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ドラえもん感想(ネズミ年だよ!ドラえもん&出てくる出てくるお年玉)

 

2019年12月28日放送分  ネタバレ注意!

 

 

ネズミ年だよ!ドラえもんドラえもんプラス5巻収録)

先週のクリスマススペシャルに引き続き、2019年最後の放送となる今回は年忘れスペシャル!

一足早い正月回をお届けするぞ!

 

 

 

というわけで1本目は、来年の干支・ねずみ年にまつわるお話。

 

今回アニメ化された『「スパルタ式にが手こくふく錠」と「にが手タッチバトン」』は、12年前のねずみ年の頃にもアニメ化されていた作品である。

偶然なのか、12年前のサブタイトルも今回のサブタイトルとちょっと似ている。

 

12年に1度のペースでアニメ化される原作というのも、なかなか貴重な気がします。

この調子だと、次にこの話がアニメ化されるのは2032年頃になるんだろうか?

 

 

 

ドラえもんのネズミ嫌いを

「苦手なんて努力でなんとかなる」「自分を甘やかすな」と上から目線で語っていたのび太くんでしたが、

 

『にが手タッチバトン』で、

苦手なものがより一層苦手になってしまう『スパルタ式にが手こくふく錠』の効果をうつされてしまった結果、

来年の干支・ネズミがいっぱい描かれたお正月の商店街を舞台に、のび太くんが勝手にパニックへと陥っていく!

 

 

今回ののび太くんはちょっとかわいそうに見えますが、

そもそもドラえもんがネズミを嫌いになった理由「自分の耳をかじられたことがトラウマになっている」ということが頭の中にあれば、

「ネズミ嫌いは努力と根性でなおせ」みたいな言葉、ぜったいに出てこなかったはずだ。

 

 

今回ののび太くんは自分の発言や行動でああなってしまったので、まさに因果応報としかいえないでしょう。

人のトラウマをいじるのは、本当によくないことです。

 

 

 

原作では「ネズミのイラスト」「生まれがねずみ年の人」や「名前が根住(ねずみ)さんの人」に怖がるくらいでしたが、

今回のアニメでは「中学生」「中華料理」など、「チュー」と読めるものにも反応してしまったりと、道具の効果がさらにパワーアップ(?)していた。

 

この状態ののび太くんが、

「中華料理をたべたあとの中国人の中学生同士が中尊寺金色堂の前でチューをしている現場」を目撃したら、きっと卒倒してしまうんでしょうなあ。

『スパルタ式にが手こくふく錠』は、スパイの拷問にも使えそうだ。

 

 

 

そして、大のネズミ嫌いがゆえに、

ネズミを見ただけで『銀河はかいばくだん』なる謎の上位互換道具を取り出していたドラえもんでしたが、

これまた道具の効果でネズミがキライではなくなった反動によって、なぜかネズミと愛情をはぐくむようになっていました。

 

ずっと「ドラえもん=大のネズミ嫌い」のイメージでやってきていたので、

今回の「ネズミと仲良くするドラえもんの姿」は、かなりのインパクトがあったぞ!

 

 

 

ネットでも「ドラえもんとネズミが和解」というニュースが3000リツイートされるほどの話題になっていたので、

今後も、これまでのキャラクターのイメージを上手に使ったお話を積極的にやっていったほうがいいのかもしれません。

 

2019年だと、ジャイアンが日本語ラップを歌う回がネットでも話題になっていたので、2020年のドラえもんはそういったキャラクターの意外性でも、世間の注目を惹きつけていきたいです。

 

 

でも、あんまりキャラに頼ったお話をやりすぎると、

逆に従来のファンが離れていってしまう恐れもあるので、そこらへんはアニメスタッフのみなさんのことを信じることにします。

 

 

ドラえもんのネズミ嫌いが無事(?)に治ったところで、1本目のお話はおしまい。

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

毎週恒例となったLINEアイキャッチのコーナー。

のび太君たちが餅つきをしていたら、上からドラえもん型の巨大鏡もちが落ちてくるという内容でした。お正月を意識していますね。

「スネ夫としげお」と違ってこのコーナーは公式配信もなさそうなので、来年からはこのアイキャッチの感想も語っていくことにしましょう。

 

 

 

 

出てくる出てくるお年玉(コミックス20巻収録)

来年の放送が1月11日からなので、2本目も一足早いお正月回だ!

3種類の『お年玉ぶくろ』をつかって、のび太くんは新年早々大金を得ることができるのか!?

 

 

ジャイアンスネ夫のび太の3人が、

自分たちがもらったお年玉の金額を発表しあうやけに生々しいシーンから物語がはじまる。

どうやらのび太くんは、ジャイアンスネ夫が聞いてびっくりするくらいにお年玉の金額が少ないそうです。

 

パパの「子供のうちから無駄遣いを覚えさせないよう、あえてお年玉を少なくしている」という教育方針はりっぱですが、

「それってただ単にお金がないことをごまかすための言い訳なのでは?」という疑惑も同時に浮かんできてしまうのがつらいところだ。

自分がのび太くんだったら、絶対にそう思ってるよ。

 

でも、遠い未来では今年のお年玉が50円だった人もいるので、それに比べたらまだ恵まれているほうだと思うしかない。

 

 

 

人に親切をして「ありがとう」と言われたらお金が出る

『ごほうび型』の「お年玉ぶくろ(うめ)」

 

怒られたり痛い目にあったりするとお金が出る

『なぐさめ型』の「お年玉ぶくろ(まつ)」

 

とにかく無駄をはぶいて節約にはげむとお金が出る

『節約型』の「お年玉ぶくろ(うめ)」

 

 

のび太くんは、この3つの『お年玉ぶくろ』の中から、

「今の自分の状況に合わせて一番お金が稼げそうなもの」を毎回セレクトしていましたが、

どれかひとつを選ぶよりも、はじめから3ついっぺんに所持していたほうが効率がいいんじゃないか?と思えてしょうがない。

 

 

3ついっぺん所持なら、どんな状況に陥ってもお金が入ってくるので都合が良い気もするんですが、

やっぱり、これは意地汚すぎる発想なんでしょうかね。

ただ単純に、3ついっぺんに所持したところで漫画の展開的に全くおもしろくなさそうという問題もあるか。

 

 

 

『なぐさめ型』は怒られ目的で世間に迷惑をかける人がいそうなので、出てくる金額は微々たるものであってほしい。

もしくは自発的に怒られに行った場合はノーカウントにするとか。

 

 

ドラえもんによると、「お年玉ぶくろ(まつ)」は半年入院するほどの痛い目にあっても11284円しか出てこないらしい。

半年間の入院費すら賄えなさそうな金額しか出ないのも、前述の理由を考慮してのことなのかもしれません。

 

どうでもいいけど、半年入院した人の金額が原作より1万円も上乗せされていたのはどうしてなんだろう?

 

 

あと、

のび太くんが自分の頭を強くたたいた時」が1円、

のび太くんが尻をハンマーで思い切り叩かれた時」が37円だったのに対し、

ドラえもんが上から落ちてきたのび太くんにぶつかった時」は150円ももらえていたのが、どうもひっかかる。

 

単純計算で、あのぶつかり方のダメージがセルフげんこつの150倍も痛いとはどうやっても思えないぞ。

もしかしたら『お年玉ふくろ(まつ)』の査定は、人によって違ってくるんだろうか?

ドラえもんのび太くんに比べて、痛がりな性格だったのかもしれない。

 

 

 

『ごほうび型』『なぐさめ型』の使用をあきらめたのび太くんは、

『節約型』でせっせとお金をかせぐことに。

 

「使用済みティッシュを広げて乾かして再利用」「家じゅうの蛍光灯をはずす」などの原作にもあった節約術のほか、

 

今回は、

「トイレの水道代がもったいないからスネ夫の家に行く(ついでにおやつもいただく)」

「ゲームを買うお金がもったいないからジャイアンの家に行く」などの節約術も実践。

 

さすがに原作の「トイレの水道代がもったいないから庭でおしっこをする節約術」は、今のコンプライアンスではばかられたようだ。

 

 

 

さらにスネ夫くんの家では、

食べきれなかったおやつを水筒と重箱に入れて持って帰るというあらかじめアンテナ』の回みたいな行為をしたり、

 

ジャイアンがゲームを使わせてくれないので、

その隣に座ってゲームをやってるフリをして、ゲームやりたい欲を満たす・・・など、

もはや『つるピカハゲ丸』で紹介されててもおかしくないような節約術を披露し続けたのび太くん。

 

やっぱり、人間セコくなってしまうと、行動もセコくなってしまうんですね。

 

 

ジャイアンジャイアンで、

自分の隣でエアゲームをされるくらいだったら、素直に対戦プレイで遊んだほうが気が散らなくていいと思うのに、

それでも最後までのび太にゲームを貸さなかったところに謎の意地を感じました。

 

 

 

なお、この時のジャイアンはなぜか『魔女っ子ノブちゃん』っぽいキャラの格闘ゲームで遊んでいた。

『魔法事典』の回では、男が女児アニメを見ることをあんなにバカにしてたのに、気が変わったんだろうか?

でも、ジャイアンも妹がいるし、意外と『魔女っ子ノブちゃん』を見てそうではあるんだよなあ。

 

 

もしかしたら、スーパーファミコンから出たセーラームーンの格闘ゲームと同様に、

じつは『魔女っ子ノブちゃん』のゲームも良質格闘ゲームだった、みたいなことをどこかで聞きつけて買ったのかもしれない。

 

ジャイアンは良ゲーならば、ジャンルにはこだわらない主義なのかも。

前述のゲーム機を他人に貸さなかったところを見るに、剛田武は意外と重度のゲーマーである可能性もあるぞ。

 

 

 こうして、数々の超絶節約術を実践したのび太くんですが、

「戸がすり減らないよう家じゅうのドアを開け放しにしておく節約術」がパパとママに受け入れてもらえるはずもなく、大目玉を食らってしまうのでした。

だから『お年玉ぶくろ』を3ついっぺんに持っておけばよかったのに!(しつこい)

 

 

スネ夫のママが道中でぐうぜん出会ったパパとママにおやつ持ち帰り行為を告げ口していたところ、さりげなく闇が深い。

 

これが善意なのか悪意なのかはわからないけど、

「おたくの息子さん、しっかりしてるざますね~」と、直球の悪口にならないようフォローをいれていたところに狡猾さを感じますね。はい。

 

 

 

そんなわけで、今年のアニメ『ドラえもん』はのび太くんがパパとママに怒られる姿で締め。

2020年へとつづくのでありました。また来年!

 

 

 

スネ夫としげお●

正月の予定について。しげおはお正月も仕事に励むそうです。

スネ夫くん一家は年中レジャーを楽しんでいていいですね。

 

 

 

●ドラドラニュース●

本編終了後に弘中綾香アナウンサーによるドラえもん未来デパート」のレポート映像が流れました。

テレビ朝日のアナウンサーがお台場にいる違和感。

自分もこの前いきましたがダイバーシティってフジテレビのすぐ近くにあるんですよね・・・。

 

レポート時の弘中アナが黄色い服を着て頭にリボンをしていたのは、ドラミちゃんオマージュなんだろうか?

 

 

 

■次回予告■

来年1月4日は年末年始編成の影響か、「スーパーJチャンネル」放送のためお休み。

 

次回の放送は来年1月11日。

「なんでもエーアイアイ」「役立つもの販売機」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(タイムワープでプレゼントを&クリスマスに雪を[再]) 

 

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  • 発売日: 2012/11/21
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