2023年11月11日放送分 ネタバレ注意!
宇宙探検ごっこ(コミックス29巻収録)
スネ夫が買ったゲーム『宇宙探検ゲーム』で仲間外れにされてしまったのび太くんが、
ドラえもんのひみつ道具『宇宙探検ごっこ』で、22世紀の宇宙ゲームの世界をおおいに満喫していく!
のび太くんはもう幾度となく本物の宇宙に行ってるんだから、
今さら『宇宙探検ゲーム』なんてオモチャで遊べなくてもええやろ・・・と思ったりもしますが、
まあ、それとこれとは話はべつってことなんでしょうね。
その証拠に「すべてがゴム風船でできた星」での宇宙探検ごっこは、
本物の宇宙探検とは、また違った面白さがありそうだった。
宇宙船やら惑星やらの風船をぜんぶ膨らますのが地味に大変そうだけど、
星全体で屋外イベントでよく見かけるエアードームっぽい遊び方ができるのがいい。
『宇宙探検ごっこ』は子どもだけでなく、大人でも思う存分楽しめるひみつ道具だと見ました。
風船を膨らますのが面倒くさい人は、事前に電動ポンプを用意しておこう!
物語のラストは、風船の惑星を実行支配しようとしたジャイアンとスネ夫が、
「自分達の星をアピールするための立て看板」を立てようとした結果、惑星ごと大破裂させてしまうオチ。
あの星全体がゴム風船みたいなものであることを活かした、実にいいオチです。
そしてのび太くん達が、ゴム風船の宇宙船を使わずとも、
タケコプターで「風船の惑星」があった場所までたどり着けていたということは、
『宇宙探検ごっこ』の風船の惑星は、そこそこ近い高度の場所に浮かんでいたんですね。
ひみつ道具の名前に「宇宙(うちゅう)」ってついているんだから、
てっきり、あの風船たちも宇宙空間に浮かんでいるもんだと思っていた。
もしも『宇宙探検ごっこ』の風船を浮かべた場所が、
どっかの飛行機の飛ぶルートとかぶっていたら、パイロットの人をかなりびっくりさせてしまいそうだ。
画像引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/story/0784/
あと今回のお話では、アニメオリジナルキャラクターとして、
「風船の惑星」にかわいい生き物(仮称)が登場していました。
頭の上でお花を咲かすことができる、この生物。
別の作品を探したらそっくりなキャラがいっぱい見つかりそうな、じつに絶妙なビジュアルをしている!
・・・このかわいい生き物も光線銃で撃ったら、あの風船怪獣みたいに破裂するのかな?(悪い発想)
というわけで、一本目の感想はここまで。
正義のみかたセルフ仮面(コミックス12巻収録)
のび太くんがピンチになると、必ずやってきて助けてくれる。
それが正体不明の謎のヒーロー、セルフ仮面だ!
お話のネタバレになってしまうといけないので、
『セルフ仮面の正体』についてはあえて触れないでおきますが、
のび太のくせに、過去にあんな主役っぽい格好の役をやっていたのは生意気じゃないか?(ネタバレ)
というか、よく訓練された声優オタクの人であれば、
セルフ仮面の「声(こえ)」だけで、正体が誰なのかをすぐに察してしまうと思われます。
まあ、大原めぐみさんもとくに演じ分けをしようとしていなかったっぽいですし、
アニメスタッフ的には、正体がすぐにバレようがバレまいがどっちでもいいって感じなんでしょうね。
視聴者には正体がバレても、ジャイアンやしずかちゃん達に正体がバレなければいいんですよ。
「どんなピンチもセルフ仮面が助けてくれること」にすっかり味をしめて、
ワザとジャイアンを怒らせようとするのび太くんの行為には、さすがのセルフ仮面もあきれてしまっていた。
こんな恩知らずはとっとと見捨てても良さそうだったけど、
けっきょくジャイアンに殴られて傷つくのは自分の体でしかないので、どんなに腹が立っても彼を見捨てるわけにはいかなかったのでしょう。
『ドロン葉』の回を読んでいた時に、
ベソに殴られるのを覚悟したキョーボーが地面に寝そべっていたものの、
「いくら体が入れ替わってるとはいえ、ベソも自分の体をバットで殴りたくないよなあ・・・」とベソに同情したことを、ふと思い出してしまった。
今の自分を救うために、過去の自分を救わなくてはいけない。
セルフ仮面もたいへんである。
子どもの頃はあらわし仮面のことを、
— koukousei(美山田精一)@スパムじゃないよ (@koukousei) 2023年11月11日
鷲じゃなくて「正義の味方現し仮面」だと思ってたもんだ #doraemon
そういえば、自分が子供の頃にやっていたカン違いを、
X(旧Twitter)でつぶやいたら、思っていた以上の反応があったのでうれしかったです。
よかった・・・。あのカン違いをしていたの、自分だけじゃなかったんだ・・・。
画像引用元:藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん(4)より
いちおう、あらわし仮面の参考画像も貼っておきます。
当時は「荒鷲(あらわし)」なんて言葉を知らなかった、チビッ子らしい思い込みだと思いませんか?
<外部リンク>
ドラえもんに出てきた「あらわし仮面」、いまのいままで「現し仮面」だと思っていたが、「荒鷲仮面」に違いないとたったいま確信す。
— inyoko (@inyoko) 2011年5月13日
ドラえもんのあらわし仮面のあらわしが荒鷲だと気が付く令和2年。何を表すんだと思っていた。
— aina (@aina_ms87) 2020年1月17日
ぜんぜん関係ないけど子供の頃あらわし仮面とは何をあらわしているんだろうと疑問に思ったことなどがあります🙂
— FUSOK (@koi_fuso_k) 2019年9月22日
ドラえもんに出てくる「あらわし仮面」を「現し」だと勘違いして、姿を現すからあらわしとはずいぶん奥深いネーミングだなと思っていたあの頃。
— なぎ (@itumomukaikaze) 2018年1月29日
セルフ仮面冒頭に出てきたあらわし仮面も印象深いんだけど、荒鷲が学年誌掲載でひらがなになってたせいで、現し仮面って何…?ってなった子供時代。
— 柳川泥魚 (@d_yanagawa) 2015年4月25日
さらに、X(旧Twitter)でも、同じ思い込みをしていた人をたくさん発見。
こんなに大勢の人たちが同じカン違いをしているんだから、
これはもう、新たな「ドラえもんあるある」のひとつとして、認知してもいいんじゃなかろうか。
コアなドラえもんファン達の前で「子供の頃、あらわし仮面の名前の意味をカン違いしがち」と、あるあるネタを言ったら笑ってくれるかな?
絶対笑ってくれないだろうな。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●こちらジャイスネ探偵局●
今週の依頼は「しずかちゃんにはどんな友達がいる?」。
そして、検証まとめは「しずかちゃんは誰とでも友達になれる!」とのこと。
「なんかすごくデリケートな話題に触れたな・・・」と思ったけど、フタを開けてみれば別にそんなことなかった。
たしかにヤキイモやアンドロイド女子と友達になれるくらいなら、誰とでも友達にはなれますわな。
■次回予告■
次回の放送は11月18日。
「シズメバチの巣」「踊らにゃソンソンシューズ」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(どんぶらガス&のび太のヘリコプター)
次回の感想:ドラえもん感想(シズメバチの巣&踊らにゃソンソンシューズ[再])