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ドラえもん感想(ハワイがやってくる&母の日は終わらない)

 

 

 2021年5月8日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

ハワイがやってくる(コミックス第44巻収録)

今週の一本目は、様々なものの年月を圧縮できる道具『年月圧縮ガン』が登場。

 

 

このお話を見れば、

 「ハワイ諸島は1年に数センチずつ日本に近づいている」

 「鍾乳石の先っぽを折ってはいけない」

 「出木杉くんは怒るとこわい」などといった、さまざまな豆知識を得ることが出来るぞ!

 

 

普段は温厚そうに見える出木杉くんでも、いざ怒り出したらジャイアンがひるむほどの激高を見せてきたからすごい。

まあ、それくらい鍾乳石は大事なものだということで。

 

 

 

もちろん、のび太くんのように、

誰かに怒られて弱っているからといって、調子に乗って相手を責め倒すのもよくないことである。

 

人間の本性ってやつは、こういう時によく出てくるものですからね。

今回ののび太くんの言動を、しずちゃんのパパに見せてあげたい。

 

 

 

 

サブタイトルでもちょっとだけ触れられているように、

スネ夫くんは今年の大型連休を利用して、一家そろってハワイ旅行に行ってきたらしい。

 

県外からの移動も避けられている今のご時世では、

この時期におけるハワイ旅行はかなりとんでもない行為に思えるけど、『ドラえもん』の世界に新型ウイルスは存在しないのでご安心を。

 

 

 

 

 

「ハワイ現地から撮影した写真を送り付けてまで自慢」という、

スネ夫いつもの伝統芸を食らってしまったのび太くんは大発狂。

 

 

「自分もハワイに行きたい」と、ドラえもんにせがむのび太くんを見て、

ドラえもん「船や飛行機を使わないで行くハワイ旅行」として、『年月圧縮ガン』を使った新たなハワイ旅行のアイデアを提案するのでした。

 

 

 

ドラえもん(ハワイへ行くのに)『どこでもドア』じゃつまらないだろう」という発言を聞いて、

約7年ほど前の『ドラえもん』で、『ハワイ専用どこでもドア』なる道具が登場していたことをうっすらと思い出しましたが、まあそんなことはどうでもいいとして。

 

 

 

 

とにかくドラえもんが乗り気となれば、彼の気が変わらないうちにハワイへと赴きたいところですが、

「『年月圧縮ガン』によるハワイ旅行」は夜遅くにならないとできないらしくのび太くんは一旦「待機」の状態へ。

 

 

そのあいだに、道具のデモンストレーションも兼ねて、

ジャイアンがへし折ってしまった鍾乳石を直してあげることにしましょう。

 

 

 

 

『年月圧縮ガン』の効果によって、鍾乳石は前よりも立派になったけど、

ジャイアンが鍾乳石を折った」という事実自体は、べつに消えたわけではない。

 

 

とはいえ、ジャイアンもだいぶ心が軽くなったとは思いますし、

これに懲りて、もう二度と鍾乳石を折ろうとしたりすることは無いハズ。

 

テレビをご覧のみなさんも、観光地にある自然物を勝手に持ち帰るのは絶対にやめましょうね。

 

 

 

 

そして、のび太くんの本来の目的であったハワイ旅行も、『年月圧縮ガン』のおかげで無事達成。

 

日本にいるはずの知人が手漕ぎボートでハワイにやってきた現場を見たスネ夫くんは、驚きのあまり目を白黒させていた。

そりゃ、完全人力でハワイに上陸してきたらビックリするよなあ。

 

 

 

 

ちなみに、ドラえもん「『年月圧縮ガン』によるハワイ旅行」を試す際にわざわざ夜遅くまで待っていたのは、

ただ単純にみんなが寝静まって、民衆にハワイを動かしたことがバレなさそうな時間帯にやりたかったという理由のほかにも、

 

 

ハワイが日本のすぐ近くまでやってきていることを知らない、「ハワイ行きの飛行機」がうっかりハワイの上空を通り過ぎたりしないよう、

その日のハワイ行きの便の運行がすべて終了する時間帯まで待っていたのではないか・・・などの調査結果が有識者の間で広く語られています。

 

 

ハワイ行きの飛行機の目指す場所に「ハワイ」が無かったら

飛行機の乗客はもとより、飛行機操縦中のパイロットまでもが大パニックになっちゃいそうですからね。

 

 

 

 

ちなみに、ハワイは時差が19時間くらいあるため、

今回のドラえもんのように夜遅くに飛行機でハワイに向かった方が効率よく観光ができるというテクニックもあるらしい。

 

ドラえもん、実はハワイ通だったりするのか?

 

 

 

 

 

そもそも、太平洋プレートの上に乗っているハワイ諸島をムリヤリ動かしたら、

ものすごい大地震が起こりそうな気もするので怖い。

 

自分もその手の地学には全く詳しくないので、実際に地震が起こるのかどうかはわかりませんが、

まあ、この手のお話は理屈とかを深く考えず、素直に楽しんだ方がいいんですよね。

 

 

 

 

そして、物語のラストでは、

出木杉くんから聞いた付け焼き刃の知識をもとに、のび太くんが地球に月を大接近させる天体イリュージョンを決行だ!

 

のび太くんの思いつきひとつで人類が滅亡していた可能性があったと思うと、本当におそろしい。

あやうく地球がドリフになるところだった。

 

 

 

『年月圧縮ガン』はまだまだ未知なるポテンシャルを秘めていそうな道具でありました。

一本目の感想はここまで。

 

 

 

 

 

 

母の日は終わらない(アニメオリジナル)

www.youtube.com

 

 

「母の日」の特別映像が流れた後に、2本目のお話がスタート。

のび太くんのアイディアによって「1年365日ずっと『母の日』が続いている世界」になってしまうのですが・・・。

 

 

 

今年(2021年)の「母の日」は、今週のドラえもんの放送日の翌日である、5月9日。

 

 

「毎日を母の日にすること」自体は、なんとなくいい感じに聞こえますが、

のび太くんの思惑が「母の日は0点のテストを見せても怒られないから」という、かなり邪な目的だったのがひっかかる。

 

 

 

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上の画像を見る限りだと、

のび太くんはこの時点で0点の答案を30枚ほど貯めているようでしたが、

 

さすがに30日連続で、息子から「0点の答案」を見せられたら、

いくら母の日パワーがあるとはいえ、とつぜん怒り出してもおかしくない気がするぞ。

 

 

 

もしくは『まあまあ棒』の時のジャイアンのように、

怒りを体内に限界までため込んでしまい、最終的に周囲を巻き込んでの大爆発を起こしてしまう可能性だってありうる。

 

 

テストで0点をとってしまった時は、答案を隠さずに毎回律儀に報告したほうが、

お母さんに与えるストレスを小出しにできそうですし、ちゃんとした(?)お母さん孝行に繋がりそうです。

 

 

 

 

そんな甘い考えをしていたのび太くんに天罰が下ったのか、

ネズミが大事な配線をかじってしまったことで、元の世界に戻るために必要不可欠なもしもボックス』が故障。

 

 

元の世界に戻れなくなってしまったドラえもんのび太くんは、

2021年5月9日から2022年2月14日までの、約9カ月にわたる超ロングラン母の日を体験することになってしまうのでした。

 

 

 

まあ、ツッコまれたくないので、いちおう言っておきますが、

ドラえもん公式側で「アニメ『ドラえもん』の世界は西暦2021年である」と、ハッキリ明言された事はこれまで一度もありません。

 

 

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しかし、今回のお話に出てきたカレンダーでは、現実世界の2022年2月15日と同じ火曜日だったので、

 

この記事の中においては、

「現在の『ドラえもん』の世界も、2021年である可能性が高い」という解釈でやらせていただきます。*1

 

 

 

 

それにしても、『もしもボックス』で9カ月間も元の世界に戻れなかったのは、

アニメ・原作含めてもこれが歴代最長のような気がします。(ちゃんと調べたわけでは無いですが・・・。)

 

 

 

ドラえもんが『もしもボックス』を修理に出したものの、

100年後の世界もずっと母の日が続いていた影響で、直るまでににかなりの時間がかかってしまったことも、今回の歴代新記録が誕生した一因といえるでしょう。

 

 

ちゅうか、100年後も母の日が続いているんだったら、

「毎日が母の日」を前提に置いたニューノーマルな社会がとっくの昔に完成していそうなものなのに、

100年後も「母の日」でずっと混乱しっぱなしって、一体どういうことなんだろう?

 

 

 

ネットの感想を見てみると、

「今回のお話は、新型コロナウイルスにおける世間や国の対応への風刺も込められている」との考察も見かけたのですが・・・うーん。

 

 

 

 

 

仮に10000歩譲って、100年後も母の日パニックが解決できていないのはしょうがないとしても、

もしもボックス』の修理が長引くのと「毎日が母の日」の混乱は、まったく関係なさそうな気がするんですがそれは。

 

 

もしかすると『もしもボックス』は、

民話社の某アニメのように、すべてお母さん達の手作業によって作られていたりするのかもしれない。

 

お母さんたちが「母の日」で全員休んでしまうのなら、『もしもボックス』の修理が遅れる理由にもツジツマがあいます。

ツジツマがあってどうするんだ、って話でもありますが。

 

 

 

自分たちが今生きている現実社会で「毎日を母の日」に定めても、

「プレミアムフライデー」のようにあっという間に形骸化しちゃいそうなものですが、

向こうの世界では「母の日最優先」で世の中がガッツリ動いていたからすごいぞ。

 

 

 

 

このお話のラストは、ようやくエンドレス・母の日から脱出できたのび太くんが、

「母の日でもそうじゃなくても、ママの仕事に終わりは無いんだよね」と、お母さんのお手伝いを手伝う、とてもハートウォーミングなオチで終わっていった。

 

 

自分はてっきり、

「 ” 母の日効果 ” が切れた直後に『0点の答案の存在』がバレてしまい、ママからいつも以上に怒られてしまうオチ」だとばっかり思っていたので、

本当に心が洗われるような気分になりました。

 

 

たまには、こういうハッピーエンドもいいよね!

 

 

 

 

みなさんも、母の日じゃない日であっても、常にお母さんのことは労わってあげましょう。

といったところで、今週のドラえもん感想はここまで。

 

 

 

 

 

タケコプターで見にいこう!●

先週から始まった新コーナー、第2回目。

今回は小笠原国立公園タケコプターで見にいってくれたようです。

 

なるほど、この場所はクジラとか沈没船とかが有名な場所なんですね・・・。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は5月15日。

 「この絵6000万円」「おそだアメ」の2本をお送りします。

 

前回の感想:ドラえもん感想(ペットはこいのぼり&チョージャワラシベ[再])

次回の感想:ドラえもん感想(この絵6000万円&おそだアメ)