2021年5月1日放送分 ネタバレ注意!
●ドラドラニュース●
1本目のお話の冒頭で、先日お亡くなりになった作曲家・菊池俊輔さんを追悼するメッセージがテロップで流れました。
<関連リンク>
ペットはこいのぼり(コミックス6巻収録)
今週の1本目は季節ネタとして、「こいのぼり」がテーマのお話をお届けします。
いつものように、パパから買ってもらった高級こいのぼりをみんなに自慢していたスネ夫くん。
「屋根より高いこいのぼり~♪ 値段も高いこいのぼり~♪」と、謎の替え歌が飛び出していたところを見るに、
この日のスネ夫はかなりご機嫌だったことがうかがえます。
その後も「屋根より高くないこいのぼりなんて、もはやこいのぼりと呼んでいいものかとすら思っちゃうね~」と、
相変わらずの舌好調っぷりを見せるスネ夫くんでありましたが、
いつものメンバーに混じって、何故かスネ夫の家の庭にいた近所の子ども・てっちゃんの登場によって、その状況は一変してしまう・・・。
原作のお話は「てっちゃんの家はお金がなくてこいのぼりが買えない」という内容になっているのですが、
今回のアニメでは「てっちゃんの家族はアパート暮らしなので、大きなこいのぼりを飾る場所がない」という、ちょっとマイルドな設定に変わっていた。
原作の設定であれば、「こいのぼり」が欲しいてっちゃんに「こいのぼり」をプレゼントしてあげれば、それですべて丸く収まるけど、
今回のアニメみたいなケースだと、
「ドラえもん達がこいのぼりを持ってきても、てっちゃんの家に飾る場所がないのなら何も変わらないのでは?」という大きな齟齬が生じてしまいそうではあった。
でもてっちゃんは、ドラえもん達が連れてきた空を飛ぶこいのぼり達を見てすっかり満足していたようなので、
てっちゃん的には「自分のこいのぼりが空を優雅に泳いでいる姿」が見られたらそれでよかったのかもしれませんね。
あ、ちなみに、原作では「たばこ屋の息子」だったてっちゃんですが、
上の文章を見てもらえればお分かりのとおり、今回のアニメでは一般家庭の子どもになっていました。
現在のアニメだと、てっちゃんの「たばこ屋の息子設定」は、コンプライアンス的にNGになってしまうのだろうか。
それとも、たばこ屋設定だけ原作通りだと、内容がややこしくなってしまうからか?
とにかく、たばこ屋じゃないてっちゃんはちょっと新鮮でした。
みんなから「なんて残酷なやつだ」「それを自分ばっかりいい気になって自慢して!」と、
自身の発言を責められすぎた結果、スネ夫は大発狂。
「分けてやればいいんでしょ! 三枚におろして分けてやる!」と、
自分のこいのぼりをハサミで切ろうとしたスネ夫の姿をかわいそうに思ったドラえもんは、
スネ夫の家からこいのぼりを借りて、ひみつ道具の力で「こいのぼり」を育てて増やしてあげることにするのでした。
「無生物(こいのぼり)を繁殖させる方法」はかなりの無理難題に思えますが、
ドラえもんのひみつ道具による「こいのぼり」の増やし方自体は、
まず『雲せいぞうき』で部屋の中に雲の海をつくり、
『こいのぼりそうじゅうき』でこいのぼりを雲の海を泳がせていけば、
あとは、大人(?)のこいのぼりが産んだタマゴの中から子供のこいのぼりが誕生するという、いたってシンプルなもの。
手っ取り早くやりたいなら、『フエルミラー』で「こいのぼり」を増やす方法もありっちゃあアリですが、
こちらの増やし方のほうが、風流な感じがしていいですね。
生まれたばかりの小さなこいのぼり達も、
こいのぼりらしく、「かしわ餅」を食べさせればグングンとそだっていく。
ちなみに、子供こいのぼりにどら焼きを与えても、顔をプイっとされるだけで終わります。
同じ「あんこの和菓子」だからといって、素直に食べてくれるわけでもないようだ。
かしわ餅にも、あんこではなく味噌が入っているやつがあったりするけど、あれも食べてくれるんだろうか?
そういえば今回のアニメでは、
今まで名無しだった「雲の海をつくる時に必要なツボみたいな形の道具」に『雲せいぞうき』という名前がついていました。
(※さらに今回は、デデデ大王のお腹みたいな柄も描かれるように。)
「のび太のパラレル西遊記」にも同じ名前の道具(雲製造機)が登場していたけど、あれとは別モノなんだろうか?
2つの道具の名前が同じ名前だと、
日常生活でよくある「友達同士で『雲製造機』と『雲せいぞうき』の会話をしたい時」などで、かなりややこしくなっちゃいそうです。
「雲の海」の中でまごいとひごいの2匹を泳がせていると、いつの間にかタマゴを産んでいるらしい。
子供の頃にこのお話を読んだ時は、上の現象に何の疑問にも思わなかったけど、
大人になったいま見ると、どういう経緯でこいのぼりからタマゴが産まれるのかがものすごく気になってしょうがない。
おそらく、のび太くんが柏餅を取りに行った間に何かが起きたのだと思いますが、その真相は闇の中。
すべては、ずっと部屋の中にいたドラえもんだけが知っています。
「こいのぼり」の生命の神秘も気になるところですが、
親の愛情とエサのかしわ餅のおかげでスクスクと成長した子供こいのぼり達を、いよいよてっちゃんの家まで連れて行くことに。
途中、アニオリ展開として、
子供こいのぼり達が寄り道をしたり、ゲリラ豪雨に襲われてしまったりなどのハプニングがあったりもしましたが、
なんとかてっちゃんの家にたくさんのこいのぼりが到着。
さっきまで悲しい顔ばかり見せていたてっちゃんも、空を飛ぶこいのぼりを見た瞬間、とびっきりの笑顔に。
BGMで「夢をきかせて」が流れる中、見事にてっちゃんの夢をかなえてあげたドラえもん達なのでした。
タケコプターで急上昇をしたい時は、2回柏手を叩いてから「急上昇!」と声を上げるのがマナーだったとは。
自分もドラえもんを長年見ているけど、このルールは今回はじめて知ったぞ。
あと、「家のベランダの周りに大量の空飛ぶこいのぼりが集まっている光景」を見て、
終始 ”困惑のリアクション” しかとれていなかったてっちゃんママの姿も、個人的にはけっこうお気に入りです。
普段『ドラえもん』ばかり見てるせいで、自分も「SF(すこし・ふしぎ)」な世界に慣れ切っちゃっていますが、
あれが一般の人による、いたって普通の反応なんですよね・・・。
原作では、かなり損な役回りになっていたスネ夫でしたが、
今回のアニメでは自分の発言を反省して「高級かしわ餅」を差し入れしたり、物語のラストではてっちゃんと友達になれていたりと、
スネ夫の良さを前面に押し出していく改変が行われていたのも、実によかったですね。
原作のオチとはだいぶ違った内容にこそなりましたが、
これもまたひとつの、みんなの愛情があふれるハートフルなオチだったということで。
というわけで、一本目の感想はここまでです。
チョージャワラシベ(コミックス13巻収録)
2本目は、2019年6月21日放送分の再放送。
のび太くんは『チョージャワラシベ』で、どのようにしてグローブを手に入れたのか?
とはいえ、詳しい感想については前回の感想でほとんど語ってしまったので、改めて語るところはそんなになかったりします。
2年前に感想を書いたばっかりのお話の感想をもう一回語るの、めちゃくちゃ難しいぞ!
でも、もう一度同じ話を見て気づいたことを、ムリヤリ語っておきますと、
「のび太のママがスーツをつくるために探していたボタン」がやたら派手だったので、ママは一体どういう柄のスーツを作ろうとしていたんだろうなあ、とか思ったくらいでしょうか。
・・・すいません、また来週がんばります。
といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。
●[新]タケコプターで見にいこう!●
今週から、急に始まった新コーナー!
記念すべき第1回目は、タケコプターで姫路城を見にいってきたぞ!
のび太くんが「シラサギ」が鳥の名前であることを知ってたのは、ちょっと意外でした。
のび太くんって、動物の知識になるとたまーに詳しくなったりするからすごい。
<関連リンク>
公式サイトによると「タケコプターで見にいこう!」は、のび太くんとドラえもんがタケコプターで空から観光地を巡りつつ、
ドラえもんがその名所にまつわる豆知識を教えてくれたりする・・・みたいな感じの内容らしいです。
今はご時世でなかなか外に出られないテレビの前の子どもたちも、これを見てドラえもん達と一緒に出掛けた気分になってくれということでしょうかね。
ところで「スネ夫としげお」は、もう復活しないのかなあ。
■次回予告■
次回の放送は5月8日。
「ハワイがやってくる」「母の日は終わらない」の2本をお送りします。
前回の感想:ドラえもん感想(のび太はクイズ王&人間味調味料[再])
次回の感想:ドラえもん感想(ハワイがやってくる&母の日は終わらない)