12月23日発売、ヤングジャンプ2022年4・5号掲載『イビルヒーローズ』第27話の感想です。
ネタバレもありますので、未見の方は注意してください。
先週からはじまった、エメラルド・ソニックとターコイズ・エイトの戦い。
タコのヒーローらしく、触手と擬態を巧みに使いこなす相手に、 ソニックは苦戦を強いられてしまう。
そんな白熱したバトルのさなか、
「私がやろうとしていること それは世直しだよ」等、いろいろと気になる発言を残していた國島ハク。
しかし國島は、やたらと回りくどい言い回しを好んでいたせいで、
何かたくさん言っていたわりに「俺は英雄(ヒーロー)をたくさん生み出して、この国の世直しがしたい」以外のことは、よくわからないままで終わっていた。
彼の言う「世直し」の意味とは、一体なんなのか?
そもそも、なぜ彼は「世直し」をしようと思ったのか?
そして「世直し」をすることで、最終的にこの国をどうしたいのか?
國島ハクのやりたいことの全貌は、まだまだ謎でいっぱいである。
せめて「世直し」をしようと思ったキッカケくらいは話してもらいたかった。
でも、自分から秘密をべらべら話しちゃうような敵キャラは、だいたいすぐにやられちゃうイメージがあるので、
自身の過去話をするのは、今はこれぐらいに留めておくのが正解なのかも。
この作品でもちょっと前に、つい油断をしてしまったのか、
「鉄筋の柱をも破壊する樹木の締め付けを味わうがいい!」と自分の技の自慢をさけんだ結果、その直後にカオルさんにあっさりやられてしまった英雄がいた。
できる敵キャラは、みな総じて寡黙なのである。
そして、そんなどうでもいいことを言っている間に、
相手の心が読める英雄「カーマイン・マインドハント」の手によって、ヒデオたちのいる場所がバレてしまった!
前述の回りくどいトークも、すべてはソニックの心を読むための時間稼ぎだったのだろうか?
だとしたら、國島ハクはやっぱり頭の切れる男だ。
國島がヒデオ達の潜伏先を知ったことで、彼らとの直接対決は意外と早めにやって来てしまうのか。
それとも、エメラルド・ソニックがそれを食い止めるのか。
緊迫した状況のなか、物語は次回につづく。
なお、合併号休みとローテーション休載のため、連載再開は8号(1月20日)からとなっております。また来年。