2022年12月17日放送分 ネタバレ注意!
うちでのデパート(コミックス23巻収録)
お母さんとのチャンネル争いに負け、アニメが見られなくてションボリしているしずかちゃんのために、
自分の家へ招き入れて、家のテレビを貸してあげることにしたのび太くん。
しかし、自宅のテレビ前には、野球中継に熱中する自分の父親の姿があったのでした。
親父を説得しようにも、「ダメ!」「いま面白いところなんだ!」の一点張り。
しずかちゃんにテレビを見せたことが、自分の息子の結婚に繋がるかもしれないんだから、ちょっとくらいはチャンネルを譲ってやってもいいのに。
のび太のパパは、そんなにウチモト選手の打席のゆくえが気になるのか?
たしかに、ホームランを打ちそうな名前はしていたけども。
今週の一本目は、そんな「テレビが見れない」という出だしから始まったわけですが、
いまの時代は、スマホから地上波テレビ放送を見れたりもしますし、
アニメ番組も見逃し配信をやっていたりするので、
原作通りの展開だからしょうがないとはいえ、
「ママにテレビのチャンネル権を奪われて悲しい件(くだり)」は、少し前時代的なシチュエーションではありますわな。
アニメ『ドラえもん』も、今年10月から「TVer」等で見逃し配信をはじめたおかげで、
たとえ自宅にテレビがない人でも、誰もが好きな時間に『ドラえもん』を視聴することができるようになりましたよ!(宣伝)
そんなわけで、自分の親父がチャンネル権をゆずらないばっかりに、
「しずかちゃんを家に呼べるチャンス」をスネ夫に奪われ、のび太くんは心底ガッカリ。
あまりの悔しさで、ドラえもんに「大型テレビ出して!」とムチャクチャなことを言ってしまう始末である。
頼りにしていたドラえもんからも「(大型テレビは)ないよ」とそっけない返事を返され、のび太くんはダブルショックだ!
まあ厳密にいえば、ドラえもんも「大型テレビ」を持っているっちゃ持っているけど、
ここでそれを出すと、この後に登場する『うちでのデパート』を取り出すキッカケがなくなってしまうので、今回のところはお引き取り願いましょう。
『うちでのデパート』は、10円を入れれば、
大型テレビだろうが、ロケットだろうが、なんでも出してくれる夢の機械!
ただし「10円」なので、ものすごい小っちゃいサイズのものしか出してくれません。
同じ10円なら、ちゃんとしたサイズでどんなものでも出してくれる『十円なんでもストア』を使ったほうが良さそうではあるけど、
『十円なんでもストア』は「何でも10円で出してくれるかわりに、あの付属の『かんばん用紙』がめちゃくちゃ高いのではないか?」と、個人的にはニラんでいる。
プリンターは本体価格こそ安いけど「インク代」で儲けを出しているのと、同じ理屈です。
『うちでのデパート』だって「モノを大きく見る用」としてついてくる、
あのピンク色のメガネが、実はめちゃくちゃ高かったりする可能性があるぞ。
「どんなものでもミニサイズになってしまうところ」が、『うちでのデパート』のキモなのですが、
仮に、通常価格が10円の「うまい棒」を出したとしても、ミニサイズの「うまい棒」が出てきてしまうだろうか?
出したモノの通常の価格が高ければ高いほど、
それに比例して『うちでのデパート』から出てくる時のサイズも、どんどん小っちゃくなっていくシステムだったら面白そうではある。
開発費だけでもウン億円しそうな「宇宙ロケット」であれば、原子核なみの小ささになっていてほしい。
そもそも、スネ吉兄さんみたいにジオラマ作りが好きな人などにとっては、
「商品がミニサイズでしか出てこない仕様」が、まったくマイナスに感じない人もたくさんいそうです。
むしろ10円さえ払えば、色んなもののミニチュアが出せることに喜んでいるんでしょうな。
ピリカ星に『うちでのデパート』を持っていったら、
それこそ、本物の福の神みたいな扱いをしてくれるんじゃないかと思ってみたり。
そして、今回のアニメではジャイアンの手によって、
『うちでのデパート』から、カレーにピザ、寿司、カツ丼などのごちそうが出現。
どうやらこの道具は、ミニサイズながら食べ物も出せるらしい。
ジャイアンは食べてもまったく腹が膨らまないことに怒っていたけど、うまくやればダイエットにも使えそうですね。
相手が何も知らずにあのメガネをつけていれば、
バトル漫画みたいに「壁(かべ)」を具現化させて、追っ手から逃げるツールとして使用することも可能だぞ!
物語の終盤では『うちでのデパート』をつかって、自宅を高級美術品だらけの家にしていたのび太くん。
これでもかと並ぶ有名絵画の数々に、自分の部屋もプラネタリウムで満点の星空に・・・。
家具がじつはミニサイズであることがバレなければ、相手をアッと言わせることも容易い!
前から狙っていた女の子を家に誘うチャンスができたけど、
自宅がボロアパートで恥ずかしい・・・なんて男性諸氏は『うちでのデパート』を使ってみてはいかがでしょうか。
でも、劇中ののび太くんのように、調度品がすべてミニチュアなことがバレたら、
女の子から、あっという間に嫌われるリスクはありますけどね。
相手が不意に座ったりしないよう、部屋にソファ類は置かないことをおススメします。
のび太くんのインチキがすべてバレる前に、
自分のプライドが傷つけられて悔しくなったスネ夫が勝手に涙目敗走してくれたのは、本当に運がよかった。
あの後のスネ夫くん。
のび太に負けたくない一心で、ワケのわからない高級家具を爆買いしていそうだ。
骨川家も資産が無限にあるわけでは無いと思うので、
バックにドラえもんがいる人間相手に、勝ち目のないマウンティングを取るのはほどほどにしておいた方が身のためですよ。
というわけで、1本目の感想はここまで。
●ドラドラニュース●
2本目のお話がはじまる前に、ドラえもん自らのアナウンスで、
「ドラえもん大みそかスペシャル」の過去エピソードが『TVer』で配信中との告知がありました。
<関連リンク>
くわしくは、上記のサイトをご覧ください。
なんでもバイキング(アニメオリジナル)
2本目は、2018年1月19日放送分の再放送。
詳細な感想を見たい方は、リンク先から当時の感想記事をご覧ください。
『なんでもバイキング』さえあれば、「バイキング」のようになんでも「○○し放題」ができるぞ!
そもそも「食べ放題」の意味を持つ『バイキング』は和製英語であり、
北欧の海賊・ヴァイキングが色んなモノを食べまくっていたというワケではなく、
その昔「食べ放題」のシステムをはじめようとした帝国ホテルの人が、彼らにちなんだ名前を付けたことが、全てのはじまりらしい。
ドラえもんが「バイキング」の由来を語ろうとして、途中でヤメていたのも、
「あ、これ話が長くなっちゃいそうだし、話したところで、のび太くんには絶対理解できないだろうな」と思ったからなのかもしれません。
長年の付き合いだからこそ、相手の知能レベルも把握しているのである。
ちなみに『ドラえもん』で「バイキング」といえば、
映画『のび太のパラレル西遊記』の中で、ドラえもんがプレイしていたゲームのタイトルのことを指します。
あのゲーム、プレイアブルキャラであるドラえもんの格好以外は、
「バイキング」とまったく関係なさそうだったけど、なんであんなタイトルをつけたんだろう?
『バイキング(ゲームのほう)』が、スーパーマリオブラザースみたいなゲームだったことを考えるに、
「マリオといえばヒゲ」「ヒゲといえばバイキング」みたいな連想で、あのタイトルを付けちゃった可能性は大いにありますね・・・。
ありがとう、ドラキング!(by ピーチ姫)
仕様上、10回しか使えないとはいえ、
どんなものでも食べ放題・遊び放題になる『なんでもバイキング』は、まさに夢のような道具だといえましょう。
学芸会や安いコントのような「船のセット」を着けなければいけないので、
『なんでもバイキング』を人前で使う時はかなり恥ずかしいことを除けば、まさに完璧な道具です。
放映当時、『なんでもバイキング』を恥ずかしそうに着こなすしずかちゃんの姿に、
思わずニヤリとしてしまうマニアック視聴者も多かったとか多くなかったとか。
『なんでもバイキング』を使いたいけど、人前には出たくない。
人前に出ないと『なんでもバイキング』は使えない。
この道具はなかなかうまいことできているんだなあと、思わず感心しました。
みなさんも「『なんでもバイキング』をつけたまま人前に出るのは恥ずかしい」と思えるくらいの心は持ちましょう。
といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。
●ドラドラニュース●
今週のエンディングは「Ding! Dong! クリスマスの魔法」。
過去のクリスマス回の名場面を集めた、特別映像とともにお送りだ!
でも、こんなクリスマス仕様のエンディングを流すなら、
放送日が一番クリスマスに近い、来週(12/24)の方がよかったのでは?
来週のエンディング、なにか他に流したいものでもあったりするのかな。
■次回予告■
次回の放送は、12月24日。
「ろくろでハッピークリスマス」「空とぶドラミ!?ミニ熱気球」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(リフトストック&バトンタッチでおまかせ!自動返送荷札&マリオネッター)