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ドラえもん感想(正義のパトカー&22世紀で夏休み[再])

 

 

 2023年7月29日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

正義のパトカードラえもんプラス第3巻収録)

今週の一本目は、どんな悪事も許さない『正義のパトカー』が登場!

ジャイアンみたいに悪い事をすると、警棒でポカポカ叩かれてしまうぞ!!

 

 

 

『正義のパトカー』は、いたずらや人のモノを奪ったりするジャイアンを懲らしめる程度の役割で収まるのならいいのですが、

 

 「家に帰った時に『ただいま』と言わなかった」

 「本屋さんでマンガの立ち読みをした」など、

そんなに悪事と呼べないような行動をした人にも、すべて一律で激しく取り締まってしまうのが、この道具の困りどころである。

 

 

 

 

もちろん、社会のマナーでいえば、挨拶のスルーや立ち読みは悪いことに違いないけど、

そこまできびしく取り締まってしまうと、もはや「しつけ」の域に入ってしまう。

 

「悪事を犯したすべての人間に対等に罰を与える」という点だけでいえば、

悪を裁く立場としてある意味公平だとはいえるけど、軽いウソをついただけで、頭にタンコブができるほどの制裁を加えるのは、ちょっとやりすぎではないかと。

 

 

 

そこまでちっちゃいところを取り締まりたいのなら、

『正義のパトカー』じゃなくて「しつけパトカー」に改名したらいいのに。

 

 

あれらの行動を見てしまうと、ドラえもんが『正義のパトカー』をなかなか出したがらなかった理由もわかります。

きっとドラえもんも、頭を警棒で叩かれた経験があるんでしょうね。

 

 

 

 

あと、基本的には「頭を警棒で叩く攻撃」をするのに、

帽子をかぶっている安雄に対しては、頭ではなくスネを叩く攻撃をしていたところも、

自分が『正義のパトカー』を、あまり絶対的な正義だと思いたくない理由のひとつです。

 

 

 

もしも『正義のパトカー』の攻撃方法が「警棒で叩く」しかないのなら、

どんなに悪いことをしても、甲冑を着ていれば『正義のパトカー』の攻撃を無効化できるかもしれない。

 

でも、今の時期に全身甲冑を着て生活をしていたら、

『正義のパトカー』に叩かれる以前に、夏の暑さにやられてしまう可能性のほうが高い。

 

 

 

暑さに苦しみながら日常生活を送るくらいだったら、悪いことをせずに生きたほうがずっとラクですね。

もしくは『正義のパトカー』をはじめから起動させないことが一番。

 

 

 

 

 

けっきょく『正義のパトカー』は、ジャイアンの尻アタックによって、あっさりと破壊されてしまっていた。

どうやらこの道具。攻撃力は高くても、耐久力はそんなになかったようです。

 

 

所詮、子供の悪事レベルだと、この程度の耐久力しかないのか?

社会の巨悪を叩けるような、もっとタフな仕様の『正義のパトカー』の登場を求む!!

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

22世紀で夏休み(アニメオリジナル)

2本目は2019年7月19日放映分の再放送。

22世紀に里帰りしたドラえもんは、セワシくんの夏休みの宿題を手伝うことにしたのですが・・・。

 

 

<関連リンク>


 

放映当時の感想については、上のリンクをご覧ください。

 

 

 

 

 

あと、これは本編と関係ない全くの余談ですが、

今回の感想記事を書くために「ドラえもん 22世紀で夏休み」でググったら、『なつもん! 20世紀の夏休み』の情報がいっぱいヒットしました。

 

このゲームのキャラクターデザイン、ヒョーゴノスケさんがやってるのか!(余談終了)

 

 

 

 

 

普段はのび太くんのお世話に忙しいドラえもんだけど、

帰省先の22世紀では特に何もすることが思いつかないのか、だいぶヒマそうにしていた。

 

 

ネットでよく見かける「ドラえもんの一日」では、ほぼニートみたいな生活を送っていたというのに。

あれもアニメや原作とは違う、いわゆる「方倉設定」というやつなんだろうか?

 

 

 

 

ドラえもんと、「ひみつ道具」に慣れ親しんでいる22世紀育ちのセワシくんが絡むと、

のび太くんの時にはあまり見られない、通好みなひみつ道具の応酬を見られるところがいい。

 

 

『キカイソダテール』『デラックスライト』『テレビとりもち』の活躍なんて、なかなかお目にかかれませんよ。

ドラえもん』の熱烈ファンだけにしかわからない、隠れた興奮ポイントである。

 

 

 

 

あと、『ハツメイカー』のくだりで「前にドラミから貰った」と、しっかり補足を入れていたところにも信頼が持てました。

このお話を書いた人は『ドラえもん』のことを知り尽くしている!

 

 

 

 

 

セワシくんとジャンボ(ジャイアンの子孫)とのロボットバトルは、たいへん白熱したものの、

ドラえもん『時限バカ弾』をくっつけたことによって、勝負の行方はウヤムヤのままに終わっていった。

 

 

ラストの決めポーズで「細い屁」を出すのが、わさドラ版『時限バカ弾』の特徴だ!

 

 

 

 

そしてこの話を見て、あらためて思いましたが、

やっぱり「笑い」の中からは、戦いなんてものは生まれないんですね。

 

地球上の人たちがみんな笑顔だったら、戦争もきっと起きないハズ。

世界のあちこちにいる権力者たちに、今回のエピソードを見せてあげたいところです。

 

 

 

でも、本当に世界の権力者に『22世紀で夏休み』を見せたら、

視聴後に「なんでロボットが屁をしてるの?」と逆質問を返されそうではあるけど。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

先日からはじまった『テレビ朝日 SUMMER STATION』内で開催中のアトラクション、

「ドラえもん 交響楽シアター ~TAP!SWIPE!オーケストラ!~」の様子をちょっとだけお届け。

 

 

これ、誰ひとり真面目に演奏しようとしなかったら、

曲が完成するハッピーエンドとはちがう、バッドエンドパターンが見れたりするのかな?

 

画面上のドラえもんがションボリする演出とかが入っててほしい。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は8月5日。

「『チャンスカメラ』で特ダネ写真を…」「ミニハウスでのりきる夏」の2本をお送りします。