2020年3月7日放送分 ネタバレ注意!
ドラえもんが受験生!?(アニメオリジナル)
のび太くんが家に帰ると、なぜか机に向かって勉強をするドラえもんの姿が。
『タイム電話』で連絡をしてきたセワシ君の話によると、
どうもドラえもんは「ロボット学校の単位が足りなかった」という理由で、明日の午後3時から追試試験を受けることになってしまったらしい。
この試験に合格できないと「ロボット学校を卒業した」と認定してもらえず、
未来に強制送還されてしまうので、ドラえもんも必死になっているのでしょう。
「ネズミが出たぞ!」と叫んでもまったくリアクションをとらなかったところを見ても、彼が状況的にかなり追い詰められていることがわかります。
それにしても、
「こっち側のミスで単位足りてないことがわかったからもう一回試験受けてね」という、ロボット学校の対応はどうなんだ?
自分と関係のないそっち側のミスなんだから、そっちで対処してほしい案件である。
もしも自分がとっくの昔に卒業した大学側から、
「大学時代の単位が足りてないことが分かったからもう一回試験受けてね」と言われたら絶対に嫌だし、
それなりの機関や裁判所に出向いて、全力で試験を受けたくない姿勢を見せたい。
ドラえもんだって自分のようにロボット学校側に文句を言っていいと思うのに、
なんでロボット学校の指示に素直に従っているのかが謎だ。
もしかしたら「面倒臭いけど、ここはゴマかさずにちゃんと追試に合格しておこう」と思っているのかも。
ドラえもん、意外とどうでもいいところで筋を通したいタイプなんでしょうかね。
そもそも未来のロボットなんだから、ノートと鉛筆をつかって人間みたいに勉強せずとも、
「知識」をなんかのデータに変換して、コンピュータから直接「知識」をインプットできそうなんですけどねえ。
未来の世界のネコ型ロボットに人間らしさを取り入れるため、あえてそういう仕様にしたんだろうか?
今回ドラえもんが単位が足りないために追試を受ける教科は、
『人とロボットの共同生活における一般教養(F応用)』というもの。
名前を見ただけだとどういう内容の教科なのかよくわかりませんが、
とりあえず、のび太くんと共同生活をしているドラえもんにとってはかなり重要そうな教科ではある。
「F応用」の『F』は、藤子・F・不二雄のFから来ているんだろうか?
普段のドラえもんがひみつ道具で失敗ばかりしてるの、この教科の単位不足が原因だったりして。(多分ちがう)
未来からやってきた試験官ロボ監視のもと、ドラえもんの追試がはじまる。
ロボットのことを評価するロボットって、なんだか『がんばれ!ロボコン』のガンツ先生みたいですね。
今回の試験はドラえもんの道具に対する応用力を見極めるテストで、
「10種類のひみつ道具だけを使い、あらゆる問題を解決する」というもの。
突然巻き起こる
「木から落ちそうになっているネコを救え」「ジャイアンに追いかけられているスネ夫を助けろ」「おじいちゃんのしゃっくりを止めろ」などのご町内トラブルに対し、
道具をいかに的確に使いこなせるかが評価のポイントになるらしい。
「映画ドラえもん」では頻繁にパニックになって、
「なにか無いか!なにか無いか!」とポケットからひみつ道具を放り出しがちなイメージがあるドラえもんにとっては、かなり厳しい戦いになりそうな予感がする。
やっぱり単位が足りてなかったから毎回あんなことになってたのでは・・・。(しつこい)
でも今回の追試は20問中、半分以上正解すればいいらしいので、さすがに何とかなるか?
今回、試験官ロボによってセレクトされたひみつ道具10種類は、
『タイムふろしき』『とりよせバッグ』『わすれとんかち(記憶映写とんかち)』
『ころばし屋』『おもかるとう』『スイカペン』『スカートめくり用マジックハンド』『マジックおしり』『どくさいスイッチ』『通りぬけフープ』といった具合。
かなり「無作為に選ばれた感」のつよい道具の数々ですが、
「このトラブルに対して、自分がドラえもんになった時はどの道具でどう対処するか?」を考えたら、けっこうヒマ潰しできそうです。
ひみつ道具知識とトラブルシューティング力を競う「ドラえもんひみつ道具大喜利」みたいなの、どっかでやりたい。
そういえば、原作にもあるひみつ道具の数々の中に、アニメオリジナル道具である『スイカペン』があるのは何故なんだろう?
本編のキーアイテムになるわけでもなかったので、ただ単純にこのお話を書いた人が『スイカペン』好きだっただけだったりして。
あと、コミックス11巻の
「ドラえもん大事典」にしか出てこなかった道具『スカートめくり用マジックハンド』が本編で活躍していたのは、ちょっとうれしかったです。
この道具の取り扱いは慣れないとかなり難しいハズなのに、うまく取り扱えていたドラえもんはすごい。
こんな道具が実際にあったら、
フェミニストの方たちから真っ先に目の敵にされそうだけど、未来の世界での扱いはどうなっているんだろう?
そして、コミックス11巻の「ドラえもん大事典」にしか出てこない『スカートめくり用マジックハンド』が出てきたということは、
同じくコミックス11巻の「ドラえもん大事典」にしか出てこない『原子おはじき』がTVアニメに出る可能性もゼロではなくなったというわけです。
近い将来における『原子おはじき』のアニメ登場、期待してますよ!
それにしても、審査役の試験官ロボが
「相手が喜ばなかったので減点」
「助けるときにタイムふろしきを使ってたけど普通のふろしきでもできるから減点」と、律儀なのかよくわからないジャッジを下していたのが気になった。
ネットで見かけた
「ジャイアンを『おもかるとう』で体重1トンにして橋を崩壊させることでスネ夫を助ける」
「『どくさいスイッチ』で試験官ロボを消して試験を合格扱いにする」などの珍発想に対してはどうジャッジしてくれるんだろうか?
そんな試験官ロボでしたが、
「ジャイアンとスネ夫からのび太くんを助ける」という最終問題で、のび太くんがドラえもんの力を借りずに自分で解決したところを見て、
「感動した!」「まさに人とロボットに対する模範解答!」とドラえもんのことを思ったうえでののび太くんの行動をベタ褒め。
この最終問題での評価も加算され、
試験のほうも「感動はしたけどドラえもんは何もしていなかったから」という理由で、不合格となりました。
なん・・・だと・・・。
こうして未来の世界へ帰ることになったドラえもん。
「ぼくが余計なことをしたからドラえもんが未来に帰ることになった」と落ち込むのび太くんに対し、
「のび太くんのせいじゃない」
「ぼくはうれしいんだ。のび太くんが道具にも僕にも頼らなかったことが」と優しい言葉をかけてくれた。
いつまでもここで別れを惜しんでいたかったけど、そうはいきません。
ドラえもんは、セワシくんといっしょに未来の世界へと帰っていったのでした。
その日の夜。
「ドラえもんのいなくなった悲しみ」を未だに受け止め切れないのび太くんでしたが、
「ネコ型ロボットとタヌキ型ロボットのロボ違いだった(ドラえもんは単位が足りていた)」とのことで、普通にドラえもんが未来から帰ってきました。
うーむ。わずか3分の間に、
「さようなら、ドラえもん」と「帰ってきたドラえもん」の展開を描くとはなかなかやりますね・・・。
「うれしくない。これからまた、ずうっとドラえもんといっしょにくらさない。」ばりの抱擁で再会を喜ぶドラえもんとのび太くん。
確かに2人がこれからもいっしょに暮らせるのはよかったけど、
今回のお話はひたすらロボット学校のデータミスにドラえもんが振り回されていただけのような気もする。
もしかしたら、またマミィ14号の調子がおかしくなっている可能性があるので、一回メンテナンスをしたほうがいいと思うぞ。
それにしてもこのお話は、
「単位が足りない」「不合格」などのワードが飛び交っていたので、受験生のひとたちが見たらかなりつらいものがありそうだと思ってしまった。
受験生のひとたちの感想を聞いてみたいところです。
そんなわけで、1本目の感想はここまでです。
●今週のLINEアイキャッチ●
いつもの朝の一コマから。のび太くんは眠くなると道端であろうとすぐ寝ちゃうぞ!
拝啓、虹谷ユメ子さん(コミックス24巻収録)
2本目は2017年2月24日の再放送。
タイトルバックがいつもとちがうから、普段ドラえもんを見ていない人でもすぐに再放送だとわかりますね。
ちなみに劇中で平井堅さんが出ていたのは、
ちょうどこの頃に『南極カチコチ大冒険』の公開を控えていたからです。
『新恐竜』の公開はいつになるんだろう・・・。
このお話を見て思うのは、
虹谷ユメ子さん(男)は野球部のキャプテンを務めているのに、なぜか文通相手を探していたこと。
野球部のキャプテンだったら女の子の友達くらい、すぐ作れそうな気がするんだがなあ。
そして、どらすとさんのTwitterで見た
「虹谷ユメ子さんの闇の深いところは野球部キャプテンで普通にモテてるだろうにわざわざ性別偽ってまで女子小学生と仲良くなって挙句一方的に家に押しかけようとしてるところ」という意見には、同意せざるを得ない。
虹谷ユメ子さん(男)、もしかしたらかなりヤバい人物なのではないだろうか?
でも、男子でありながら少女まんが雑誌を愛読していた?ところを見るに、
ただただ純粋に「少女まんがの話」ができる女の子の友達が作りたかっただけなのかもしれない。
もしくは女の子に対して奥手な性格だったりとか。
ただ、いくら同年代の女の子友達ができたとしても、
「オレ様キングダム」などといった、少女まんがの話を語れる人はそんなにいなさそうなので、
SNSなんてなかった時代(作品初出:1981年)に、文通コーナーから少女まんがのことをじっくり語れる女友達を作りたくなった虹谷ユメ子さんの気持ちは、まあわからないわけでもありません。
でも、そういうヤバい人が出てきたからこそ、少女漫画雑誌から「文通コーナー」が自然消滅していったんだろうなあ・・・とも思いました。
人類は同じ歴史を繰り返していく生き物である。
そんなわけで今週のドラえもん感想はここまでです。
●君も今日から恐竜博士●
今回は「映画ドラえもんのび太の新恐竜スペシャル」と題し、ドラえもん自らが恐竜情報をナビゲートだ!
突然の映画公開延期で、スネ夫としげおのコメント&切り抜き素材が切れてしまったんだろうか?
でも本来の予定だと、この放送日は『のび太の新恐竜』公開翌日になっていたハズなので、
もしかしたら本来やるはずだったコーナーを再構成して「君も今日から恐竜博士」に組み込んだのかもしれない。
来週以降(映画公開の日まで)も、恐竜紹介のコーナーをやり続けていくのかなあ。
■次回予告■
次回の放送は3月14日。
「地球製造法」「マジックチャック」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(記念日シール&やりすぎ!のぞみ実現機[再])
次回の感想:ドラえもん感想(地球製造法&マジックチャック&楽々バーベキューセットはラクじゃない[再])