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ドラえもん感想(イリュージョニストノビー ~クリスマスの奇跡~ & 植物ペン)

 

 

 

 2021年12月25日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

イリュージョニストノビー ~クリスマスの奇跡~(アニメオリジナル)

今年最後の通常回、1本目はアニメオリジナルのクリスマス・エピソードだ!

 

 

それにしても、副題がついているせいでサブタイトルがやたらと長い。

気になって数えてみたら、波ダッシュ含めて22文字もあった。

 

そのサブタイトルの長さゆえに、タイトルコールをするドラえもんも、

心なしかいつもよりちょっと早口めで喋っていたぞ。

 

 

 

 

「Mr.スネック」ことスネ夫による、ジャイアン人体切断マジックをきっかけに、

クリスマスパーティで、スネ夫イリュージョン対決をしなければいけないことになってしまったのび太くん。

 

のび太くんが負けたら「鼻で七面鳥を飼って卵を産ませる罰ゲーム」をやらなければいけないそうなので、これは絶対に負けられない戦いだ!

 

 

 

 

スネ夫達の人体切断マジックは、あくまでタネがある上でのマジックでしたが、

こちとら、タネなしで本当に人体を真っ二つにしちゃう『人間切断機』があるんだから、イリュージョンだって楽々さ・・・。

 

 

と思いきや、イリュージョンに使えそうなひみつ道具の数々は、現在メンテナンスに出しているらしく、

残っているのは『じゃんけん練習機』『けんか手袋』『夢たしかめ機』など、あまり使えなさそうな道具ばかり。

 

 

 

渋谷の女子高生100人に「使えなさそうだと思う『ドラえもん』のひみつ道具」を聞いてみたら、

ほぼ確実に上位にランクインしてきそうな、ある意味精鋭ぞろいの道具たちといえましょう。

 

 

そして、そんな夢のメンツが揃うのであれば、個人的なおススメとして『原子おはじき』も入れておいてほしかった。

あの道具がイリュージョンのなんの役に立つのかは、さっぱりわかりませんが。

 

 

 

 

 

とはいえ、このような通好みの道具が意外な活躍をする展開は、

日本に意外とたくさんいる「『ドラえもん』のひみつ道具マニアの人」にとっては、かなり興味のあるお話だったりします。

 

自分も『のび太のひみつ道具博物館』や『無人島へ家出』を彷彿とさせるような今回のお話は、非常に好きです。

 

 

 

 

ネタバレになるのであまり細かくは言えませんが、

現に今回のエピソードでも、『夢たしかめ機』や『けんか手袋』などの道具は確かに役立っていた。

 

 

規模は小学生らしからぬものの、セットの手作り感は小学生らしさ満載だった、

イリュージョニスト・ノビーの「炎を使った大脱出イリュージョン」も、これらの道具が無ければ、今頃のび太くんは黒コゲになっていたはずです。

 

 

 

 

でも、のび太くんと共に箱の中にいたドラえもんが『四次元ポケット』を付けているのなら、

あの道具を使わずとも、『スペアポケット』からラクラク脱出できたのではないだろうか?

 

 

 

あの時、イリュージョン成功のために、のび太くんを置いて『通り抜けフープ』を探しに行ってしまったドラえもん

もしも最悪の事態に陥っていた場合、「なぜ自分だけ逃げたんだ!」とマスコミに叩かれていたかもしれない。

 

 

とりあえず、ドラえもんが前述の手段を使わなかったのは、

「『スペアポケット』もメンテナンスに出していた」ってことで、いいんですかね。

 

 

 

 

さっきまでイリュージョン対決の相手として、敵対していたのに、

のび太くんの華麗な脱出劇を見て、素直に絶賛の言葉を送っていたスネ夫ジャイアンはやっぱりいい人だ。

 

あと、はる夫は、意外とこの手のイベント事の司会進行がうまいことがわかったのも収穫でした。

 

 

 

年末らしい派手な脱出イリュージョンを楽しんだところで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

植物ペンドラえもんカラー作品集第6巻収録)

2本目は、カラー作品集でおなじみのエピソードが登場。

そのせいか作画のほうもいつもと違って、なんとなく学年誌っぽい絵柄になっていました。

学年誌っぽい絵柄」ってなんだ?

 

 

 

 

『植物ペン』で紙に好きな花の絵を描き、その紙を丸めて植木鉢に埋めて、水をあげれば、描いた通りの花が咲く。

 

 

アサガオやヒマワリ、タンポポなど、いろんなお花が出てくるとともに、

スネ夫がしずかちゃんに「クリスマスローズ」をプレゼントすることでクリスマス感も出していたりと、

年末に見るにはぴったりな、ほのぼのとした展開が非常によかったです。

 

 

のび太くん達、チラシの裏から生まれた果実やお菓子を美味しそうに食べていたけど、

後述のオチから考えて、食べたら紙の味がしたりしないのだろうか?

 

 

 

 

 

そして、のび太くんの0点の答案から生まれたスイセンには、

のび太くんの0点の答案の内容が「花の模様」としてそのままプリントされていた。

 

 

 

「種に使った紙に描かれていることは、咲いた花にも影響される」とはいえ、

自分の頭の悪さが「花の模様」として可視化されてしまうのは、かなり恥ずかしいぞ。

 

「レイテン(0点)」も「スイセン」も同じような言葉だし、この両者は意外と相性がよかったのかも。物体変換銃脳)

 

 

 

しかし、しずかちゃんに自身の0点を見られてしまう恥辱を受けても、

頭に手を当てて「えへへ・・・」みたいなリアクションだけで片付けていたのび太くんは、やっぱり格が違います。

 

人よりも多く「0点」を取り続けてきた男にとって、この程度の辱めなど無いに等しい!

 

 

 

 

 

 

 

「地面に突き刺すと即席の水道になってしまう道具(名称不明)」を水源に、

巨大なお花でできた遊び場をつくって、大いに楽しんでいたのび太くん達。

 

 

その様子を見ていたジャイアンスネ夫が勝手に植物を育てた結果、

食虫植物・巨大ウツボカズラに飲み込まれるハプニングも起きてしまいましたが、大事に至らなかったのでよかったです。

 

 

 

 

スネ夫くんがお菓子の広告の裏にウツボカズラの絵を描いていたからよかったものの、

一歩間違えれば、ジャイアンスネ夫の服だけ溶けてしまう全裸オチになってしまうところだった。

 

コンプライアンスの厳しい昨今、安易な下ネタはなるべくスルーしておきたい。

 

 

 

 

あと、スネ夫達が巨大ウツボカズラのなかに落っこちる瞬間を見ちゃったとはいえ、

ドラえもんの諦めるスピードが、ちょっと早すぎる気がする。

 

 

あの時のドラえもんは完全にすべてを悟ったかのように、

「今ごろはウツボカズラの消化液でドロドロに・・・」みたいな神妙顔をしていた。

 

のび太くんも言ってたけど、あの時点ではまだどうにかなったと思うぞ。

 

 

 

 

 

ラストは原作通り、冷蔵庫の広告の裏に描いたせいで、

見た目自体は「こえだちゃんと木のおうち」っぽいのに、室内がキンキンに冷えまくったた木の家をつくってしまうオチ。

 

 

せめて、エアコンの広告の裏に描いておけば、室内温度が調節できたかもしれないのに。

今度は夏の暑い時期に、いっぺん試してもらいたいところです。

 

 

 

原作ではドラえもんがあの家をつくっていましたが、今回のアニメではのび太くんが作ったことに変更。

アニメ独自の展開を入れることでオチの意味がわかりやすくなっていたのは、いい改変だと思いました。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は12月31日。

『大みそかだよ!ドラえもん1時間スペシャル』として、「煩悩を追い払え!」「さようならドラえもん」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ジャイアンラーメンが来る!&ちく電スーツ)

 

 

 

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