2021年8月7日放送分 ネタバレ注意!
眠って発電!のび太電力(アニメオリジナル)
今回の放送日「8月7日」は、ちょうどのび太くんの誕生日!
というわけで、本日の一本目はお誕生日記念として、
のび太くんの特技「睡眠」を存分に生かせる道具『オヒルネーター』が登場だ!
今年はちゃんと取り上げてもらえましたが、
毎年欠かさずスペシャルが放送されている「ドラえもんの誕生日」とちがい、
アニメにおける「のび太くんの誕生日」は、意外とスルーされがちだったりします。
とくに『ドラえもん』が金曜日に放送されていた頃は、お盆休みによる番組編成の都合で、
8月7日に一番近い「8月第一金曜日」に単発特番が組まれてしまったりなど、
のび太くんの誕生日は、かなりぞんざいな扱いを受けていたイメージがありました。
特番で『ドラえもん』の放送が潰れなくなったことを考えると、
こればっかりは、アニメ『ドラえもん』の放送日が土曜日に変わって良かったことのひとつなのかもしれません。
『オヒルネーター』は、寝ている間のエネルギーを電気に変換できる道具であり、
眠りの天才・のび太くんはちょっと昼寝をしただけで、炊飯器や電気ポットを動かせるほどのエネルギーを発生させていた。
この『オヒルネーター』が、どこからエネルギーを生んでいるのかはよくわかりませんでしたが、
発電量を見たドラえもんが、かなりビックリしていたところを見るに、
おそらく常人では、これほどのエネルギーを生み出すことはできないのでしょう。
さすがサブタイトルで「のび太発電」と、自らの名前を打ち出しているだけのことはある。
睡眠で大量のエネルギーを生み出せるのは、世界広しといえどのび太くんだけだ!
とはいえ、のび太くんレベルのプロ睡眠ラ―じゃなくとも、
常人がこれを使えば、寝ている間にスマホの充電をすることくらいは出来そうなので、『オヒルネーター』は一家に一台あったら非常に重宝しそうです。
『オヒルネーター』は、大長編などで活躍するタイプではなく、日常生活でみんなの役に立ちそうなタイプのひみつ道具だと感じました。
その後、車のバッテリーを充電したお礼として、スネ吉兄さんから謝礼をもらったのび太くんは、
これに味をしめて、自分の睡眠エネルギーで発電した電気を売り出す商売をはじめることに。
当初は、周囲からまったく相手にされなかった「のび太発電」でありましたが、
近所が大規模停電になってしまうハプニングが起きたことで、一気に引っ張りだこの人気となっていく。
のび太くんに目隠しをして、自宅に連れ去った上に、
大量の枕を前に「今日中とは言ってない。いつまでだってここで寝てていいんだぞ~」と笑顔で語っていたジャイアン。
本人は、ただ単純に電気を欲しがっているがゆえにこんなことを言ったのだと思うけど、
この発言は、なんか別な意味のようにも感じられたので、ちょっとコワかったぞ。
「セックスしないと出られない部屋」ならぬ「充電しないと出られない部屋」に何時までもいるのは御免被りたいので、のび太くんも慌てて逃走だ!
最終的には、のび太くんの睡眠エネルギーだけで町じゅうの住人の電気を賄うという、
かなり壮大なストーリーになりかけていましたが、ほどなくして停電が復旧したので一安心。
今回のお話は、のび太くんの睡眠エネルギーだけでなく、
「二酸化炭素排出量は呼吸と同じだから低酸素だともいえる」
「今日は徹夜でひるねだぞ!」など、ドラえもんの一言も光っていたエピソードでした。発電だけに。
停電のくだりから、のび太くんのバースデーケーキのくだりにつなげたことで、
なんとなくいい感じのオチになっていたのも、『ドラえもん』お誕生日回ならではの終わり方だ!
というわけで、一本目の感想は以上です。
●ドラドラニュース●
2本目のお話がはじまる前に、2021年の「ドラえもん誕生日スペシャル」の放送告知が。
今年の誕生日SPは、9月4日(土)の午後6時56分からお送りするそうです。
<特設ページ>
誕生日スペシャルの特設ページもできていたので、詳しくはこちらから。
どうでもいいけど、特設ページのサムネイル画像が、
「クジラとまぼろしのパイプ島(2018年放送)」になっている*1のはどうしてなんだろう?
きもだめしめがね(ドラえもんプラス第3巻収録)
2本目は、夏の風物詩・きもだめし回!
どんなものでも怖く見えてしまう『きもだめしめがね』さえあれば、いつでもどこでもきもだめし体験ができちゃうぞ!
(追記:2021/08/19)
このお話は、てっきり新作回だと思って感想を書いてしまいましたが、
実際は2018年7月20日放送分の再放送でした。全く気づいてなかった・・・。
『きもだめしめがね』は、今でいうところのVR体験みたいなもんですかね。
今の技術さえあれば、同じようなシステムを再現できそうな感じもしますが、はてさて。
「ギブアップした者はみんなから笑い者にされる」という、
えらくざっくりとした罰ゲームをかけておこなわれることとなった、肝試し大会。
主催者であるジャイアンとスネ夫は、怖がりののび太くんをギブアップさせる企みがあったようですが、
『かくれマント』で姿を消したドラえもんがこっそりサポートしてくれたおかげで、なんとかゴールすることができた。
しかし、こっちに向かって走ってくる自動車もティラノサウルスに見えちゃう仕様なのは、
安全面にかなり問題があると言ってもいいんじゃないかと思うぞ。
『ドラえもん』の世界は、子供(のび太くん)を車で撥ねたとしても、
運転者が「気をつけろ!」と怒鳴って終わりにしてしまうような世界なので、
あの時にのび太くんが迫りくる恐竜にビビって逃げていなかったら、フツーに撥ねられていた可能性がある。
『きもだめしめがね』で肝試しをしたい時は、
なるべく安全な私有地でやるか、誰かのサポートが必要になりそうですね。
ハゲた人をカッパ扱いして、ブン殴られたスネ夫くんに続いては、
我らがジャイアンが大トリとして、肝試しにチャレンジ。
持ち歌「ジャイアンにボエボエ」を歌い、
目の前のオバケたちを近づけさせないという奇策で肝試しをクリアしかけていましたが、
「怖くないものも怖く見える『きもだめしめがね』で、怖いものを見たらどうなるの?」という、
スネ夫くんのアイデアをドラえもん達が実行してしまったことにより、
目の前にあらわれたジャイアンのママ(×3)にびっくりしたジャイアンは、逃げようとした際に壁に激突してしまい、自滅。
「ジャイアンにとっては、オバケよりも母ちゃんのほうが恐ろしかった」という結論で、このお話は終わっていくのでした。
でも、『きもだめしめがね』を体験していない自分としては、
見たことのないオバケよりも、
冒頭でパパが語っていた「墓場をつぶして商店街(スーパー)を建てたエピソード」のほうが、やたら現実的でずっと恐ろしい気がします。
墓場の跡地に建てたスーパーって、なにか祟りとか起きたりしないんだろうか?
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
■次回予告■
次回の放送は8月14日。
「ネコが会社をつくったよ」「立体パズルハンマー」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(未来の町にただ一人&ハチにたのめば何とかなるさ)
次回の感想:ドラえもん感想(ネコが会社をつくったよ&立体パズルハンマー[再])
*1:2021年8月8日午後23時半現在