10月3日(月曜)発売の、週刊少年ジャンプ2022年44号掲載『僕とロボコ』第107話の感想です。
ネタバレもあるのでご注意ください。
僕とロボコ 第106話「地球滅亡とロボコ」より
今週は「超人気御礼&TVアニメ重大発表記念2号連続センターカラー第2弾!!」と、
最近ますます調子のいい『僕とロボコ』ですが、
本編のほうでは、超巨大隕石が地球に急接近している真っ最中。
このままだと、あと1週間ほどで隕石が地球に衝突し、人類は滅亡します。
地球も壊れることなく、じわじわと人類が苦しむだけの低レベル隕石が来るくらいなら、
一発でキレイさっぱり人類滅亡させてくれるようなレベルの巨大隕石がやってきてくれたほうが、我々にとってもありがたいですよね。
ありがたいのか?
隕石の接近中も「どうにかなる」と信じ備える者。自暴自棄になる者。祈り続ける者。
人々は避けられない運命を知りつつも、それぞれが思い思いの行動をとっていた。
本当に隕石がやってこない限りは、実際にどういう行動を取るかはわかりませんが、
自分がもし「地球最後の日」を迎えたら、ボンドくんと同じようにすべてを諦めて、その日発売の少年ジャンプを読んでいそうです。
巻末の「ハイ!ジャンプ*1」を読み切ったところで爆発して死ぬのも、カッコいい最期だと思いませんか?
そして、2年目さんが言っていた、
「ジャンプの作家は地球に隕石が迫っていても漫画を描き続けている」という発言は、なんともリアルすぎた。
「地球最後の日も漫画を描いていそうなジャンプの漫画家さん」を脳内に思い浮かべたら、いくらでも出てきてしまう。
全てを諦めるのも、プロとして最後まで仕事に徹するのも、どちらも人間らしい行動です。
そんな世界中を巻き込んだ隕石騒ぎでありましたが、
「隕石を壊したら最終回みたいな雰囲気になりそうだからイヤだ」というひと悶着がありつつも、ロボコが隕石を破壊。
ぶじ、人類滅亡への未来は避けられたのであった。
あの、シュール極まりなかった第104話の修行回にもちゃんと成果があったとは。
ファミチキ先輩との出会い(?)が無ければ、隕石を壊せずに終わったバッドエンドルートも待っていたかもしれない。
あと、今さらこんなツッコミを入れるのもアレですが、
この漫画の人たちって、みんな「自分が漫画の一作品のキャラクターであること」を認識しているんですね。
漫画『ケロロ軍曹』における「ゲロロ酋長」みたいな ”漫画内漫画" はよくあるけど、
『僕とロボコ』の世界の中で売られている少年ジャンプの中にも、タイトルそのままの『僕とロボコ』が連載されている」のは、なかなかにワケがわからない現象ではある。
『僕とロボコ』の世界の中で連載中の『僕とロボコ』は、
リアルタイムで誰かが彼らの日常を観察し、ノンフィクションで漫画化しているのだろうか?
なんだか考えれば考えるほどよくわからなくなってきたので、今週の感想はここまでにします。
また来週お会いしましょう。さようなら。
【今週の藤子不二雄要素を感じたシーン】
仲間只一『大東京鬼嫁伝』第5話より
これに関しては、あとで別記事でやります。
*1:「OK!JUMPGUY」の名称、いつの間にか変わってたんですね