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ドラえもん感想(巨大ロボットで雪あそび!?&夜空に輝くピザ・ギョーザ[再])

 

 

 2023年1月14日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

巨大ロボットで雪あそび!?(アニメオリジナル)

雪が降ったとある日。『雪あそびロボット』で楽しく雪遊びだ!・・・と思ったら、まさかの電池切れ!

困ったのび太くん達は、節約をすると電池を出してくれる『電貯バト』で、ロボットが動かせるだけの電池を貯めようとするのですが・・・。

 

 

 

というわけで、今週の一本目は「みんなが雪遊びのために節約をがんばるお話」です。

電気の節約はたいへんだけど、目標があればがんばれるよね!

 

 

 

 

 

『雪あそびロボット』を動かすために使う「未来の電池」1本には、

現代の電池に換算すると、およそ1000本ぶんものエネルギーがつまっているらしい。

 

 

 

別の話で出てくる道具『ウルトラスーパー電池』にも、これくらいのエネルギーがあるのだろうか?

たしかに、乾電池1000本分のエネルギーがあれば、ドライヤーの風圧だけで空を飛ぶことだってできそうですわな。

 

明治時代に発明された「世界初の乾電池」がこんな感じだったことを考えると、

ン百年間の技術の進歩によって、「22世紀の乾電池」が今の電池の1000倍のエネルギーを備えていてもおかしくはありません。

 

 

 

 

かつては、目先のお金欲しさに、

 「扉がすりへるから、ドアは常に開けっ放しにする」

 「鼻をかんだティッシュを干して、乾いたティッシュを再利用する」

 「トイレを流す水がもったいないので、庭で立ち小便をする」

 

といった、衝撃的な節約術を披露していたのび太くんですが、

 

 

 

今回ものび太くんやドラえもんの手によって、

 

 「ドライヤーの電気代がもったいないので、パパに団扇を使わせる」

 「洗濯機の電気代がもったいないので、ママにタライで洗濯をさせる」

 「ストーブのガス代がもったいないので、ドラえもんにストーブの使用を禁止させる」

 

 

など、おもに他人を巻き込むタイプの節約で、電気の無駄使いをしないようにしていた。

 

 

 

 

のび太くんのやりたいことは、たしかにわかる。

 

 

でも「節電」というのは、あくまでも「見ていないテレビは消す」とか、

まずは、普段の電気の使い方を見直すのが第一であって、

 

いきなり、必要最低限の電気も使わない、ガマン大会もどきみたいな行為をするのは、なんか違うと思うぞ。

 

 

 

そういうストイックな節約をする事自体はその人の自由ではあるけど、

なるべくであれば、その節約に自分以外の人間を巻き込むのだけはやめてほしい。

 

 

のび太くんのやってることは、メニューの値上げを頻繁に繰り返す飲食チェーン店が、

SNSで「客に負担を強いるのではなく、まずは企業努力でなんとかしろ」と苦言を呈されてしまうやつと一緒ですよ

 

 

 

 

 

さらに、のび太くんの友だち達も、

 「庭に積もった雪を冷蔵庫の代わりにして、電気代を節約する」

 「かまくらの中でシャーベットを作って、ガス代や電気代を節約する」など、

 

雪が降った時にこそ使える節約術をつぎつぎと見せていたものの、

「実際に雪が降った時に自分もマネしよう!」とあまり思えないところが、小学生が考えた節約術の限界といったところでしょうか。

 

 

 

豪雪地帯ならまだしも、庭に積もった数センチ程度の雪じゃ、

せっかくの食材がただただ汚れてしまうだけで、そんなに冷却効果はなさそうだし、

 

かまくらの中でシャーベットのような冷たいものを食べたら、何やかんやで体調を崩してしまいそうな気がする。

 

 

かまくらの中では、できれば鍋物とか、温かいものを食べたい。

実際にやったら楽しいかもしれないけど、アニメを見る限りでは、あまり気乗りしないなあ。

 

 

 

 

 

そんなツッコミどころ多めな、のび太くん達の節約術でしたが、

『電貯バト』的には、彼らの節約は十分合格点に達していたようで、次々と電池を生み出してくれていた。

 

 

 

この道具、意外とジャッジが甘いのか?

もしかしたら『電貯バト』は、未来の小学生に節電の楽しさを伝える目的で開発されたモノだったりして。

 

たとえ小学生であっても、ちょっとした工夫をするだけで電池がもらえるのなら、節約しようとする気持ちも湧きますもんね。

『電貯バト』さえあれば、ゲームボーイをするための電池にも困らないぞ!

 

 

 

 

 

のび太くん達が各自が思い思いの節約をしていくなか、

もっとも『電貯バト』から、大量の電池を生み出すことに成功していたのは、なんとジャイアン

 

 

スネ夫の家に居座ることで、自分の家で使うエネルギーを節約することに成功した」というのが、

『電貯バト』の高評価につながった理由らしいのですが、なんだかよくわからない評価基準である。

 

 

 

つまり、みんなでスネ夫の家に同居すれば、節約になるってことか?

今回のオチもそういう結論に至っていたけど、実際にやってみたら『電貯バト』が本当にたくさんの電池を生み出してきそうだから困る。

 

 

 

 

この『電貯バト』のゆるゆるジャッジなら、

「テレビ見ようと思ったけど、やっぱり見るのやめたからその分の電気代を節約した!」と主張しても、電池を出してくれそうだ。

 

でも理由はどうあれ、結果的には電気を使わなかったんだから、エネルギー節約には一役買ってますね。

 

 

とにもかくにも、このお話の教訓としては、

「電気のムダ遣いはやめようね」ということをテレビの前の子供たちに伝えたかったのかもしれません。

 

 

 

 

そう考えると、「雪遊び」ごときにわざわざ大量の電池を使って、

あんなデカいロボット(雪あそびロボット)を動かしていた事自体が、一番エネルギーの無駄遣いな気がしてしょうがない。

 

 

『雪あそびロボット』や『雪かきロボット』なんか使わないで、

自分の身体を使って雪遊びをしたほうが、節電にもなるし、自身の健康にも繋がるぞ!

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

夜空に輝くピザ・ギョーザ(アニメオリジナル)

2本目は、2015年12月4日放映分の再放送。

のび太くんとスネ夫が、星座の知識とトーク力(りょく)でマウンティング・バトルだ!

 

 

 

スネ夫くんは、女の子の前でカッコいいところを見せるべく、

事前に『これでモテモテ!ロマンいっぱい星座入門』なる本を熟読して、女子にウケそうな星座の知識を仕入れていたらしい。

 

 

のび太くんは「本の知識を喋っているだけで女の子にモテているスネ夫が腹立たしい」と感じていたようですが、

個人的には、女の子にモテるために影で努力をしていたスネ夫くんのほうに好感が持てます。

 

 

くやしかったら、自分も同じことしてモテようとすればいいだけの話ですしね。

 

 

 

 

あの星空パーティだって、女子たちが自分をカッコいいと思ってくれる舞台をつくるために、

骨川家のサイフから、ターゲットの対象外である男子用にドリンク&フードまで提供したと思うと、見方もいろいろと変わってくる。

 

 

スネ夫くんも、女の子たちにカッコよく見られるためには、

タイトルに「これでモテモテ!」なんて入ってる本を読んだりするんですね。

 

彼の人間くさい一面を見れたのは、非常にうれしい限りです。

 

 

 

 

そんな、涙ぐましい努力で今回の星空パーティに臨んだスネ夫くんに対し、

のび太くんは『プラネタイジリウム』で星座の知識をカンニングするなどして、彼のジャマをしまくっていく。

 

 

 

何だかこうして書くと、のび太くんがとんでもない人でなしに思えてくるけど、

ドラえもん』のお話は、大体がこんな感じなので、あきらめる他ない。

 

ろくに努力もせず、他人のがんばりをドラえもんひみつ道具で無にかえしていくのが、のび太くんのスタイルなのである。

といっても、もちろん例外となるお話もありますけどね。

 

 

 

『プラネタイジリウム』さえあれば、スネ夫をからかうためだけのオリジナル星座をつくったり、

北斗七星を大回転させたりすることだって、お手の物だ!

 

 

 

 

 

こうして、『キ座(キザ)』『ピ座(ピザ)』などの、ダジャレ星座を好き勝手に創造していくのび太くんでしたが、

女の子たちに、自分がついさっき作った「ピ座」の成り立ちを聞かれてしまい、何も答えることができなくなってしまった。

 

 

 

自分がテキトウに作った星座に、成り立ちなんかあるワケがない。

これは完全に、のび太くんが墓穴を掘ってしまった形だ。

 

こういう時でも、スネ夫くんならアドリブでうまい返しが出来たりするんでしょうな。

女の子は「星座にまつわる神話」が、とにかく大好きなのである。

 

 

 

 

「このままではスネ夫に敵わない」と悟ったのび太くんは、

再びドラえもんに泣きつくことで手に入れた『いいわ毛』で、トーク力(りょく)の向上をはかることに。

 

 

講談師風の語り口で、自分の作ったウソ星座にデタラメな成り立ちを次々と作り上げていけば、答えに詰まることもない。

『いいわ毛』は本編未登場の道具だけど、それにしてはなかなか使える道具ですね・・・。

 

 

 

 

 

『ギョー座(ギョーザ)』は「中国発祥の星座である」と嘘ぶき、月の兎の丸パクリに近い成り立ちを語っていたものの、

その巧みな話術にダマされたしずかちゃんは、すっかり号泣していた。

 

 

これ、後々しずかちゃんが「『ギョー座』なんて星座はないこと」に気づいたら、のび太くんはぜったい嫌われるよな。

モテるためには多少のウソも必要だけど、まるっきりの嘘をつくのはやめておいたほうがいいですよ。

 

 

 

 

 

こうして、のび太くんの都合で天体を勝手にいじりまくっていた結果、

ハルカ星のハルバルさんによく似た宇宙人が、骨川家の星空パーティ会場にやってきてしまった!

 

どうやら、星をいじくったことにかなり怒っているらしい。

これは星間戦争確定か?

 

 

 

 

・・・と思っていたら、ハルバルさんっぽい宇宙人は、

のび太くんや我々地球人に危害を加えることなく、思いのほか、わりと早めに帰ってくれた。

 

 

 

咄嗟に出た行為だったけど、宇宙人にも「土下座」って効くんですね。

言葉の伝わらない異星人にも、謝罪の意思が伝わったのはすごいことです。

 

もしくは、のび太くんが頭につけていた『いいわ毛』が触覚に見えたことで、

自分たちの種族だとカン違いしてくれたのだろうか?

 

 

 

 

そんな、自らのプライドを捨てて、命乞いをしたのび太くんの行動に敬意を表し、

ハルバルさんっぽい宇宙人が作ってくれたのが、『土下座(どげざ)』という星座の成り立ちです。(大ウソ)

 

 

 

物語のほうはギャグっぽく終わっていたけど、

今後も夜空を見上げるたびに、自分の土下座ポーズが浮かび続けていると想像したら、ものすごく恥ずかしいぞ。

 

『デジタルタトゥー』ならぬ、ギャラクシータトゥーだ!

あの星座、できれば2日くらいで消えてくれたらいいですね。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

www.tv-asahi.co.jp

 

 

2本目のお話の途中にて、次回から新コーナーがスタートすることが、ドラえもんから発表されました。

「これを見れば『のび太と空の理想郷』がもっと楽しめる」とのことらしいぞ!

 

 

「みんな~!星座以外にも空にはおもしろいことがいっぱいあるよ!」と、

ドラえもんが『夜空に輝くピザ・ギョーザ』の最中に、このVTRが放送されていることを意識した呼びかけをしていたのは、なかなかよかったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は1月21日。

「ありがたみわかり機」「のび泥棒をタイホせよ!」の2本をお送りします。

 

 

前回の感想:ドラえもん感想(宝さがしペーパー&カッカホカホカ)

次回の感想:ドラえもん感想(ありがたみわかり機&のび泥棒をタイホせよ![再])