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ドラえもん感想(弓やで学校へ&写真入りこみスコープ)

 

 

 2020年10月10日放送分  ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

先週まで「のび太の新恐竜」仕様になっていたオープニングが、今週から通常verに戻っていました。

ただそれだけです。

 

 

 

 

弓やで学校へ(コミックス第13巻収録)

家に大事な書類を忘れてしまったパパのために『どこでも行ける矢』で、会社まで書類を届けてあげたドラえもん

その様子を見ていたのび太くんも、町じゅうに「的(まと)」を設置して、行きたいところへすぐに行けるようにしたのですが・・・。

 

 

 

コミックス11巻の「ドラえもん大事典」や、wikipediaの項目、

昨年ネオ・ユートピアから出版された「藤子・F・不二雄 WORKS ドラえもんリスト」などでは、

この道具『はこび矢』という名称になっているのですが、

 

「最新ひみつ道具大事典」などの書籍では『どこでも行ける矢』で統一されており

今日放送のアニメでもこの名前で呼ばれていたため、今回の感想記事もその名称に従うことにしました。あしからず。

 

 

ドラえもんの道具って、公式でも未だに正しい表記の定まっていない道具が多いですよね。

『アトカラホント』とか。

 

 

 

 

それにしても、

「弓矢が飛んでいくエネルギーを使って自分も移動することができる」というこの道具、冷静に考えてみるとけっこうトンデモな道具である。

 

藤子F先生の「弓矢を飛ばして目的地まで行く」という発想は、なにか元ネタとなったアイデアがあったんだろうか?

 

 

 

 

のび太くんが使っていた弓矢と「的(まと)」のカラクリに気づいたジャイアンスネ夫は、

ドラえもんどら焼きで買収することで、のび太くんと同じ『どこでも行ける矢』のセットを借りることに成功。

 

 

 

これでのび太くんのような、ラクラク移動スタイルが確立されたと思いきや、

イヌに「的(まと)」を持ち去られた結果、近所の川に思いきり飛び込んでしまったり

 

スネ夫から渡された「的」を鍋敷きと勘違いしたスネ夫のママビーフシチューを上に置いてしまったことで、

あやうくアツアツの鍋に向かってダイブしそうになってしまったりなど、のび太くんのようにうまく使いこなすことができずにいた。

 

 

 

 

幸いにも近所の川がほどほどの水深だったことや、

スネ夫のママが寸前でビーフシチューの場所を変えてくれたおかげで最悪の事態を避けることはできましたが、

一歩間違ったら溺死したり、大やけどする可能性が大だったので、非常に危ないところだった。

 

 

 

こういった危険を避けるためには、

決して他人任せにせず、のび太くんみたいに自分で使う「的」は自分の手でちゃんと設置しておくのが無難なんでしょうね。

 

 

のび太くんは「しずかちゃんの家の庭」にも、勝手に「的」を設置していたけど、

しずかちゃん本人の許可も取らずにあの的を置く行為は、不法侵入とかの罪に問われる場合もありそうなので、

良い子のみんなは、ちゃんと相手の人に許可を取ってから「的」を置くことにしましょう。

 

 

 

 

でも、今回『どこでも行ける矢』を使っていて、一番アブなかったのは、

のび太のパパが会社行きの「的」をうっかり出張先に持っていってしまったせいで、

 

ジャイアンスネ夫ドラえもんが、京都行きの新幹線(N700系)に後面衝突しかけていたのが、ぶっちぎりで危険だった。

 

 

ドラえもんの石頭だったら新幹線にぶつかっても平気そうではあるけど、

むしろ新幹線側に大きな破損被害が出て、また違った理由(弁償)でキケンなことになっていたかもしれない。

 

 

 

 

ちなみにこの時のスネ夫は、

新幹線とほぼ同じ速度で移動するジャイアンの体にしがみつく形で空を飛んでいたわけですが、

 

Wikipediaによると、東海道新幹線N700系の最高時速は285キロらしいので、

あの時のスネ夫は時速285キロで移動する物体に、握力だけでしがみついていたことになる。

 

 

 

自分も鉄道には詳しくないので、上のデータ検証が間違っている可能性は大いにありますが、

スネ夫くん、意外と握力が強かったりするのだろうのか?

 

 

もしくは『どこでも行ける矢』のまわりは超空間かなにかで囲まれており、

使用者の体を風圧や摩擦熱から守ってくれて、移動中も反重力か何かでサポートしてくれる超システムが組まれているのかもしれない。

 

スネ夫くんやしずかちゃんが空を飛んでいる途中で落っこちたりしなかったのは、そういう道具の働きがあったからだったりして。

 

 

 

 

そして気になる、ジャイアンスネ夫 vs 新幹線N700系(重量・1両あたり約40トン)のぶつかり稽古のほうは、

後ろから『どこでも行ける矢』で飛んできたドラえもんジャイアン達にぶつかったことによって弓矢を繋ぐロープが外れ、間一髪で新幹線衝突から逃れることができ、

 

ドラえもんが咄嗟に『空飛ぶうす手じゅうたん』を出してくれたおかげで、

橋の上から落っこちても、みんな怪我ひとつする事なく、生還したのでありました。

 

 

 

あの弓矢のロープみたいなやつって、荷物(書類)にも直接つながってるんですね。

今回のアニメではじめて知りました。

 

 

 

劇中では名前を呼ばれこそしなかったけど、

みんなの体を受け止めてくれた『空飛ぶうす手じゅうたん』も、かなりのファインプレーだ!

 

原作では「制御が全く効かなくて発売中止になった」と聞いていたけど、

あのあと、欠陥部分をちゃんと修理して、再発売されたってことなんでしょうかね。

 

 

 

 

・・・ただ、ここまで書いておいて、

Twitter「あの時登場した道具は『空飛ぶうす手じゅうたん』ではなく『まもり紙』では?」という説を見かけてしまったので、よくわからなくなってきました。

 

 

 

 f:id:genshiohajiki:20201010200723j:plain

 

自分はドラえもんの「飛べ!」という声でこの謎の道具が浮き上がったところから、

あの道具は『空飛ぶうす手じゅうたん』だと判断したのですが、

 

あらためて録画を見返すと、たしかに『まもり紙』にそっくりである。

 

 

 

でも、この謎の道具のカラーリングは、

アニメ公式サイトの「ひみつ道具カタログ」の『空飛ぶうす手じゅうたん』や『まもり紙』とも色が違っているので、やっぱりよくわからない。

 

この件に関しては、おとなしく公式側の発表を待ちたいと思います。



 

 

物語のほうは、新幹線に乗っていたのび太のパパが、

自分が忘れた書類ととも届いた謎のシャツ(ジャイアンのもの)を見て、首をかしげて終わるというオチで終了。

 

 

 

新幹線の外で何が起きていたのかを全く知らず、

のんきに缶ジュースを飲んでいたパパの姿を見て、ちょっとだけ苛立ちを覚えてしまった。

 

 

『どこでも行ける矢』うんぬんより、まずパパは書類を忘れないようにするべきだと思いました。おわり。

 

 

 

 

 

 

写真入りこみスコープドラえもんカラー作品集 第2巻収録)

去年の秋に野比家が山へハイキングに行った時の写真から、のび太くんが双眼鏡(ドイツ製)を失くしてしまった疑惑が発生。

ドラえもんのび太くんは『写真入りこみスコープ』を使い、山に忘れた双眼鏡の捜索を始めるのでありました。

 

写真に入りこむときは、「フレームイン!」と言いながら入りこむのがマナーだ!

 

 

 

 

今どきは、家族旅行での記念写真も、スマホやデジカメで写真を撮ってもおかしくない時代になっていますが、

今回の騒動については、パパがいまだにフィルムカメラでの撮影にこだわっていたことが功を奏した。

 

 

 

のび太のパパは原作の頃から新しいものを求めない、

『チャージマン研!』第33話に出てくるお父さんとタメを張れるくらいの人なので、令和の時代にフィルムカメラを愛用してても別に違和感が無いのがすごい。

 

 

デジカメプリントの写真にも、

『写真入りこみスコープ』は対応しているのかどうかはわかりませんが、

とりあえずフィルム写真だったから、無駄な手間がかからなくてよかったねということで。

 

 

 

 

原作のこの話では、のび太くんの失くした双眼鏡はわりと早めに見つかり

あとは「写真の中」でしずかちゃんと一緒に楽しく遊ぶ・・・といった展開が主だったのですが、

 

 

 

今回のアニメでは、

「『写真入りこみスコープ』で入りこんだ写真の中は、その写真を撮った瞬間からしばらく経つと、すべてが止まってしまう」という、

 

原作の道具にはなかったデメリットかつ、

文章で説明するのがものすごく難しい縛りができてしまったことにより、

 

 

ドラえもん達が時系列順に撮られた写真の中に入りながら、

のび太くんは一体いつ双眼鏡を失くしたのか?」をテレビの前の視聴者とともに追いかけていく、ちょっと推理要素の入った展開がお話の本筋になっていました。

 

 

上の文章では内容がよくわからないという人は、BS朝日の再放送かレンタルDVDで各自確認しておいてくれ!

 

 

 

 

そもそも、あの「『写真入りこみスコープ』で入った写真の中」は、

あくまで「道具によって作られた異世界」ってわけではなく、タイムマシンで行った場合の過去の世界とおんなじって認識っていいんですかね?

 

一定時間が経つと、写真の中の登場人物全員がフリーズしてしまうのが不気味すぎる。

 

 

あの写真世界の中で、パパを崖から突き落としでもしたら

タイムパラドックスが発生して、現実世界のパパが忽然と姿を消してしまったりするんだろうか?

 

 

考えれば考えるほど、よくわからないことになってきたので、

『写真入りこみスコープ』の原理について考えるのは、ここらへんでやめておきます。

 

 

 

 

「写真では見切れていたので双眼鏡が写っていなかった」などの、

「写真という媒体そのもの」をうまく使った時系列トリックも交えつつ、のび太くんが双眼鏡を失くすまでを追いかけるドラえもん達。

 

のび太のくせに木のてっぺんまで登れたり、頂上まで一切バテずに山登りできるとかなまいきだぞ!(言いがかり)

 

 

 

 

そして、ドラえもん達の執念の捜索によって、

ついに野比家が湖で水遊びをしている時に、野性の猿が双眼鏡を持っていったこと」を突き止めたのでした。

 

 

 

うーむ。犯人がお猿さんとか、

まるでエドガー・アラン・ポーの某推理小説みたいだ。(リンク先ネタバレ注意)

 

 

人間に気づかれないように双眼鏡を盗んでいく、その知恵の高さに敬意を表して、

『フエルミラー』でお猿さんの欲しかった双眼鏡を2つに増やし、プレゼントしてあげたくなりました。

 

 

 

 

そんなこんなで、猿に盗られた双眼鏡も無事取り戻せたので、あとは遊ぶだけ!

「写真の中の湖」を『モーターたらい』でスピード全開に滑走するなど、爽快感あふれる秋のレジャーを楽しんだのでした。

 

 

こうして、しずかちゃんと一緒に楽しい秋の思い出が作れたらよかったのですが、

最後の最後でのび太くんが石につまづいてしまい、せっかく取り戻した双眼鏡を湖に落としてしまう大チョンボを犯して、試合終了。

 

 

 

「ドイツ製の双眼鏡」なら、

水没してもすぐに取り出せば大丈夫そうな気もするけど、さすがにダメなんですかね。

 

なんか「ドイツ製」ってだけで頑丈そうな雰囲気が漂っていますし、BMWも頑丈な車として知られて・・・やっぱり無理?

 

ここはひとつ、双眼鏡ガチ勢の人の意見を聞いてみたいところです。

 

 

 

 

そんなわけで、

今週は2本とも「忘れ物には気をつけよう」という教訓でシンクロしていたことに気づいたところで、ドラえもん感想も以上となります。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

●ドラドラニュース●

この日の本編終了後、ドラえもんから『STAND BY ME ドラえもん 2』の公開日(11月20日)が決まったことの発表。

そしてエンディングでは、最新の映画予告編が流れました。

 

 

genshiohajiki.hatenablog.com

 

 

映画予告編の感想は上の記事で書いたので、興味のある方はご覧になってください。

 

 

 

 

 

■次回予告■

次回の放送は10月17日。

「ジ~ンと感動する話」「あやうし!ライオン仮面」 の2本をお送りします。

 

 

前回の感想:ドラえもん感想(ダルマさんころんだ帽&なんでも届く!出前電話)

次回の感想:ドラえもん感想(ジ~ンと感動する話&あやうし!ライオン仮面)

 

 

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