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ドラえもん感想(手にとり望遠鏡&森は生きている[再])

 

 

 2020年8月29日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

手にとり望遠鏡(コミックス13巻収録)

のび太から奪ったヨーヨーで、

自身オリジナルのトリックジャイアン・エクストリーム・ギャラクシー・ショット(GEGS)」を魅せるジャイアン

 

ジャイアンの意外な特技を見たことで、ドラえもん視聴者の心はギュっと掴まれたとは思いますが、

自分のヨーヨーを取られてしまったのび太くんにとっては、たいへん迷惑極まりない話である。

 

 

 

 

いつものようにドラえもんに泣きついてきたのび太くんに対し、

ドラえもん「自分で取り返してきなよ!」と、あえて突き放す態度をとりますが、

「それができるなら苦労しないよ」とかなり情けない形で論破されてしまい、ドラえもんの突き放しモードはあっさり終了。

 

遠くからのものでも手に取ることができる道具『手にとり望遠鏡』で、ヨーヨーを取り返すことを提案するのでした。

 

 

 

『手にとり望遠鏡』は「覗くだけで遠くのものを獲れる」という仕様になっているので、

未来の世界で下着ドロボーなどの悪人がこの道具を悪用していないか心配になってきますが、

 

魚泥棒のネコを捕まえるつもりが、

間違ってそのネコを追いかけているおばさんを捕まえてしまったりと、使うにはそれなりに練習が必要な道具でもあった。

 

 

普段から練習を嫌い、持ち前のフィーリングのみで道具を使いこなすタイプののび太くんには不向きそうな道具ではある。

 

 

 

 

それでもなんとなくコツをつかんだことで、

あの時のび太くんからヨーヨーを奪った後、2人とも空き地から移動していたはずなのに、

何故かまた空き地に戻ってきたらしいジャイアンスネ夫から、ヨーヨーを取りかえすことに成功。

 

 

さらにのび太くんは、ヨーヨーを奪うだけでは物足りなかったのか、

『手にとり望遠鏡』でジャイアンスネ夫の衣服も根こそぎかっぱらうイタズラもオマケでおこなっていた。

 

 

ヨーヨーだけならまだしも、さすがにそれはオーバーキルっぽい気もしますが、

まあ、ジャイアン達がヨーヨーを取ったのがそもそもの原因なのでしょうがないってことなんでしょうかね。

 

彼らのシャツやズボンは奪ったけど、パンツだけは奪わなかったところに、のび太くんなりの武士の情けを感じました。

 

 

 

 

そして、のび太くんがヨーヨーを取り返した段階で、

『手にとり望遠鏡』原作全8ページ中の7ページまでの展開を消化してしまっているので、

 

後半からはアニメオリジナルの展開として、

のび太くんが『手にとり望遠鏡』でドロボウを捕まえる新たなミッションが発生だ!

 

 

 

学校の屋上からドロボウの居場所を探しつつ、あわよくば身柄を拘束しちゃおうとも考えていたのび太くん。

 

しかし、まだまだ道具の扱いは不慣れなようで、

ドロボウを捕まえるつもりが追いかけていたお巡りさんや、すぐ近くにいた郵便局に行きたいおじいちゃんを捕まえてしまったりと、あまり思うようにはいきません。

 

 

 

ただ、その不手際をフォローするかのごとく、

間違えて捕まえてしまったお巡りさんをドロボウのいる場所へ直接送り届けたり

『手にとり望遠鏡』を覗きながらドロボウをヨーヨーで遠隔攻撃するなど、原作にもなかった道具の使い方を次々に開発していったのび太くんはやっぱりスゴい。

 

 

『手にとり望遠鏡』は、何か遠くのモノを取るくらいにしか使えないとばかり思っていましたが、

今回のように、やろうと思えば、遠くの場所への移動や遠隔での攻撃にもつかえるんですね。

 

のび太くんは本当にひみつ道具の使い方の応用がうまい。

 

 

 

あと、自分がドロボウの立場になったら、

『手にとり望遠鏡』の死角になりそうな屋内などに隠れようと思いました。

 

急に周囲の人がいなくなったりしたときは『手にとり望遠鏡』を持つ誰かに狙われている証拠だ!

 

 

 

 

原作要素である「ヨーヨー」を「ドロボウの攻撃手段」としてアニメオリジナル展開にうまく組み込んでいるのも、

このお話の評価できるポイントのひとつだったりするのですが、

 

そのヨーヨー攻撃がアダとなり、

今度はのび太くんがドロボウのいる場所まで引っ張られてしまう事態が発生。

 

 

 

遠隔から攻撃するなら、ターゲットに居場所を辿られる危険のあるヨーヨーよりも、

なるべく証拠も残らなさそうで、射程距離のある銀玉鉄砲とかにしておくべきだった!

 

でも、ピストルで犯人を狙っちゃったらスナイパーとあんまり変わらないか。

『手にとり望遠鏡』を使うまでもない、単なる既存の職種だ。

 

 

 

 

誰かの助けを求めて『手にとり望遠鏡』を覗きこみ続けるも、

前方不注意で足を踏み外してしまい、ドロボウとともに土手を転がり落ちてしまうのび太くん。

 

 

これが、映画『転校生』の世界だったら、

ドロボウとのび太くんの心が入れ替わってそうなシチュエーションでしたが、

 

 

幸いにも、ここは『ドラえもん』の世界だったので、

のび太くんが『手にとり望遠鏡』を覗き込みながら無我夢中で掴んだ、ジャイアンや魚泥棒ネコ、ドラえもんにお巡りさんなどをいっぺんに連れてきてしまい、

なんやかんやでドロボウを物量作戦で捕まえることができました・・・という成果をあげる形となりました。

 

 

 

終盤でこのお話のオールスターを大集結させるなら、

ついでに郵便局を探していたおじいちゃんも掴んで、土手から転がり落としていたら面白くなりそうだったんですがねえ。

 

でも、さすがにおじいちゃんの年齢のことも考えたらムチャな話か。

テレビを見ている人からのクレームも来ちゃいそうですし。

 

 

 

ドロボウの人もけっきょく捕まってしまいましたが、

のび太くんが土手から落ちそうになった時に「おい、坊主!」と手を差し伸べてくれたところを見るに、そんなに悪い人でもなかったような気がします。

 

人間って、こういう場面で性根の良し悪しが露わになるところがいいですよね。

 

 

 

 

こうして犯人逮捕に貢献したことで警察から表彰状も貰い、パパとママからも褒められたのび太くん。

 

「みんなから褒められてスターにでもなった気分だ。お星さまもまるで僕を祝福してくれているみたい」と、

 『手にとり望遠鏡』で夜空の星に思わず手を伸ばしてしまい、うっかり本物の星を持ってきてしまうというドジを起こしてしまうのでした。

 

 

 

まあ、それでも、

のび太くんが持ってきてしてしまったのが、直径3メートルくらいの星(目測)でよかったと言うほかない。

これで直径20メートルくらいの星を持ってきてしまっていたら、野比家ごと潰れていた可能性があります。

 

 

 

そういえば、劇中でお巡りさんも言ってたけど、

今回ののび太くんのドロボウ逮捕も「ホシを上げる」ということで、オチの「星」にひっかけていたのだろうか?

オチから逆算してシナリオをつくるのも、結構楽しそうだ。

 

 

もしかして、最初にジャイアンがやっていたジャイアン・エクストリーム・ギャラクシー・ショット(GEGS)」も、

「ギャラクシー(宇宙)」という点で、オチに関連している・・・?

 

 

 

そんなわけで、今週の一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

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森は生きている(コミックス26巻収録)

2本目は2017年8月25日放送分の再放送。

全てがイヤになって裏山にこもってしまったのび太くんのために、ドラえもんが取った行動とは・・・?

 

 

 

なお、このお話を見て感じたことや、

ちゃんとした感想は本放送時にだいたい書いてしまっているので、

ここから先はいつものようにどうでもいいことだけを語っていこうと思います。

 

 

 

 

『森は生きている』は原作のなかでも「感動作」として、よく名前の挙がる作品のひとつであり、

じっさい、今回のアニメもいいお話ではあるのですが、

 

今回のお話が夏休み最後の週に放送されたのは、テレビを見ている子供たちに何かしらのメッセージを送っているように感じてしょうがない。

のび太くんも頑張るんだから、みんなも月曜日からは学校にいこうね」といった感じのアレだ。

 

 

 

もしも自分が夏休み中の小学生で、

来週から学校が始まるときに今回のお話を見ていたら、サザエさん症候群の夏休みバージョンみたいなものに襲われて相当ヘコんでいたと思う。

 

べつに学校行きたくないわけじゃないけど、

夏休みが終わる直前になると、そういう感情になる事ってよくありますよね。ないですか?

 

 

 

あと、ドラえもんが語っていた、

  「食べて生きているだけでいいのか!?」

  「こんなことを続けてたら君は必ずだめになるぞ!」

  「そりゃ毎日いいことばかりじゃないかもしれない。でも、嫌なことばかりでもないだろう?」

 

などの一連の発言は、夏休みが終わる子供たちだけじゃなく、

一年中夏休み状態を過ごしているニートに対してもかなり効きそうなフレーズであった。

 

 

ニートの人に『森は生きている』を見せたら、どういう感情を抱くのかをチェックしてみたい。

 

 

 

 

 

今回、のび太くんはドラえもんの説得によって山を下りることとなりましたが、

 

けっきょく自分の生き方は自分で決めるものなんですから、

個人的には、山で一生好きに暮らすのもそれはそれで素晴らしい生き方なんじゃないかとは思っています。

 

誰にも迷惑をかけず、好きなだけ寝て好きなだけ木の実を食べて暮らす毎日はちょっとだけ羨ましい。

 

 

まあ、あとはその生活に対して、後悔しないまま一生を終えられるかどうかですね。

50才過ぎていきなり後悔しても地獄になるだけなので、死ぬまで世捨て人でやっていける覚悟のある人間しか、山の中生活をやってはいけない。

 

 

 

 

ついでにここまでの文章と全く関係のない話をしますが、

『心の土』を使えばどんな山とも友達になれそうなので、自分は富士山やエベレストといった最高峰の山に『心の土』を使ってみたいです。

 

 

富士山と心を通わせることができたら、最強だと思っています。

何が「最強」なのかは知りませんが・・・。

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

www.youtube.com

 

今週は次回予告の後に「『のび太の新恐竜』スペシャル映像(ジル編)」が流れました。

 

謎の人物・ジルの正体(CV:木村拓哉)とはいったい・・・?

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は9月5日で、いつもより30分早い午後4時半からの放送。

『50周年だよ!ドラえもん誕生日スペシャル!』として、「ウルトラミキサー」「ムードもりあげ楽団」「のび太の恐竜」の3本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(手足につけるミニ頭&ドラかぐや、月に帰る!?[再])

次回の感想:ドラえもん感想(50周年誕生日1時間SP・ウルトラミキサー&ムードもりあげ楽団&のび太の恐竜)

 

 

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