SHIINBLOG

ドラえもん感想(ろくろでハッピークリスマス&空とぶドラミ!?ミニ熱気球)

 

 2022年12月24日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

ろくろでハッピークリスマス(アニメオリジナル)

今週の一本目は、時候ネタ・クリスマス回!

のび太くんがクリスマス会のために、モノの形を自在に変えられる『じざいろくろ』「世界に一つしかない」クリスマスプレゼントを作っていくぞ!

 

 

 

今回行われるクリスマス会は、同じクラスの友達たちの間で行われるイベントなため、

プレゼント交換に出す贈り物の予算は「おこづかいの範疇で出せる範囲で」と決められていたのですが、

 

そのクリスマス会の主催も務めるスネ夫くんは、

「僕のお小遣いなら、あと3つは買える」と理由をつけて、見るからに高そうな「シリアルナンバー入りのテディベア」を用意。

 

 

予算の関係で「手作りのお菓子」や「文房具屋の売れ残り」など、皆がささやかな形でのプレゼントを贈る中、

ひとりだけ、女子ウケ間違い無しな豪華プレゼントを準備していたスネ夫くんはさすがであった。

 

 

 

 

テディベアが「シリアルナンバー付き」であることを強調して、

「このプレゼントは『世界に一つだけしかない』アピール」をしていたところも、じつにスネ夫くんらしい。

 

 

 

テレビを見ている人にとっては、スネ夫くんの行為はズルく感じるかもしれないけど、

運営側は「(プレゼントの値段は)自分のお小遣いから出せる範疇」と言っていただけで、価格の指定まではしていませんでしたからね。

 

 

自分のお小遣いから出せるなら、べつに100万円相当のクリスマスプレゼントを贈ってもよかった。

くやしいけれど、これは完全にルールの中でうまくプレイングをした、スネ夫くんの作戦勝ちです。

 

 

 

 

 

そんなスネ夫くんの「世界に一つだけのプレゼント」に対抗するべく、

のび太くんが『じざいろくろ』でつくったのは、『「く」の字に曲がった筆箱(缶ペン)』。

 

 

 

 

(※イラストで再現。ほぼこんな感じです。)

 

 

 

しょうじき、こんなん貰ってうれしいか?という不安はありましたが、

実際にこのプレゼントをゲットしたはる夫くんは、筆箱の奇特なフォルムをたいへん面白がってくれていたようなので、まあ、良しとしましょう。

 

 

 

たしかに、大人の自分がコレをもらっても、そんなにうれしくは無いけど、

小学生の頃の自分が『Uの字曲がり筆箱』を貰ったら、けっこう喜んでそうな気がする。

 

小学生男子は、こういう面白要素のある文房具、大大大好きですからね。

 

 

 

おそらく、のび太くん自身はシンプルに「自分が欲しいもの」を作っちゃっただけだとは思いますが、

結果的に「自分と同年代の男の子が好きそうなプレゼントを作り上げたこと」が、いい方向に転ぶ結果となりました。

 

 

あの曲がり筆箱、しずかちゃんのような「女子グループ」に当たってたらどうなってたんだろう?

 

 

 

 

 

ちなみに、スネ夫くんがお小遣いで買った、

「シリアルナンバー入りのテディベア」はのび太くんに当選し、

 

スネ夫くんは、ジャイアン提供のジャイアンディナーショウのチケット」をいただくこととなりました。

 

 

 

スネ夫くんから貰ったテディベア。

おばあちゃんとの思い出のテディベアとともに、末永く大切にしてください。

 

 

 

 

 

そしてスネ夫くんに関しては、「お気の毒でしたね」という言葉をかける以外にないですが、

 

幸いにも、ディナーショウの料理はジャイアン調理のものではなく、

スネ夫たちが用意するシステムになっていたので、とりあえず、マズい料理を強制的に食わされる・・・なんて心配はなさそう。

 

 

 

ジャイアンが歌う気を失くすくらいにお腹いっぱいにさせるとか、

料理の出し方をうまくやれば、歌を回避することだってできるかもしれないぞ。

 

キッズアニメにはそぐわないやり方だけど、ジャイアンの食べる料理の中にコッソリと「睡○薬」を仕込んで、

ディナーショウの本番がはじまるまえに眠らせてしまうのもアリかと。

 

 

 

 

 

『じざいろくろ』の存在を知ったジャイアンたちは、

パーティで用意されたクリスマスディナーを自分たちの好きな形にする遊びを展開しはじめる。

 

げんこつハンバーグを3つ重ねてくっつければ「マンガ肉」に成形できるし、

ピザも細長ーく伸ばせば「ピザの斜塔」になるぞ!(by スネ夫の発言)

 

 

 

 

それにしても『じざいろくろ』で形を変えると、食べ物の体積が元の数倍になるパターンがあるの、なんか怖いぞ。

 

『じざいろくろ』で食べ物に何かしらの効果を与えると重大なバグが発生して、おのずと体積もデッカくなってしまうのだろうか?

なんとなく「遺伝子組み換え食品」というワードを思い出してしまう。

 

 

 

 

 

そして最後は、普通のチョコケーキを『ブッシュ・ド・ノエル』にしようとした結果、

チョコケーキが「柳(やなぎ)の木」そっくりになり、スネ夫がろくろ首になるという、空前絶後のオチを迎えていた。

 

 

 

いやいや、いくらなんでも、そうはならんやろ。

でも、実際にそうなってしまった。

 

 

「よくあるクリスマス回かな?」と思って見ていたら、

まさかお話のクライマックスで「ろくろ」と「ろくろ首」をかけたダジャレオチが待っているとは、誰が想像できたことか。

 

 

 

いくらなんでも、クリスマスと関係なさすぎるオチですし。

洋風と和風。夏のイベントと冬のイベント。

 

 

 

 

 

今回に限らず、オリジナル脚本における、アニメ『ドラえもん』のクリスマスエピソードは、

だいぶクセの強い内容のものが多く生まれてしまっている気がします。

 

 

 

ふだんは「クリスマス」と、ほとんど関係のない作品で、

一定レベル以上のクリスマスエピソードを毎年つくり続けるのは大変なこと。

 

せっかくなら、視聴者が喜んでくれるような「インパクトのあるお話」をつくろうと、

脚本家のみなさんも、だいぶ頭をひねっているのかもしれません。

 

 

 

まさか、ストーリーを生み出そうと頭をひねりすぎたことで、

「頭をひねる」→「ろくろ」という、驚異の発想が生まれてしまったとか・・・?

 

 

 

 

 

というわけで、一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

空とぶドラミ!?ミニ熱気球(コミックス40巻収録)

2本目はドラミちゃんの『ミニ熱気球』で、しずかちゃんのブローチを届けに行くお話。

自分の足で直接持っていったほうが100倍早いのは明らかだけど、のび太くんだって、熱気球を飛ばしてみたかったんだからしょうがない!

 

 

おそらく、実際に乗ったことは無いハズなのに、

あたかも熱気球に乗った経験があるかのように語るスネ夫くんの姿も楽しめる一篇でもあります。

 

 

 

 

ちなみに、2022年現在、一般人も乗れる「商用の飛行船」はドイツにしかないらしいので、

彼の発言がすべて本当だとするなら、スネ夫くんはドイツ旅行の際に飛行船に乗ったということになる。

 

 

そして、スネ夫くんの語る「飛行船に乗った時」の回想シーンでは、

思いっきりエッフェル塔が登場していたけど、これは一体どういうことなんだろう?

 

 

 

 

 

タケコプター』をはじめ、22世紀には空を飛べる道具が山ほどあるというのに、

ドラミちゃんが、飛行手段としては、かなりのローテクである「熱気球」を所持しているというのは、なかなか不思議な感じがする。

 

 

しかも、自らの姿をデザインした、オーダーメイドの熱気球を持っているというのは、

人並み以上に熱気球にのめり込んでいる証拠ですよ。

 

 

 

もしも自分が、おのれの顔面を模した熱気球をタダで作ってもらえるとしても、

伊藤潤二先生の『首吊り気球』みたいなビジュアルの物体ができてしまいそうなので、あまり欲しくはない。

 

 

ドラミちゃんの、熱気球に対する想いはかなりのモノだと推測できます。

 

 

 

 

そういえば、ドラえもんも『のび太の月面探査記』で自分モチーフの熱気球を飛ばしていたけど、

もしかして22世紀では、マイ熱気球を持つのがブームだったりするんだろうか?

 

 

未来の世界は、SDGsな乗り物が再評価されているのかもしれない。

 

 

 

 

 

このお話でのジャイアンスネ夫は、のび太くんが飛ばす『ミニ熱気球』のジャマをしまくっていた。

飛行船の操縦者であるスネ夫ですら知らなかった「SPモード」で、正面衝突スレスレの煽り運転をしてくるほどの、ジャマーっぷりだ!

 

 

 

飛行船の中から、戦闘に特化した(?)飛行機が出てくる「SPモード」は、

映画『のび太と空の理想郷』に出てくる飛行船「タイム・ツェッペリンと同じシステムのように見える。

 

まだ予告編でしか、タイム・ツェッペリンの動く姿を見ていませんが、

映画では、あのタイムワープ機能付き飛行船も、こんな感じでバトルモードに切り替わったりするんでしょうかね。

 

 

 

 

 

はじめの頃はドラえもんにやられっぱなしだったジャイアンスネ夫が、

お互いの知恵と勇気を駆使して、彼らに対抗していく展開は、後期の『ドラえもん』でよく見られる光景である。

 

 

そりゃジャイアン達だって、自分の力だけじゃ勝てないからといって、

いつもドラえもんに助けてもらっているのび太くんのことが気に食わなくなるのは当たり前ですわな。

 

 

 

 

でも今回は、いつもと違って、あの熱気球の持ち主がドラミちゃんであり、

のび太くん達が「しずかちゃんがのび太くんの家に忘れていったブローチ」を届けに行っている最中だということを知らず、

ジャイアンスネ夫が『ミニ熱気球』に攻撃を仕掛けてしまったのは、ちょっとマズかった。

 

 

 

もしも、ジャイアン達があの『ミニ熱気球』を墜落させたことで、

ドラミちゃんとしずかちゃんを怒らせてしまった場合、想像しただけでも恐ろしいことが起こりそうな気がする。

 

 

少なくとも、怒ったドラミ&しずかちゃんに、ジャイアンスネ夫が勝てるビジョンが全く見えません。

そしてジャイアン達と同じく、ドラミちゃんの『ミニ熱気球』を壊しちゃったドラえもんのび太くんも一緒になって怒られていそうだ。

 

 

 

 

やっぱり、他人の大切なモノは、風まかせな乗り物を使うのではなく、

どんなにつまらなかろうと、自分の手で運ぶのが一番正確かつ、安全な手段でしょう。

 

 

うっかり『ミニ熱気球』を見失いでもして、誰かに怒られるよりかはずっとマシだ!

 

 

 

 

といったところで、今週のドラえもん感想は以上です。

 

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

2本目のお話の途中で『のび太と空の理想郷』の主題歌を務める「NiziU」の皆さんがVTR出演。

映画の予告編のほうも、テレビ初公開となりました。

 

 

 

www.youtube.com

 

 

 

今年の映画ドラえもんの主題歌に「NiziU」が起用されたのはちょっと意外だったけど、

『のび太の宇宙漂流記』の主題歌をSPEEDが務めた時と同じ流れだと思えば、まあそんなに違和感はないかと。

 

 

 

 

 

 

そして、番組の構成だけで「ドラドラMiniシアター」の放送が有るか無いかが、だんだんとわかるようになってきました。

(※今週も「ドラドラMiniシアター」の放送はありませんでした)

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は12月31日。

「今年の失敗今年のうちに」「天の川鉄道の夜」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(うちでのデパート&なんでもバイキング[再])

次回の感想:ドラえもん感想(大みそか1時間SP・今年の失敗今年のうちに&天の川鉄道の夜[再])