1月20日発売、ヤングジャンプ2022年8号掲載『イビルヒーローズ』第28話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
みなさま、あけましておめでとうございます!
暦の上では、とっくの昔に新年を迎えていますが、
『イビルヒーローズ』自体は、合併号休みなどの影響で今回が2022年一発目の掲載となります。
本年も、この作品をよろしくお願いしますね。
さて、昨年までの『イビルヒーローズ』は、
エメラルド・ソニックがターコイズ・エイトに苦戦したり、國島ハクに「ふくりゅうの家」の存在がバレてしまうなど、
新年らしからぬ、実におめでたくない展開が続いていましたが、
ようやくやってきたヒデオくんの参戦によって、流れは大きく変わっていく。
ここ最近はずっと、エメラルド・ソニックが主人公みたいな活躍をしていましたが、
やはり、この漫画の「本当の」主人公が登場すると、安心感がちがいます。
参戦するなり「来たぜ ソニック」と、サムズアップでアピールしたり、
ターコイズ・エイトに対して「俺の仲間をいたぶってくれたな・・・」とクサいセリフを吐けるのも、主人公の特権である。
自分のことを「仲間」として認めてもらったうえに、
目の前でこんなことを言われてしまったら、ソニックくんもたまらないものがあるでしょう。
今も「ふくりゅうの家」に待機しているであろう、リツカちゃんだって、
上記のシーンを見たら、違う意味でたまらなくなっていそうです。
リツカちゃんも、やっぱり左固定派なんだろうか?(※今週の『かぐや様を語りたい』より)
ヒデオくんの主人公ムーブはさらに止まらず、
ソニックがあれだけ苦戦していたターコイズを、あっという間にやっつけてしまった。
この作品もはじまってだいぶ経ちますが、
いまだにヒデオくんの強さの底が見えないところがおそろしい。
はたして、彼が今後の展開で苦戦するような強敵はあらわれてくれるのか?
でも、ターコイズ・エイト側も、
ソニックがそんなに強くなかったことに油断して、ヒデオくんも同じレベルの相手だろうとタカをくくってしまったところもありそうだ。
結果的に、ヒデオを瞬殺してしまおうと、
ターコイズ・エイトが何も考えずにタコ足を伸ばしてしまったのは完全に失敗だった。
強者であれば、まずは相手の動きを見るために距離を取りそうだもんな。
あの時のヒデオくんは普段着のままだったので、
ターコイズも、ふつうの人間が戦いの場に紛れ込んだのかと一瞬勘違いしちゃったのかもしれない。
やっぱりバトルにおいて、「相手のスペックを知る事」は有利に働くんですね。
しかし、次に戦う相手である「バニシング・スペースグレイ」は、
ヒデオくんの強さを熟知しているであろう人物であり、
第5話を見る限りだと、ターコイズ・エイトよりもずっと強そうな英雄である。
ターゲットを微粒子レベルで分解してしまう英雄相手に、ヒデオくんはどう戦うのか?
・・・と思っていたら、ヒデオくんを「ふくりゅうの家」に行かせ、
自分がひとりでここに残って、スペースグレイと戦うことをソニックが提案してきた。
やはり、エメラルド・ソニックは、
自分のせいで「ふくりゅうの家」の存在がバレてしまったこと(第27話)に、責任を感じているのかもしれません。
さらに第23話の独白を見ると、ソニックは死ぬことに未練が無いように思えるので、
「せめて、相打ちでもいいからバニシング・スペースグレイを倒してやろう」とも、考えていそうだ。
ソニックが死んで悲しむ人は、今やたくさん存在する。
彼が自爆特攻をするつもりなら、絶対に考えを改めてほしいところなのですが、はてさて・・・。
ヒデオくんが参戦しても、まだまだ危機はつづく。
いまだに油断が出来ない状況のなか、物語は次回につづきます。