2023年1月7日放送分 ネタバレ注意!
宝さがしペーパー(ドラえもんプラス4巻収録)
2023年一発目のアニメ『ドラえもん』は、原作回2本立てで勝負!
1本目のお話は、探し物のありかを教えてくれる『宝さがしペーパー』が登場だ!
『宝さがしペーパー』は探し物のありかを伝える際に、なぞなぞのような文章を用いてくる。
たとえば、探し物が「お風呂場の洗面所」にあった場合、
「あたたかい池の近くにすむ ふたごの家にかくしてある」と、ちょっと考えないとわからないようなヒントしか与えないため、
使用者は、まるで宝探しを行っているような気分で「探し物を探す行為」を楽しめるのが、『宝さがしペーパー』一番の売りとなっております。
『宝さがしペーパー』は、すぐに見つからなくてもいいようなモノに対して使うぶんには良さそう。
でも、「今から出かけるのに財布やスマホがない!」などといった、
本当にモノが見つからないと困るようなシチュエーションを起こしてしまった場合なら、自分は普通に『とりよせバッグ』を使っちゃうと思います。
本当に探し物が見つからなくて困っている時は、
「あたたかい池の近くにすむ(以下略)」なんて、よくわからない謎解きをしてる余裕はないですからね。
『宝さがしペーパー』はどちらかといえば、謎解きやボードゲームを遊ぶ感覚でワイワイ楽しむのがいいのかも。
今回のアニメでは、原作にもあった「のび郎おじさんを探す謎解き」のほかに、
「スネ夫のラジコンを探す謎解き」「おばあちゃんのサイフを探す謎解き」と、新たに2つの新作謎解きが追加されていた。
しかし、のび郎おじさんの謎解きの「日のしずむ所~」の文章をうまく活かすことで、
アニメオリジナルの2つの謎解きを追加しても、なんの違和感もない展開にできていたところが素晴らしい。
財布を落としたおばあちゃん、あの自販機でコケコーラでも買ってたのかな。
Twitterやインターネットで検索しても、それらしき情報が出てこないけど、
ドラえもんやしずかちゃん達が訪れていた「西通商店街」は今回が初出だったっけ。
学校のうら山にある神社は、以前も何回かアニメに出てきてたはずだけど、はてさて。
(※なお、Twitterで「ドラえもん 商店街」と調べてみたら『タレント』の情報ばかり出てきました。)
そういえば、前回の大みそかスペシャルあたりから、
ジャイアンがやたら言い間違いをするキャラクターになっているような気がする。
もしかして、2023年のジャイアンは、ブタゴリラのポジションを狙っていたりするのだろうか?
そして、肝心ののび郎おじさんのほうは、公園のベンチで爆睡している状態で無事発見された。
いくら酒に酔っていたとはいえ、夕方まで寝ちゃってたのはなかなかにスゴいぞ。
のび郎おじさん、昨年は忙しく働いていたのかなあ。
新年早々、お酒で失敗をしてしまったけど、
なんとか自分の実の兄である、のび太のパパに顔を出すことが出来たのび郎おじさん。
そんなのび郎おじさんにお年玉をせがむのび太くん達と、
「その前に言うこと(新年の挨拶)があるでしょ」と、厳しくも優しく注意をするママ・・・。
じつに正月らしい、のほほんとした終わり方になりました。
というわけで、一本目の感想はここまで。
カッカホカホカ(ドラえもんプラス6巻収録)
「野比家のストーブの灯油が切れる」という、寒がりなのび太くんにとってはかなりの緊急事態が発生!
この寒さから逃れるべく、のび太くんは『カッカホカホカ』で怒りエネルギーを集めようとするのですが・・・。
暖房代わりになるほどの『熱エネルギー』を得るには、普段からカンカンに怒っている人を探さないといけない。
というわけで、まずはアニメオリジナル展開として、
「普段から怒っていそうなキャラクターランキング1位」であるジャイアンから怒りエネルギーをもらうことにしましょう。
でも、こういう時のジャイアンって、だいたい上機嫌なんだよなあ・・・。
幸いにも、ジャイアンが商店街の福引に100回ぶんチャレンジしたら、
100回全部残念賞の『たわし』が当たるという悲劇を起こしてくれたおかげで、『カッカホカホカ』を使うチャンスはわりと早めに訪れてくれた。
のび太くんもこの期を逃さんとばかりに「や~い、欲張りの運無し~!」と、全力でジャイアンを煽る!煽る!
これでうまくいけば、かなりの熱エネルギー確保が期待できたのですが、
『カッカホカホカ』のコンセントが刺さっていないという、イージーミスに気づいていなかったせいで、作戦は失敗。
莫大な量の『熱エネルギー』はいっさい手に入らず、前述の「運無し」煽りによって、
怒りエネルギーがMAXになったジャイアンが、ドラえもん達を巻き込むほどの大爆発を起こしただけに終わってしまいました。
今回のジャイアンの悲劇を、わかりやすく「ソシャゲ」で例えたら、
ジャイアンがソシャゲで100連ガチャ全部外した直後に、のび太に「や~い、運無し~!」と煽られたようなもんだと考えると、そりゃあ怒りで爆発しても仕方がない。
むしろ、こんな非人道的な煽りをされたのに、のび太くんをぶん殴らなかったジャイアンが聖人に思えてくる。
『まあまあ棒』の回でも、ジャイアンは怒りエネルギーの溜め込み過ぎで爆発していましたが、
ジャイアンって『まあまあ棒』がなくても、爆発できたんですね。
てっきり、あの爆発は『まあまあ棒』の効果によって起きたものだと思ってたけど、まさか自発的な爆発だった可能性が出てくるとは。
怒りを溜め込むだけで爆発できる人なんて、人類史上においてもそうそういないぞ。
それから、ジャイアンはなんで福引券を100枚も持っていたのかが、シンプルに謎だ。
「剛田商店で配る用の福引券をコッソリ持って来ちゃった」とかだったら、かなりの大ごとだぞ。
もし本当に、ジャイアンが福引券を店からネコババしたとするなら、
ジャイアンの母ちゃんに『カッカホカホカ』をつける必要が出てきそうなので、注視をしておきたいところです。
アニメオリジナル展開もひと通り終わったところで、
物語は原作通り、オドオドくんのおじいさんに『カッカホカホカ』をつける流れに。
普段は怒ってばっかりなオドオドくんのおじいさんだけど、
『カッカホカホカ』の効果によって、初対面のメガネの少年が、部屋でいきなりボール遊びをし始めても怒らないような人間になったぞ!
自分に危害が及ばないとわかるとすぐに調子に乗る、のび太くんの悪いクセも全開だ!
でも、オドオドくんの部屋で全力でボール遊びをするのは、
どちらかといえば、オドオドくんのおじいさんよりも、オドオドくんのほうが怒りそうな案件ではあるわな。
これでおじいさんじゃなくて、オドオドくんが急にブチ切れる展開になったら、
それはそれで面白くなりそうだったけど、幸い(?)にも、オドオドくんは人一倍大人しい性格だったおかげで最後まで怒ることはありませんでしたとさ。
ドラえもんが寒さを我慢して『カッカホカホカ』を貸し出してくれたおかげで、
オドオドくんのおじいさんは、優しい老人になってくれた。
そして現実社会にも、オドオドくんのおじいさんのように、
意味不明なことで突然怒り出すおじいさんがたくさんいることも忘れてはいけない。
もちろん『カッカホカホカ』は、ドラえもんの世界にしか存在しないので、
身内にそんなおじいさんがいた場合は、それなりの施設に連れていかれるか、家族と距離を置かれるなどの仕打ちを受けてしまうのが常(つね)。
藤子・F・不二雄先生の短編『じじぬき』に出てきた、ガンさん(穴黒厳三)がいい例です。
オドオドくんのおじいさんだって、あのまま怒り続けていたら、
「キレる老人」として、家族から邪魔者扱いをされていたかもしれません。
テレビの前の子供たちにとっては、かなり先の話になるとは思いますが、
われわれもそれなりの年齢になってきたら、家族から邪険に扱われない、近隣住民にも愛されるような老人になれるよう、精いっぱい努力していきましょう。
・・・うーん、今回の『カッカホカホカ』のお話を見ていたら、
のび太くん達じゃなくて、何故かオドオドくんのおじいちゃんのほうに感情移入してしまいました。
自分もだいぶ年を取ったものです。変な感想を書いてしまってすみません。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
●ドラドラニュース●
今週から「ドラガオじゃんけん」が『のび太と空の理想郷』仕様になりました。
映画公開まで、あと2か月くらい!
■次回予告■
次回の放送は1月14日。
「巨大ロボットで雪あそび!?」「夜空に輝くピザ・ギョーザ」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(大みそか1時間SP・今年の失敗今年のうちに&天の川鉄道の夜[再])
次回の感想:ドラえもん感想(巨大ロボットで雪あそび!?&夜空に輝くピザ・ギョーザ[再])