2022年1月22日放送分 ネタバレ注意!
テレビとりもち(コミックス26巻収録)
今週の一本目は、どんな怒りもしずめてしまうひみつ道具『まあまあ棒』が登場!!
・・・と思いきや、先週放送されていた予告とちがい、なぜか1年前に放送されたばっかりの『テレビとりもち』の回が放送されていました。
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この事態を受けて、インターネット上では、
「『まあまあ棒』のオチでジャイアンの怒りが爆発するシーンが、先日発生したトンガ火山噴火を想起させてしまうからでは?」などの推測が出ていたものの、
公式側からの説明や、冒頭で「一部予定を変更してお送りします」とのお詫びテロップもなかったため、現時点ではすべてが謎のままとなっております。
まあ、ほとぼりが冷めたら、1年後くらいに改めて『まあまあ棒』のエピソードが放送されるかもしれないので、ここは気長に待ちましょう。
今回の唐突な放送エピソード変更は、2020年7月の『絶景!箱庭ソーメン流し』以来の事態となったわけですが、
今後も、作中の表現で不適切と思われるシーンが発生した場合は、
初放送のアニメオリジナルエピソードですら、何の理由もなく変更になってしまう可能性もあるわけですよね。
今回放送延期となった『まあまあ棒』は原作回、『箱庭ソーメン流し』は再放送だったので、
「どうして放送内容が変更になったのか?」という疑問に対する、おおよその推測が立ったわけですが、
初放送のアニオリエピソードが時世を考慮して放送延期になった場合、
見る側としてはなんのヒントもないので、「何でこれが放送中止に?」と、これまで以上に大きな謎を生み出してしまいそうです。
今後は、そういう事態がなるべく起きなければいいなあ。
先ほど放送されたアニメ「ドラえもん」から、Official髭男dismの出演シーンを特別に公開!
— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) 2021年1月16日
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の主題歌「Universe」を熱唱中のヒゲダンに、のび太の“テレビとりもち”が迫る…!?#ヒゲダン pic.twitter.com/JJbbRT0DGQ
そんなわけで、『まあまあ棒』の代わりに放送された『テレビとりもち[再]』ですが、
正直に言わせてもらうと、1年前に放送されたばっかりのお話なので、あらためて語るところがそんなになかったりする。
このお話については、当時の感想記事でさんざん語っちゃいましたからね。
それでも、無理やり感想を語るとするならば、
もしも『テレビとりもち』の回が、1年後の今に作られていた場合、
このお話も「Official髭男dism」ではなく、ビリー・バンバンさんがテレビから引っ張り出されている展開になっていたのでしょうか。
来年で31歳を迎えるヒゲダンの藤原さんとちがい、
ビリー・バンバンのお二人はけっこうなお年なので、あまりムチャなことはしないでいただきたい。
そもそも、テレビから有名人を引っ張り出すこと自体が、マナー違反だ!
あと、前回の感想では触れていませんでしたが、
しずかちゃんがテレビを見ている時だけ、中高年向けのCMばっかり流れていたのはちょっと面白い。
テレビ好きとしては、あの中高年向けCM群がどこの番組のものだったのかが気になるところですが、
その直前にうつっていた画面を見るに、あのCMたちは「徹子の部屋」っぽい番組の中で流れていたのだろうか?
いやでも、その直前でしびれを切らせたのび太くんがチャンネルを変えていたので、やっぱり違うのかも。
そしてこれは、あくまでも余談なのですが、
前述の「徹子の部屋っぽい番組」に出演していた芸人が、東京ホテイソンに見えてしょうがない。
本放送時の1年前は、東京ホテイソンのことまったく知らなかったもんなあ。
やっぱり一度見たお話でも、あらためて見ると、新たな発見があったりするもんですね。
そういえば、このお話のオチで、
特撮番組『かめライダーセイヤ―』に不本意な形で出演することになってしまったジャイアンでしたが、
『仮面ライダーリバイス』にレギュラーで声の出演をすることになったのは、なかなか面白い偶然だと思いました。
もしかしたら『仮面ライダー』のスタッフさん達も、
このお話を見て、ジャイアンの中の人を番組に出してやろうと決めたのかもしれないぞ。
公式サイドが「配役の理由はそうじゃないですよ」と言っていない限り、可能性はゼロではない!(強引な発言)
といったところで、一本目の感想は以上です。
●映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 リトルな世界●
今週で2回目の放送となる、このコーナー。
でもまだ応募は来ていないので、「リトルなスキー場」の回の再放送も兼ねた募集告知を流していました。
リトルな世界に興味のある方は、ここから応募を!
普段は「石油ストーブ派」なのび太くんの部屋ではめずらしい、コタツでダラダラする姿からスタート。
他人の疲れをとったり、うつしたりすることのできる道具『ケロンパス』をつかい、
ドラえもんは、ケガをして家の外に出れないのび太くんを疲れさせてあげることができるのか!?
いろいろ理屈をこねて、外へ行かない理由を語っていた結果、
スキーですべってケガをして、本当に外へ出れなくなってしまったのび太くんである。
パッと見では、そんなに大きいケガでもないように思えるのですが、
何やかんやで自分の子供に甘いのび太くんのパパ・ママはこの事態を重く見たらしく、先ほどまでの外出指示命令を取り消さざるを得なかった。
このケガは、彼にとってラッキーだったのであろうか?
でも、コタツに入ってもケガをした足を常に出さないといけなくなったので、寒さ的にはプラマイゼロな気もするぞ。
それにしても、のび太くんがスキー板を持ったまま階段で転んでケガをするのは、
先週の『いつでも日記』の回に引き続き、これで2週連続である。
2週連続でこんな特殊な状況下のケガをする人、
フィクションの世界どころか、現実の世界でも、有史がはじまって以来、まだひとりもいないと思う。
フィクションの世界は、現実よりも奇なりだ。
自らが走り回って疲れることで、のび太くんに『ケロンパス』の効果をアピールしていたドラえもん。
本来「ロボット」であるドラえもんは、疲労を感じることがなさそうなのですが、
ロボットはロボットでも、ドラえもんは「高性能なロボット」なので、人間のように疲れるのである。
思えば『ドラベース』のキャラたちだって、みんなロボットなのに疲れたり、頻繁にケガをしたり、鼻血を出したりしていた。
あの漫画のキャラたちって、みんなドラえもんなみの高性能ロボットなんですね。
のび太くんのために、ドラえもんは、街をめぐって疲れている人を探し回る!
『ケロンパス』に溜まった疲れを可視化する仕様として、描かれたカエルのキャラの絵の疲れ具合が変わっていくのは、なかなかユーモラスでおもしろいぞ。
『ペタンコアイロン』の回に登場していた「いとこ」と同一人物かはわかりませんが、
ジャイアンのいとこは、またしても目と鼻の先にある物件に引っ越したらしい。
顔に似合わず、本当にこまめな移動をする男だ。
動物図鑑をさがしたら、ジャイアンのいとこと同じように「住処をひんぱんに変える」みたいな習性をもつ野生動物がたくさん見つかりそうです。
商店街で開催されていたマラソン大会にて、じつに36人ぶんもの疲れを回収することに成功したドラえもん。
そして、何も知らないのび太くんは、
マラソン36人分&引っ越し2人分の疲れを一気にうつされた結果、すっかりグロッキー状態になってしまうのでした。おしまい。
『ケロンパス』は、相手の背中に貼ることで「疲れ」をとったり、逆に疲れをうつしたりすることの出来る道具なわけなのですが、
対象者の「疲れをとる」「疲れをうつす」の違いを、ケロンパス側はどう判断しているのかが、気になってしょうがない。
もしかしたら、使用者の手のひらから伝わる思念(?)のようなものから、
「この人はどういう目的でこの道具を使っているのか?」を毎回読み取った上で、道具の効果を切り換えていたりするんでしょうかね。
『ケロンパス』は見た目や効果こそユルい道具だけど、意外と高レベルな内部処理が行われている道具なのかもしれないぞ。
あと、今回のお話を見ていて、相手の運動の疲れを自分に押し付けられる『ケロンパス』は、
筋トレに使えそうな道具なんじゃないかとも思いました。
「筋力トレーニング」は、筋肉に適切な負荷を与えることで、筋肥大の効果を得るための運動である。
『ケロンパス』で自分の筋肉にも疲れを与えることが出来るなら、
何も運動をせずともムキムキマッチョマンになれるかもしれないぞ・・・と考えたけど、多分できないんでしょうなあ。
そして、未来の世界では、栄養ドリンク代わりに『ケロンパス』を使って、
ムリな徹夜を何日もしちゃう人とかがたくさん出てきちゃいそうなので、なるべく一定以上の疲れは取れないシステムであってほしいです。
そんなわけで、今週のドラえもん感想はここまで。
■次回予告■
次回の放送は1月29日。
「一文字変えて遊んじゃおう」「未知とのそうぐう機」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(雲の中の散歩&いつでも日記)
次回の感想:ドラえもん感想(一文字変えて遊んじゃおう!&未知とのそうぐう機)