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ドラえもん感想(ロックロックハンマー&よかん虫)

 

 2021年6月26日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

ロックロックハンマー(アニメオリジナル)

今週の一本目は、叩けばなんでも「石(rock)」になって、

大事なものを「ロック(lock)」することが出来る道具『ロックロックハンマー』が登場するお話。

 

先週の次回予告とあらすじを見て、

スネ夫ドラえもんあたりが石になっちゃう展開、絶対ありそう」と思っていたのですが、その予想は40%くらい当たっていました。(ネタバレ)

 

 

 

 

「守りたい対象物を頑丈な金庫に入れる」よりも、

「守りたい対象物自体を頑丈にしちゃえばいい」という柔軟な発想がなかなか素晴らしく思えたこの道具。

 

 

 

ドラえもんの世界は「誰かがしまい忘れたやつだろうから置いておこう」とは一切思わず、 

「部屋に置かれた高級どら焼き」を何のためらいもなく食べちゃういやしんぼ(のび太がいるような世界なので、

大事なものを石にするくらいの防犯意識は必要かもしれません。

 

 

 

でも、この時のドラえもんの様子を見る限りだと、

どうやら自分が使う『ロックロックハンマー』の小手調べをしてみたくて、ワザと部屋に高級どら焼きを放置しておいたっぽいです。

 

のび太くん、ドラえもんの手(ゴムマリ)の中で完全に泳がされている!

 

 

 

 

 

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物語のほうは、スネ夫が買ってもらった「NiNninDo」の最新ゲーム機ジャイアンに奪われてしまわないよう、

のび太くんが『ロックロックハンマー』で守り抜こうとする展開へと移行。

 

 

 

『ロックロックハンマー』で叩かれた対象物は、見た目も本物の石そっくりになってしまうので、

石特有の耐久性能のみならず、相手の目をゴマかすために大事なものを石化させ、こっそり持ち込むやり方にも適しているぞ!

 

 

まあ、今回はあまりにも本物そっくりすぎたせいで、

ジャイアン「家で使うつけもの石」として、ゲーム機(石)が持っていかれてしまうことになるわけですが。

 

 

 

 

いくら強欲な人でも、さすがに「石」までは欲しがらないと思っていたゆえの石化でしたが、

まさか、ジャイアンが「ゲーム機」だけじゃなく「つけもの石」まで欲していたとは。

 

これは完全に、想定の範囲外だった!

 

 

 

 

 

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ちなみに、スネ夫が買ってもらった「ゲーム機」ですが、

先週の「キライなテストにガ~ンバ!」の回にも、似たような感じのものが登場していました。

 

もうちょっとで勝てそうだったのび太くんのがんばり心が、なまけ心に敗北してしまった最大の戦犯である。

 

 

 

今回のお話でスネ夫「(ゲーム機を)買ってもらった」とすると、

ちょっと時系列がおかしくなるような気がするのは、まあ一旦置いておくことにしましょう。

 

 

 

 

 

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なお、これまでずっと「携帯ゲーム」といえば、

上の画像のような 「LSIゲームっぽい謎のゲーム機」しか登場していなかったドラえもん世界において、

今回のお話でようやく、現実世界の最新ゲームである「ニンテンドースイッチ」そっくりのゲーム機が登場してくれたのは、なかなか感慨深い。

 

 

 

 

ただ、それと同時に、

ジャイアンがいつものノリで「3万5000円くらいするゲーム機*2」をスネ夫から奪おうとしていたと考えると、

「ギャグ世界だからセーフ理論」が通じないほどに、リアル感と凶悪感が出てきてしまうのがちょっと問題だ。

 

 

 

お菓子やマンガ本ならまだ許されそうだけど、こんな高額な品物を奪うのはさすがにどうかしている。

いくらなんでも、法が動きそうなレベルの借りパクはやめたほうがいい。

 

 

 

スネ夫もこんな値段が張るようなものを奪われそうになったのなら、

のび太ドラえもんに頼るのではなく、直接ジャイアンのママや学校PTAに言いつけちゃったほうが、ジャイアン本人にとってもいいクスリになると思うぞ。

 

 

 

 

 

閑話休題

剛田商店がモナリザドリンク」なる謎の飲料水仕入れていたことが明らかになったり、

 

ジャイアンスネ夫から奪った石(ゲーム機)を、こっそり河原に捨てていたせいで、

のび太スネ夫が必死の思いでゲーム機を探すハメになったりと、いろいろなことがありましたが、ようやくお目当てのゲーム機(石)を見つけることができた2人。

 

 

しかし、その一部始終を見ていたジャイアンがふたたびゲーム機を奪いにやってきた!

 

 

 

 

普段から勘のいいジャイアンであるが、

2人がゲームを見つけた頃にはすっかり日も暮れかけていたのに、それまでよく待っていられたもんだ。

ジャイアンって、意外とヒマなのか?

 

 

 

 

自分がダマされていたことを知ったジャイアンは、

怒りの鉄拳スネ夫のび太くんにぶつけようとしますが、

 

ここでのび太くんが機転を利かせ、スネ夫の体を『ロックロックハンマー』で石化させたことで一気に形勢逆転。

石のかたまりに全力パンチをしてしまったジャイアン、思わぬ大ダメージだ!

 

 

 

 

さらにのび太くんは、怒り狂うジャイアンから身を守るために自分で自分をロック(石化)。

 

 

夜になって、ドラえもんが河原で「石になってしまった2人」を発見した際、

ジャイアン石化のび太くんの近くで失神していたので、おそらく頭突きかなんかをしてのびちゃったんでしょうね。

 

 

 

「攻撃は最大の防御」とはよく言いますが、

「防御」だって極めれば、最大の攻撃になるかもしれない。

 

自らを石化させて防御力を最大にまで上げてジャイアンに勝ったのび太くんの、大金星である!

 

 

 

 

しかし、のび太くんが自分で自分をロックした結果、

石化状態を解除するために必要な『ロックロックハンマー』まで、丸ごと石になってしまったことが判明。

 

 

唯一の石化解除条件を失い、「どうやって戻すんだ、コレ~!」と叫ぶドラえもん

こうして、のび太くんとスネ夫元の姿に戻れないまま、物語も終わっていくのでした。

 

 

 

 

のび太くんが『ロックロックハンマー』で石化するくだりは、

それこそ『のび太の魔界大冒険』で、ドラえもん達が石にされた時を彷彿とさせる流れである。

 

 

 

でも、最近の作品で語るなら『Dr.STONE』の第1話っぽくもあった。

 

 

もしも、石になったのび太くんとスネ夫をあのまま放っておいたら、

それこそ『Dr.STONE』みたいに、何千年後の世界でいきなりのび太くんが石化から復活するかもしれないぞ。

 

 

ストーンワールドの世界で石神千空が復活するんじゃなくて、のび太くんが復活したら、一体どうなるんでしょうかね。

とりあえず、数千年の眠りから覚めても、ひるねだけは欠かさずにキメてそうだ。

 

 

 

 

ちなみに、『ロックロックハンマー』で石化した対象物は、

戦車にひかれようが、ダイナマイトで爆破しようが、びくともしないほどの耐久力を持っているらしい。

 

せっかく石化したのに、それでもすぐ壊れるようだったら、

のび太くんやスネ夫が石になった後、なにかもう一波乱ありそうだったので、実にあぶないところだった。

 

 

 

「石化したスネ夫くん」を、うっかり倒してコナゴナにでもしたら

ものすごく難易度の高いジグソーパズルをする必要が発生しそうなので、気をつけていきたい。

 

 

 

 

そんなわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

よかん虫(コミックス第12巻収録)

さっきまで「まぶたがピクピクするのは不幸が起こる前触れ」と勝手に落ち込んでいたのに、

たまたま読んだ漫画雑誌の占いコーナーで「今週の自分が幸運であること」を知ったとたん、急にゴキゲンになってしまうのも、のび太くんのいいところだ!

 

そのポジティブな気分を活かし、のび太くんは『よかん虫』でハッピーを掴むことができるのか!?

 

 

 

 

『よかん虫』は「なにかが起きそうな予感」を現実のものにしてくれる道具ではあるが、

それはあくまでも、『よかん虫』が頭にとまった人が「本当にありえると思っている事」しか叶えてくれない。

 

 

 

実際問題、のび太くんは「天からお金が降ってくる!」と叫んでみたものの、

そんな大それた予感が現実のものになるはずもなく、道端で1円玉を拾うだけにとどまっていた。

 

そのへんだけで言えば、

万能系道具である『もしもボックス』『あらかじめ日記』あたりの道具よりかは、性能が劣るのかもしれない。

 

 

 

でも、ものすごい自信家の人や、誇大妄想癖を持っている人が『よかん虫』を使ったら、

それこそ、「天からお金が降ってくる」が本当に実現しちゃう可能性も秘めていそうな気がする。

 

とりあえず、オカダ・カズチカ氏に『よかん虫』をくっつけてみたい。

 

 

 

 

逆に、ものすごくネガティブな人がこの道具を使った場合、

あっという間に「人類滅亡」や「地球隕石衝突」が実現してしまいそうなので、『よかん虫』はかなり使う人を選ぶ道具といえましょう。

 

 

現にのび太くんは「 ” 自分が幸運だと書かれていた占いコーナー” は先週号のやつだった」と知ったとたん、

あっという間にネガティブ感情に襲われてしまい、

 

付き添いのドラえもんといっしょに、ドブに落ちてしまったり、どしゃ降りの大雨に巻き込まれるなどしていた。

 

 

 

 

とくに、ドブに落ちたりするなどのくだりはアニメオリジナルの展開なので、

のび太くんのネガティブ思想は、原作の時よりもヒドくなっている。

 

 

そして、とくにマイナスなことを考えていなかったドラえもんも、

のび太くんと付き添っていた」せいで、のび太くんと同じく原作以上の被害を受けていた。

 

 

そりゃドラえもんも、ラストシーンで「ぐぬぬぬぬ・・・」と声にならないようなうめき声をあげたくなりますわな。

 

 

 

 

本当に心の底から落ち込んでいる人に『よかん虫』がついたらマズそうなので、

そういう時は、歩くだけで幸せな気持ちになれる道具『ハッピープロムナード』を使って、相手の気分を爽快にさせるなどの対処法をとったほうがいいのかも。

 

 

でも、そんな人を『ハッピープロムナード』でうっかり逆から歩かせてしまった場合

歩き切った直後に「地球隕石衝突&人類全員死亡」のシナリオもありうるので、使用する時は細心の注意を払うことが大切ですね。

 

 

 

 

 

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あ、そういえば、今週の2本目でもスネ夫がゲーム機を持っていましたが、

 

このお話では、先程の「ニンテンドースイッチ風ゲーム機」から、

またしても、ドラえもん世界特有の「見た目がLSIゲームっぽい謎のゲーム機」に戻ってしまいました。学刈。

 

 

この謎ゲーム機のビジュアル、なにか元ネタでもあるんだろうか?

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

タケコプターで見にいこう!●

と言いつつ、今週は「番外編」。

『エラチューブ』で小笠原諸島の海の中を見にいってました。

 

 

タケコプターで見にいこう!」というタイトルなのに、タケコプターを使わないとは。

放送7回目にして、早くもネタ切れしたのか?

 

 

いちおう、『のび太の海底鬼岩城』では、

海の中でもタケコプターを使うことができていたので、その時の設定をゴリ押しすれば・・・説明がややこしくなっちゃうか。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は7月3日。

「珍獣がショートステイ」「変幻自在!お天気ボックス」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(父の日にアドベン茶&キライなテストにガ~ンバ!)

次回の感想:ドラえもん感想(珍獣がショートステイ&変幻自在!お天気ボックス)