな。

 

 

研究者はユウウツ(アニメオリジナル)
続いて2本目のターゲットは非常勤研究員の戸鰐学(40歳)。演じるのは子安武人氏だ。

 

彼の「非常勤研究員」という職業がどういうものなのかわからかったので、
ネットでどういう仕事なのか調べてみたところ、
どうやら、なんかの研究の時とかのお手伝いさんとして派遣されるときに使われる役職らしい。


「非常勤研究員」にもいろいろ定義があるらしく、ハッキリとした仕事内容は解らずじまいだったが、
とにかく色々と苦労の多そうな職業っぽい、ということだけは理解できた。

 

戸鰐学もこの例に漏れず、雇い主の教授の顔色伺いや部下とのコミュニケーション、経費の調達など研究とは関係のないことばかりが悩み。
さらに付き合っていた彼女に研究データを盗まれるという悲しい出来事もあったため、かなり気を落としているらしい。
実に可哀想だが、その研究データが漏れた原因というのが「研究内容を寝物語で話した」ことが理由らしいので、こっちは全く同情できない。
もしや、その彼女は初めから戸鰐の研究データが狙いだったんじゃ・・・。


そんな彼にはアイドル趣味があるようで、その日もストレス発散にアイドルライブに出向いていたところ、
何故か同じアイドルライブの会場に来ていた喪黒と出会うことに。

彼の話を聞いた喪黒は、自由に研究ができないことを嘆く戸鰐のために好きなだけ研究が出来るための最新設備を気前よく提供。
喪黒の「3ヶ月で結果が出せればこの研究所を差し上げてもいい」とのお言葉に甘え、戸鰐はさっそく研究所を使わせてもらうことにしました。


普段は「望みを叶えてあげたかわりに絶対に○○してはいけませんよ」という我慢タイプの忠告が多いけど、こういう「3ヶ月以内にこれができたら研究所贈呈!」というチャレンジ系の忠告はなんか珍しい。
テレビのバラエティ番組みたいだ。


ただ、この時「じゃあ逆に3ヶ月で結果が出なかったらどうなるのか?」と一番大事なことを喪黒に聞かなかったところに、彼のツメの甘さが出てきている。
だから彼女に自分の研究データを漏らしちゃったんだろうなあ。

なお、彼の研究がうまく行けば「水虫も治る万能塗り薬」ができるとのことなので、いま現在水虫に悩んでいる人は是非とも期待しましょう。


理想の研究環境も整い、部下の研究員と共に実験に励む戸鰐。
ひたすら研究に没頭できる日々を過ごせることに感謝し、そんな人生を与えてくれた喪黒にも感謝の言葉を述べていました。
その後気が緩んだのか、自分が過去に彼女に裏切られて絶望し人間不信になっていたことを別に頼んでもいないのに話し始めた戸鰐。
どうも彼は、油断すると関係のない事までペラペラしゃべってしまう性格らしい。


過去の反省から「この世界は自分の身は自分で守るのが鉄則」と語っていた彼でしたが、
今は研究場を借りたことで気を取り直し、「僕ひとりでは何もできない。信頼できる部下あってこそ。」を自分の考えを改めたそうです。

そんな戸鰐から感謝の言葉を受け、
「ホーッホッホ。結構です。ただ、研究以外のことに目を向けないでくださいね。研究にうちこんでください。あなたを信じていますからね」と意味深なエールを送る喪黒であった。


そして約束の3か月後。戸鰐はパソコンの前で顔を青くしてした。
自分の研究にまったく成果が出ず、精神的に追い詰められているからであった。
さらに自分がトイレでうんこをしている際に、部下の研究員が自分の悪口を話す一部始終を聞いてしまうというアクシデントも発生。

「戸鰐さんって考えが貧弱なんだよな」
「もっと大胆な発想に切り替えないと」
「(部下の)竹村さんみたいにアプローチをしなくちゃ駄目」とひどい言われ様だ!

 

これらのことで頭がいっぱいになってしまった戸鰐。
期日までに研究成果を出すべく、部下である竹村の論文を自分の名前に書きかえて提出という研究者として絶対にやってはいけないことに手を出してしまいました。
「竹村くん。この世界、自分の身は自分で守らなければならないんだよ」と教訓を持ち出し、自分の行為を正当化する様が実に見苦しくてイイですね。

 

こうして「斬新なアプローチで新たな大発見をした研究者」として世間のヒーローとなった戸鰐。
「やったぞッ!結果が出せた!」と喜ぶ戸鰐だったが、当然のごとく喪黒に捕まってしまいます。
そして、「あれほど、研究だけにうちこむよう言ったのに・・・」とお決まりのドーン!

 

研究者の鑑として注目を集めていた戸鰐でしたが、提出した論文どおりの結果が出せないことがわかると、一気に批判の的に。
あれほどチヤホヤしていたマスコミからも即座に手のひら返しを食らった!

 

慌てた戸鰐が研究論文の本来の執筆者である竹村を呼び出そうとするも、彼は既に研究所から姿を消していたことがわかって完全な八方ふさがりに。
新聞・週刊誌も戸鰐をバッシングする記事で溢れ、終いにはあの時トイレで戸鰐の悪口を言っていた部下2人が週刊誌の記事に登場していたという裏切り行為にもあっていました。
論文をパクった事実があるとはいえ、戸鰐さんは部下からよっぽど信頼されてなかったんでしょうなあ・・・。

 

かつて自分のものであった研究所を生気の無い顔で見つめる戸鰐。
戸鰐研究所の看板は既に外され、現在は新しく「長内研究所」となっておりました。

 

この「長内研究所」。
名前から見て、おそらく戸鰐から研究データを奪った元彼女・長内エリカさんが運営する研究所だと思われる。
研究データをパクったという点では戸鰐と同じ共通点のある人間なのだが、彼女は戸鰐と違ってちゃんと実証に成功しているところが唯一の違いだ。
ホント言いたかないけど、戸鰐さんは研究者としてただ単に無能だったとしか言うことができない。
彼の今後の人生において少しでも幸せがあることを願いたい。

 

「研究だけに一心不乱に打ち込むというのは難しい事のようです。あーあ、せっかく水虫が治ったらいいなあと思ったのに。残念ですねえ。ホーッホッホ」と喪黒。

 

・・・喪黒って実は水虫なのか?
確かにセールスマンの必需品・革靴は足が蒸れて水虫が起きやすそうな環境ではあるが、どうなんでしょう。
もし喪黒が水虫に悩んでいるなら、育毛剤のCMよりも水虫薬のCMをいっぱい流してあげたいところだ。


そんなわけで、また来週。

 

TVアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』主題歌シングル

TVアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』主題歌シングル