2021年7月31日放送分 ネタバレ注意!
未来の町にただ一人(コミックス第21巻収録)
先週は「オリンピック中継」で放送がお休みだったので、2週間ぶりのドラえもんだ!
ただ、じつは今週も、中継の延長次第で放送時間が繰り下げになる可能性もあったのですが、延長なしで終わったため、無事定刻通りの放送となりました。
ゴルフ中継、18番ホールの途中までで放送終わらせちゃってたけど、
どうせならちょっとだけ延長して、最後まで放送したほうが良かったんじゃないだろうか?(余計な心配)
そんな2週間ぶりの放送となった、アニメ『ドラえもん』ですが、
しずかちゃん達をはじめとするいつものメンバーは、現在は夏休みの真っ最中なため、
休みにどこにも行く予定が無いのび太くん以外、全員家族旅行に行ってしまっていた。
ひとりぼっちののび太くんは、
ドラえもんに頼んで「誰も行ったことがないような珍しい場所」に連れて行ってもらおうとするのですが、
そのドラえもんも「大変なことになった!」と慌てた様子で、のび太くんを置いて未来の世界へと帰ってしまう。
ドラえもんがあそこまで慌てて帰っていた、2125年の未来は一体どうなっているのか。
そして、「『未来の世界』こそ、誰も行ったことのない場所だろう」と思いついたのび太くんは、『タイムマシン』を使って一路未来の世界へ旅立つのでありました・・・・。
なお、ドラえもんは『タイムマシン』を使って未来に行ったハズなのに、
その後を追いかけるのび太くんも『タイムマシン』を使っていたのは、かなりの矛盾を生んでしまいそうなシーンでしたが、
そこに関しては、
「ドラえもんは『タイムベルト』で未来に行った説」
「ドラミちゃんのタイムマシン(チューリップ号)で未来に行った説」
「藤子・F・不二雄先生がうっかりやっちゃった説(だから意味なし)」
など、数々の説があるので、時間のある方は好き勝手に考察してみてください。
『新世紀エヴァンゲリオン』よろしく、視聴者に考察の余地を残すアニメは良いアニメだ!
のび太くんがやってきた、西暦2125年の世界は、
高いところから飛び降りても大丈夫な「反重力装置(命名:のび太くん)」や、
ロボットの導入によって完全無人化を果たした服屋さんやレストランなど、現代にはない、22世紀らしい施設がズラリとそろっていた。
「反重力装置」の存在にはのび太くんもビックリしていましたが、
ただ、あの装置は、のび太くんが気づいていないだけで、本当は飛び降り自殺防止のためのシステムに思えてならない。
あの自殺防止装置があるゆえに、面白半分でワザと高所から飛び降りる若者もいそうっちゃいそうですが、
現代とくらべ、22世紀の世界では自殺をするのにも、良くも悪くもひと苦労になっていそうです。
もしかしたら、未来の世界のどこかには、
『モジャ公』に出てきた安楽死施設のようなものが、あったりするのかもしれません。
今回のお話で、のび太くんがつくった(つくらされた?)未来仕様の服の代金の行方は、
けっきょくウヤムヤになっていましたが、
大山ドラ版の『未来の町にただ一人』では、
タイムマシンで現代に帰ってきたのび太くんのもとに多額の請求書が届いてオチ・・・となっていた記憶がある。
となると、今回ののび太くんの服代も、
本編で描かれていないだけで、後でセワシくんが肩代わりしてくれたのかもしれない。
『未来の国からはるばると』の時といい、つくづく子孫に迷惑をかけるご先祖さまだ!
誰もいない未来のトーキョーを彷徨う中、セワシと再会を果たしたのび太くん。
しかし、セワシくんから「いま、22世紀の東京は謎の宇宙人に襲われている」と告げられたことで、
射撃の天才・のび太くんは、人類の運命をかけた、残酷な戦いへと巻き込まれてしまう・・・。
・・・といっても、本当はのび太くんと同様に夏休みの予定が全くなかったセワシくんが、
寂しさを紛らわせるために、ひとり「立体インベーダーゲーム」で遊んでいただけなのですが、
真相を知らせないほうが面白そうだと判断したのか、
セワシくんは、自分のご先祖様に「東京が宇宙人に侵略された」と、とんでもない大ウソを教え込んでいた・・・というのが、この宇宙人パニックの真相である。
普段はあまり出番がないからわからなかったけど、セワシくんって意外とおちゃめな性格なんですね。
ただ、「誰もいない世界」「ウイルスみたいなビジュアルの敵」という環境は、
いまのご時世的に違うモノを想像してしまうので、無駄に不安を煽っていくのはやっぱり止したほうがいいと思います。
『ドラえもん』の世界に新型コロナなど存在しないけど、なんかそういうのはやめておこう!
ちなみに、未来の世界に人がいないことを心配するのび太くんに対し、
セワシくんが「そーなんですよ!おじいちゃん!」と言うくだりがありますが、あれも実は当時の流行語のパロディだったりするそうです。
40年前の流行っていた時事ネタも、いまとなっては元ネタがサッパリわからなくなってしまうから恐ろしい。
その後、元の時代に帰ってからも、
ドラえもんが出してくれた『立体インベーダーゲーム』で楽しく遊んでいたのび太くん。
この時の経験が、のちの『のび太の宇宙小戦争』につながっていった・・・といっても過言ではありませんね。(過言)
『のび太の宇宙小戦争2021』も、はやく公開されないかなあ。
ちなみに、ドラえもんが慌てて未来の世界に帰っていたのは、
「『原子ろ』の調子がおかしくなっていた」ため、22世紀の工場で直してもらっていたからだそうです。
ドラえもん、体内の『原子ろ』がおかしくなっている状況であんなにドタバタしていたとは。
それで慌ててすっ転んで、メルトダウンでも起こしていたら、
東京にインベーダー宇宙人が攻めてくるよりも、えらいことになっていたぞ。
とはいえ、ドラえもんの体内にあるのはあくまでも『原子ろ(「ろ」がひらがな)』なので、
俗に言われている『原子炉(げんしろ)』とは、まったくの別ものであるという説も存在します。
もしかしたら、ドラえもんの体内にあるのは、
「原子呂(げんしろ)」かもしれないし、または「原子露(げんしろ)」だったりするかもしれない。
ちなみに「原子呂(げんしろ)」とは、原子力エネルギーで沸かしたお風呂のことを指します。(ウソ)
なお、てんコミ45巻『ドラえもんが重病に!?』の回によると、
ドラえもんの体内には『原子胃ぶくろ』なるものが内蔵されているそうですが、これも『原子ろ』の一種だったりするんでしょうかね。
・・・何かいろいろ言っていたらよくわからなくなってきたので、今週の一本目の感想はここまでにします。
コーナー第3回目。(今週も「タケコプターで見にいこう!」はお休みです)
今回は「水が苦手な人向けな道具」として、『水よけロープ』をご紹介。
紹介部分の映像は、2019年7月19日放送分の「海に入らず海底を散歩する方法」の回が流用されていました。
ところで『水よけロープ』をつけた状態で海に飛び込んだら、やっぱりそのままの勢いで海底に直撃してしまうのだろうか?
ハチにたのめば何とかなるさ(ドラえもんプラス第1巻収録)
家に帰ってくるたびに服を汚してくるのび太くんに対し、
堪忍袋の緒が切れたママから、とうとう「次に服を汚したら、全裸で外に放り出す宣言」が飛び出してしまった!
たしかに、毎回洗濯をさせられるママの気持ちはわかるけど、
ふつうは自分の息子が、泥まみれ&ペンキまみれになって帰ってきたら、さすがに怒りよりも心配のほうが勝ちそうな気もする。
いや、もうそんな心配を通り越してしまうくらいに、
これまでののび太くんは、服を汚し過ぎてしまったのだろうか?
しかし、どんなにママとの約束を守ろうとしても、
絶対的な不運の持ち主であるのび太くんは、必ず何者かの手によって服を汚されてしまう。
仮にこの先、どこかの会社から「のび太くんの服を汚さずに帰宅するゲーム」が発売されたとしても、
あの不運さでは『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』ぐらいの高難易度ゲームになってしまいそうだ。
このままでは、のび太くんの全裸が確定してしまうことを可哀そうに思ったのか、
ドラえもんはその名の通り、困った時に何とかしてくれるひみつ道具である『なんとかバチ』をつかって、のび太くんを助けてあげることに。
『なんとかバチ』は、自身が「ハチ(蜂)」であることを有効活用し、
のび太くんの汚れた服をキレイにするために、威嚇攻撃をするフリをして、
クリーニング屋さんの店主のホースの水をのび太くんに浴びせたり、
ジャイアンとスネ夫を追いかけまわすことで、のび太くんの代わりに買い物や家の掃除をさせたりするなど、
ドラえもんのひみつ道具では珍しい、かなり頭が切れるタイプのロボットであった。
『なんとかバチ』の効果は一体どのくらいなのかはわかりませんが、
頼みようによっては、『映画ドラえもん』におけるギガゾンビやポセイドンとの戦いもなんとかしてくれたのかもしれない。
もしかしたら『なんとかバチ』は、ドラえもん以上になんとかしてくれるロボットだった可能性もありそうでしたが、
残念ながら、彼の活躍はこの1話きりだったため、その真価は発揮されずに終わってしまった。
この『ハチにたのめば何とかなるさ』の回が、てんコミの『ドラえもん』全45巻に未収録なのは、
ひょっとすると、自分のポンコツさをこれ以上露呈したくなかったドラえもん側からの圧力があったからかもしれないぞ。
もしくは、映画の出木杉くんと同様に、道具があまりに能力が完璧すぎたせいで、
他の回に出そうにも、お話の展開作りに困ってしまう・・・という理由もありそうっちゃありそうです。
でも、この道具の存在をのび太くんが知ってしまったら、
『なんとかバチ』に頼り切った本格的なだめ人間になってしまいそうなので、逆にポピュラーな道具にならなかったのは、のび太くんにとって幸いだったのかも。
あと、この回で個人的にお気に入りなシーンを挙げさせていただくと、
自分がいま置かれている状況を説明するために、
クリーニング屋さんの風呂で「早くおつかいを済ませて、庭木に水をやらないとママに叱られる~~!!」と早口でしゃべっていたのび太くんもよかったですし、
『なんとかバチ』を追い払おうとしたジャイアンが、
「ジャイアンマシンガン!!」「スプラッシュジャイアン祭りだ~!」と喚きながら、ひしゃくで水をぶっかけていた姿も、とても好きでした。
のび太のママの息子全裸発言など、はじめはどうなることかと思いましたが、
とにかく「ハチにたのめば何とかなった」回だといえましょう。
そういえば、のび太くんが劇中で言っていた「しずかちゃんとの約束」は、
結局すっぽかしたままだったけど、それはよかったのだろうか?
今ごろ、約束をフイにされたしずかちゃんはものすごく怒っているかもしれないぞ。
まあ、仮にそんなことがあっても、最終的には『なんとかバチ』が何とかしてくれるんでしょうなあ。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
■次回予告■
次回の放送は8月7日。
「眠って発電!のび太電力」「きもだめしめがね」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(スグピクトグラム&雲ソファーでスポーツをみよう!)