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ドラえもん感想(ドラえもん誕生日スペシャル・ドラヤキ星人の逆襲!?&勝利を呼ぶチアリーダー手ぶくろ&さがせ!野比家のへっぽこご先祖さま)

 

 

 2022年9月3日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

今回の『ドラえもん誕生日スペシャル』は、午後6時56分からの放送。

毎回CM明けには、『キョコロヒー』『六本木クラス』『NICE FLIGHT!』『ニッポン視察団』の出演者からのドラえもんへの「誕生日おめでとうメッセージVTR」が流れていました。

 

 

 

 

 

ドラヤキ星人の逆襲!?(アニメオリジナル)

去年の誕生日スペシャルで放送されたエピソード『どら焼きが消えた日』に、まさかの続編が!

 

前回は、ドラえもん達が地球侵略を目論むドラヤキ星人と戦うSF巨編をお送りしたけど、

今回はドラえもんドラヤキ星人といっしょに「伝説のどら焼き」を手に入れようとする、ご町内を中心に描かれた友情ヒストリー!

 

昨年のSF巨編的内容とはうって変わって、このお話はドタバタギャグがちょっと強めのお話でした。

 

 

 

 

今回あらたに登場したドラヤキ星人の名前は、ドラポ。

去年地球を侵略にやってきたドラヤキ星人・司令官の子どもであり、

地球のどら焼きの美味しさに魅了されて、ひとり地球に残り、世界中で「美味しいどら焼き」の食べ歩き・研究をしていたらしい。

 

 

 

おそらく数歳程度と思われる幼い年齢かつ、地球のルールを知らないがゆえに、

自分の好物である「どら焼き」を、他人のものであろうがおかまいなく、勝手に食べてしまうことから、

ドラえもん『宇宙救命ボート』ドラポをとっとと母星に送り返してしまおうと思うほどに、マイナスの印象からはじまっていましたが、

 

 

作るのにものすごく手間がかかるため、

四年に一度しか作られない伝説のどら焼き『どらの奇跡』の存在と、

 

どら焼き系動画配信者・土良矢木夫(どら・やきお)という、

お互いのどら焼き観と大きく反する共通の敵があらわれたことにより、ドラえもんとドラポの距離はぐんと縮まっていった。

 

 

 

 

『どらの奇跡』を求めて、朝早くから店頭に並ぶ群衆を尻目に、

ナイフとフォークで、ひとり優雅にモーニングどら焼きを楽しんでいた土良(どら)。

 

 

しかし、ドラえもんによると、

どら焼きは「まず目で味わい、香ばしい香り(かおり)を鼻で味わい、斜め45度の角度から食す」のが、通(つう)のどら焼きの食し方らしく、

 

ドラえもん達は、動画配信者らしく「生配信映え」を意識した、

土良のどら焼きに対する向き合い方が、あまり気に食わない様子であった。

 

 

我々どら焼きビギナーにとっては、なんだかよくわからない領域だけど、

とりあえず、店先に勝手にテーブルを置いてどら焼きを食べる土良の行為は、普通によくないなと思いました。

 

お店の前で並んでいる人もたくさんにいるのに、あんなことされたら迷惑極まりないぞ。

 

 

 

あと、土良矢木夫は、まわりの取り巻きと一緒に、

お店の中でカメラを回して、勝手に動画撮影をはじめたりもしていたけど、

ちゃんとお店から撮影の許可はもらってるんだろうか?

 

なんかあの感じだと、小学生なのをいいことにアポなしで撮影してそうだから不安だ。

 

 

 

 

 

そんな若干のバチバチはありつつも、お店はオープン。

伝説のどら焼き『どらの奇跡』は、くじ引きに書かれてある番号を呼ばれた人だけが買えるシステムとなっています。

 

 

 

ドラえもん達が、商品抽選のくじ引きにハズれてしまう中、

土良は「『どらの奇跡』を手に入れるために、アルバイトを200人雇って抽選に参加させる」という、SNSで晒されたら確実に炎上間違いなしな行為をしていたことが発覚。

 

 

ああ、これは完全にアウトですね。

売る売らないの違いはあるものの、やっていることは完全に転売ヤーと一緒である。

 

 

そんな汚い手段で手に入れたどら焼き、食べても絶対うまくないぞ。

自ら「どら焼き好き」を名乗るのであれば、どら焼き好きとして恥ずかしくない行動を取っていただきたかった。

 

 

 

 

さらに土良は、ドラポを自分のチャンネルに出演させようと、

自分が雇ったアルバイト200人総出で、ドラポを捕まえに掛かろうとする。

 

この男、『どらの奇跡』だけじゃなく、

ドラポの姿をカメラに収めて、さらにバズり動画のネタをいただくつもりだ!

 

 

 

 

たしかに「動くどら焼き」に見えるドラポは、珍しいっちゃ珍しいけど、

そのすぐ近くにいる「動く青いネコ型ロボット」だって、それなりに珍しいと思うんですがそれは。

 

この世界の人たちは、ドラえもんの存在に何の関心も持たないからふしぎです。

 

 

 

土良もせっかくなんだから、同じどら焼き好きとして、ドラえもんを動画に出してやればいいのに。

各々のどら焼きの味わい方で熱く議論を交わす、ディベート動画なんかどうだろうか?

 

でも、相手を良く思っていないドラえもん側が出演NGを出してきちゃいそうだ。

 

 

 

 

なんやかんやで、多人数に追いかけられたりはしたものの、ドラポは映画『E.T.』ばりの脱出劇で見事に逃げ出し、

土良はバイトを200人も雇ったのに、『どらの奇跡』のクジを全部ハズしましたとさ。

めでたし、めでたし。

 

 

 

 

四年に一度しか発売されない「伝説のどら焼き」は食べれずに終わったドラポであったが、

「同胞たちでも食べられる宇宙一のどら焼きを作る夢」を見つけ、故郷のドラヤキ星へと旅立って行った。

 

 

 

昨年の誕生日スペシャルでも描かれ、今回のお話でものび太くんがちょろっと言及していましたが、

「ドラヤキ星人はどら焼きを食べるとお腹を壊す特徴」を持っている。

 

 

でも、ドラポはどら焼きを食べてもまったく平気そうだなのは、何故なんだろう?

 

 

 

じつは、ドラヤキ星人の大半はどら焼きを食べても、ちょっと具合が悪くなる程度で、

ドラポの親父である、ドラヤキ星人の司令官だけが、極端にどら焼きが合わない体質なだけだったのだろうか?

 

 

ここらへんは、もうちょっと考察のしがいがあるかもしれませんが、

新世紀エヴァンゲリオン』を見る時のようなスタンスでこのお話について考える必要はあるのか?と言われたら、別にそういうわけでもなさそうではある。

 

このお話に関しては、あまり深く考えずに楽しむのが正解っぽいです。

 

 

 

あと、ドラポは『宇宙救命ボート』に乗って、ひとりで自分の星に帰っていっちゃったけど、

ドラえもんは自分の『宇宙救命ボート』を、ドラポに譲渡しちゃったんでしょうか。

 

宇宙救命ボートって、けっこう値段が高そうな道具なのに、いいの?

 

 

 

これはドラえもんが、ドラポを「同じどら焼き好き」と認めた証として、

餞別でプレゼントしたと考えるなら、なかなか男気のあるエピソードではありますね。

 

 

 

 

そしてドラポも、ドラえもんの心遣いに感謝し、

ドラヤキ星から発想したUFO便(?)で、ドラえもんの誕生日にドラえもんの奇跡」と題した、自身お手製のどら焼きを大量にプレゼントしてくれたのでした。

 

 

ドラポのつくったどら焼きには、ドラえもんの顔がプリントされており、

なんとなく、文明堂で売ってるどら焼きを思い出すようなビジュアルをしている。

 

ドラポに「ドラえもんの奇跡」を貰ったお返しをしたい時は、文明堂のどら焼きを送ることにしましょう。

 

 

 

 

肝心の味のほうも、どら焼き通であるドラえもんが動揺してしまうほどの美味しさ。

ドラヤキ星は、地球と環境がだいぶ違ってそうなのに、なかなかやりおる!

 

 

たとえどんなに離れていても、

ドラポとドラえもんは、友情とどら焼きで、つながっているんですね。

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

勝利を呼ぶチアリーダー手ぶくろ(コミックス23巻収録)

途中までは自分が優勢だったのに、スネ夫を応援する女友達の黄色い声に惑わされ、

オセロ対決でタコ負けしたことがくやしかったのび太くん。

 

そのお返しにと、のび太くんは『チアリーダー手ぶくろ』スネ夫にリベンジをはかるのですが・・・。

 

 

 

今回ののび太スネ夫のオセロ対決を、プロのスポーツ選手が見たら、

「女性の声ごときで調子を崩すなど、まだまだ精神鍛錬が足らない証拠」と一喝されて終わるような出来事かもしれない。

 

でも、あれだけ勝ってたら、くやしくなる気持ちもわかります。

 

 

 

 

これは完全に私事となるのですが、自分はむかしハンゲームのオセロで、

名前も知らぬ誰かに完封負けを食らったことがある。

 

その時の完封負けのショックがトラウマになってしまい・・・というワケではないけど、

それ以降、オセロを遊んだ記憶が全くない。

 

 

正攻法ではない、すこし卑怯に感じるやり口とはいえ、

のび太君のようにへこたれず、リベンジを試みる姿勢は評価できるぞ。

 

少なくとも、一度の大敗で全てを諦めた自分よりは、確実にりっぱだ。

 

 

 

 

それにしても、のび太くんがペースを崩す原因となった、

スネ夫を猛烈な勢いで応援していた女友達2人は、いったい彼とどういう関係なんだろうか?

 

 

仮にスネ夫がモノで彼女たちを釣っているにしても、あんなにも親密な関係にはならないような。

劇中で明らかにされていないだけで、実はセックスフレンドとかだったらどうしよう?

 

どちらにせよ、モノで寄ってくるような女とは距離を置いたほうが賢明だぞ!

 

 

 

 

 

今回の一番の見所は、時代の流れを考慮してか、

原作では『チアガール手ぶくろ』だった道具の名前がチアリーダー手ぶくろ』に変わっていたところ。

 

昔と違い、今は男性でもチアリーディングをする人はたくさんいますからね。

この名前の変更は、やむを得ないというところでしょう。

 

 

 

となると、原作は女性にしか使えなかった『チアガール手ぶくろ』が、

アニメでは男性にも使えるようになっているのか?と思いながら見ていたのですが、

 

残念ながら、男性の活躍シーンは、おじいちゃんがチアリーダーになるくらいしかありませんでした。

 

 

 

うーむ。せっかく男子にも『チアガール手ぶくろ』が使えるようになったんだから、

どうせなら、ジャイアン出木杉くんがチアリーダー応援をする姿も見てみたかった。

 

 

でも、原作の雰囲気を壊さないのを優先するなら、これくらいの改変が限界だったのかも。

男子にも『チアガール手ぶくろ』が使えるようになったのは、実にいいことだ!

 

 

現代のコンプライアンス事情で、逆にひみつ道具の機能が向上したパターンははじめて見た気がします。

 

 

 

 

 

こうして晴れて、男女共用となった『チアリーダー手ぶくろ』。

 

 

のび太くんも「この道具さえあれば絶対に勝てる」とあって、使いまくっていましたが、

チアリーダー手ぶくろ』のダンスには両足を大きく開くダンスパートがあったので、何も知らない女性にチアダンスをさせるのは、あまりよろしくないんじゃないかと。

 

 

 

 

 「どら焼きが消えた日」「ドラヤキ星人の逆襲!?」「さがせ!野比家のへっぽこご先祖さま」「勝利を呼ぶチアリーダー手ぶくろ」

(※テレビ朝日『ドラえもん』公式ページより引用)

 

 

 

上の画像を見てもおわかりの通り、かなりギリギリなダンスである。

 

 

キッズアニメだから鉄壁のガードで守られていたけど、

これが深夜アニメや少年誌のお色気マンガだったら、確実に見えていたであろうシーンだ。

 

 

 

女性に応援されて本来以上の力を出せるのは、じつに男らしいけど、

何も知らない女性に対しては、最大限の配慮をしてあげるのも、またひとつの男らしさだと思いました。

 

 

男たるもの、女性にいらぬ恥をかかせてはいけない。

 

 

 

 

というわけで、ニ本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

さがせ!野比家のへっぽこご先祖さま(アニメオリジナル)

今年のドラえもん誕生日スペシャルのラストを飾るは、『未来の国からはるばると』のエピソードゼロ的なお話!

ドラえもんセワシくんが自分の家を借金まみれにしたご先祖さまを見つけに、過去の世界へと旅立った!

 

 

 

たしかにセワシくんの家を貧乏じゃなくする」という目的なら、

べつにのび太くんじゃなくても、野比家のご先祖であれば、誰でもよかったわけですからね。

 

これは、長年ドラえもんのファンをやっている自分でも気づけなかった盲点でした。

「何故のび太くんの家にドラえもんを送り込んだのか?」については、今ここでハッキリさせておく必要があります。

 

 

 

どうせだったら、石器時代の頃ののび太くんのご先祖さまくらいからドラえもんを送り込んでおけば、

22世紀の頃には野比家はとんでもないレベルの財閥になれていたかもしれないけど、

残念ながら、今回は「金銀の採掘が行われはじめた戦国時代のご先祖様」以降にしぼって、捜索が行われていました。

 

 

まあ、最古のご先祖様まで遡るのは、さすがにめんどくさいだろうし、

あんまり家系をいじりすぎちゃうと、タイムパトロールに怒られる可能性もありますからね。しょうがないね。

 

 

 

 

そもそものはじまりは、22世紀で暮らすセワシくんが、

 「課金できなかったせいでゲームで負けた!」

 「課金できないのは、家が貧乏なせいだ!」

 「家を貧乏にしたご先祖さまを突き止めよう!」という、三段論法によるものであった。

 

 

 

自分も、セワシくんがのび太くんの家にドラえもんを連れてきた経緯は、

「未来で貧乏になったしまった野比家の立て直しを図るため」といった、非常にざっくりとした雰囲気でしか知らなかったのですが、

 

さらにその起因を突き詰めるとセワシくんが課金ゲームで勝ちたかったから」というのが真相だったとは。

こんな子供みたいな理由で、すべてが始まったのか・・・。

 

 

 

セワシくんよりも、昔の時代に生まれた人間である自分としては、

「課金でゲームバランスが崩れるようなゲームはやめるべき」「課金しないで勝つほうが少年漫画の主人公みたいでカッコいいよ」と、大人のアドバイスをしてやりたいところですが、

このアドバイスセワシくんがまともに受けちゃったら、ドラえもんのび太くんの家にやってこなくなる可能性もあるからむずかしい。

 

 

セワシくんにも、先祖譲りの射撃のセンスは見受けられたので、課金なしでもそこそこ戦えそうなんですけどねえ。

 

 

 

 

 

自分のこづかいを減らしたご先祖さまを見つけるため、

戦国時代の先祖・のび作から、つぎつぎと対談面接をおこなっていくセワシくん達。

 

 

 

のび左ェ門ホラのびさんなど、原作ファンにもお馴染みのご先祖がたくさん出てきたのはいいのですが、

 

今回のお話が描かれたことによって、

ドラえもんは原作の回以前にも、一度ご先祖さまと会ったことがある」という、とても大きな矛盾が生じてしまっているような気がする。

 

 

 

あの時のご先祖さまたち、まるで「ドラえもんとは初対面」みたいな反応で接していたのになあ。

 

 

ドラえもん』の設定厨の人が見たら、頭が混乱すること間違いなしなエピソードだけど、

このお話は、あくまで「ファンサービスで作られた回」と割り切ったほうがいいのでしょうか。

 

 

 

 

そんな、原作に詳しい人であればあるほどパニックになりそうな当エピソードですが、

コミックス1巻で描かれていた「会社丸やけ記念」の全貌をアニメ化してくれただけでも、非常に価値のある一作でした。

 

のび太くんがしずかちゃんと結婚しないルートを進むと、不自然なほどに鼻が高くなる未来が待っている!(物理的に)

 

 

 

しかし、あんな立派な自社ビルが家庭用花火3パックで全焼してしまうとは。

曲がりなりにもコンクリートでできた建物なのに、戦艦煉獄よりも防火能力が低いのはどういうことなんだ?

 

理由はわからないけど、のび太くんはビルの中にガソリン缶をたくさん詰め込んでいたのかも。

そうじゃなければ、あんな面白い炎上っぷりは説明できません。

 

 

 

あと、のび太くんが考えなしにビルの建設費をケチりまくった結果、

自社ビルの防火設備がぜんぜん整ってなかった可能性もある。

 

のび太くんのことじゃ「壁を全部ベニヤ板にすれば安くビルが建つぞ!」とか考えていても、まったく違和感が無いのが怖い。

「ビルをダンボールで建てよう!」とか言い出さなかっただけ、まだマシだったのかも。

 

 

 

そりゃ、セワシくんも野比家を借金まみれにした先祖はコイツだ」と確信するワケですわな。

未来ののび太くん、想像以上のへっぽこぶりであった。

 

 

 

こうして、へっぽこご先祖さまに認定されたのび太くんの家に、

ドラえもんがやってきてくれたわけなのですが、その続きはコミックス第1巻で改めてお楽しみくださいということで。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

・今回のエンディングで『めざせ!一億人の大合唱!! ”ド”チャレンジ』の完成版がいよいよ公開!

 応募総数1万8701人の声があつまると、ニコニコ動画の比較動画みたいな音圧の曲になっていました。(※参考

 

・今回の『ドラえもん誕生日スペシャル』はテレ朝動画、ABEMA、TVerGYAO!にて見逃がし配信がされています。

 うっかり見忘れたなんて人は、2022年9月10日午後11時59分までに各配信サイトをチェックしておきましょう。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は9月10日。

「カムカムキャットフード」「裏山のドラえもん城」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(お宝だらけ!こじつけ鑑定士&とりよせバッグ) 

 

 

 

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