12月9日発売、ヤングジャンプ2022年2号掲載『イビルヒーローズ』第25話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
「ふくりゅうの家」メンバーを強くするために、カオルさんがまず最初に命じたこと。
それは「自分の中にいる寄生生物(パラサイト)に名前をつけること」であった。
体のなかに英雄(ヒーロー)を宿しているヒデオくんとちがい、
シュウジや杏は、体内の寄生生物から能力を借りて、イビルヒーローと戦うことになる。
そうなると、自分のなかにいる寄生生物のために、
能力を最大限に発揮できるような環境をつくってあげれば、自身のパワーアップにも繋がるというのが、カオルさんの持論であった。
言ってること自体はおかしなように聞こえるけど、たしかに理屈は通っている。
「自分の寄生生物に名前をつけてあげる」というのも、寄生生物との絆を深めるための第一歩というワケですか。
イビルヒーローを倒したいなら、肉体や戦闘スキルを鍛えるよりも先に、
まずは寄生生物と仲良くなることが重要だ!
そして、前回、前々回の戦闘中に、カオルさんがたびたび「パラ子」と言っていたのは、
自分の寄生生物に対しての呼びかけだったんですね。
カオルさん、ああ見えて、意外とネーミングセンスが可愛いぞ。
ただ、カオルさんは自身の寄生生物と仲良しになっているハズなのに、
「パラ子」に自身のエネルギーを吸い取られ続けているせいで、だいぶツラそうな生活を送っていた。
これ、自分の寄生生物と絆を深めるのはいいとしても、
体内の寄生生物を甘やかしすぎて、ワガママになっちゃうパターンもありえそうだ。
子育てといっしょで、優しくするだけでなく、
たまには厳しく接したほうが、いい子(寄生生物)に育つのかもしれない。
寄生生物と絆を深めるのは、ちょっと難しくなりそうな可能性も出てきたけど、
ヒデオくんを援護できるほどの力(ちから)を得るため、今はカオルさんのもとで修業あるのみだ!
一方その頃。
人知れず、ゆつきちゃんの様子を見に来たエメラルド・ソニックは、
いまだ病院で入院中の彼女の回復具合を確認すると、またどこかへ走り去っていった。
今週の最終ページのアオリ「次回、ハクの元へ向かったソニックだが!?」との煽りを見る限り、
いよいよ来週から、國島ハクとソニックの戦いがはじまるのかもしれません。
さて、今回のお話に対する「ヤンジャン!」アプリのコメント欄を見たところ、
「最近はヒデオよりソニックのほうが主人公っぽく見える」というような意見が書き込まれていた。
言われてみれば確かに、ここ最近のソニックは、主人公であるヒデオくんよりも本編で目立っている気がする。
もしも今後、ソニックのバトル編やシュウジ達の修行編が続いた場合、
この漫画の主人公であるハズのヒデオくんの出番が限りなく少なくなってきそうなので、それはちょっと心配だ。
今週の『イビルヒーローズ』は、ヒデオくんの出番が1コマもなかったですし。
ここはなんとか主人公として、近いうちの大活躍を期待したい!
余計なお世話なほどに、ヒデオくんの出番も心配しつつ、物語は次回につづきます。
コミックス第2巻、12月17日(金)発売!